木曜日のドラマ 『ありふれた奇跡』 『リセット』 『特命係長・只野仁』

ありふれた奇跡』第10話




静江(八千草薫)は、ケルトの何でも忘れさせてくれる妖精のおまじないを作って色々なことを
忘れようとしている加奈(仲間由紀恵)を心配する。
一方、翔太(加瀬亮)と幸作(松重豊)は、四郎(井川比佐志)から不況で取引先のビルが倒産し、
この先、仕事がないことを聞かされる。
その後、翔太は、呼び出された誠(陣内孝則)とテニスボールでキャッチボールしながら、
言葉のキャッチボール。
翔太は、仕事がなければ好きとか結婚とかいう資格もないと話す。


妙(宮田早苗)のスナックで待ち合わせした加奈と誠 。
加奈は自殺しようとした時を振り返り、話し始める。
誠と同じくホームの端に立って自殺しようとした加奈は、誰かに止められた気がしたが、
それを翔太と重ねて恋人気分になっていただけかもしれないと話す。
そんな加奈に誠はもっと気持ちを楽にするべきと言う。


後日、四郎のもとへ誠がやってきた。
数日間、仕事がないという誠に四郎は、自分も仕事がないことを話す。
戸惑いながらも、誠は仕事の件ではここに来たわけではないと翔太と加奈のことを切り出す。
そんな誠は加奈と翔太を応援すると言い、自分と妻の血筋を絶やしたくないと言い張る四郎に
反対ではなく励ますのが役割じゃないかと訴える。
すると、四郎がおもむろに5万円を貸そうと言い出した。
翔太の件にかこつけて仕事か金を探しているのだろうと言う四郎。
沈黙の後、うなずいた誠に四郎は5万円は貸さないが5千円を寄付すると言う。
罠にかけられたと怒った誠はお金を受け取らず去っていく。
その夜、翔太は重夫(風間杜夫)と律子(キムラ緑子)が暮らすアパートへ来ていた。
口げんかをしながらも仲良さそうな2人と乾杯し、親子3人水入らずで食事をする翔太。
そんな中、翔太は、律子から他に男を作って田崎家を出て行ったことに対して弁解され、
律子が四郎や姑に嫌な思いをしていたことを聞く。
一方、とある喫茶店で誠は朋也(岸部一徳) と向かい合って座っていた。
誠は加奈と知り合った経緯を説明し、加奈と翔太を一緒に応援して欲しいと言う。
しかし、朋也はあなたには関係ないから娘のことは忘れて欲しいと言い、
コーヒー代金だと1万円を渡す。戸惑いつつも受け取る誠に朋也は、自分には大したことの
ない額だと言い捨てその場を立ち去った。


四郎や朋也の元を来訪した誠の様子がおかしかったことを聞いた加奈と翔太は、
それぞれ誠に連絡を取るが携帯は電源が切られていた。
誠を心配して会いに行こうとする2人は、その前に会うことにする。
だが、加奈と翔太は待ち合わせの喫茶店に行く前にそれぞれ誠の家に行っていた。
翔太はアパートを管理する不動産会社にまで出向き、中で倒れていないかまで確認していたが
誠は不在だった。不安を募らせつつも、2人は喫茶店で誠の行動について話す。
そして、加奈と翔太はお互いに好きという思いを認めようとせず、
翔太は、離れていたいと切々と加奈に訴えた。
そんな中、喫茶店に1人の女性が入ってきた。
それは女装した朋也だったが、2人は朋也だと気づかないままだった。
帰宅後、翔太はホテルへ行こうと誘いそうになったことをメールで告げた。
自己嫌悪に陥っていた翔太に、加奈は次に会った時に行こうと言う。
だが、翔太はそれが最後になるなら嫌だと返信する。


翌日、厨房勤務の後輩・時枝春美(黒坂真美)から子供ができて結婚することを聞く加奈は、
大喜びで祝言
その夜、朋也に誠と会っていないかと確認された加奈は、朋也が誠を脅かして何処か行かしたの
かと問う。
すると、朋也から薬を飲んで地道に辛抱強く生きているのに人を脅している暇はないと
聞かされる加奈。


後日、誠に呼び出された加奈と翔太。
指定された場所は、誠には似つかわしくない高級そうな料亭だった。
新調したスーツ姿で出迎えた誠は、不動産の仕事がうまくいきお金が入ったからお礼も兼ねて2人に
ご馳走したかったと話す。
食事が終わり、場所を移した加奈と翔太がコーヒーを飲みながら、自殺を考えていた誠が元気に
なってホッとしていた。
加奈は、自分たちも元気にならなければと話すが、翔太は、仕事がないと落ち込んでいた。
すると、加奈は、これで会わないとはいわない言い出す。
そんな加奈は、子供はいらない、結婚しなくてもいいから自由に好きな人を選ぶと今の自分の思い
を告げ、ホテルに行く話を切り出す。
それに頷く翔太がこんな幸せ、バチがあたりそうだと加奈に話していると、
そこへ赤ん坊を抱いた若い女性が加奈に声をかけてきた。
腹痛でトイレに行くから、5分だけ赤ん坊を預かって欲しいというのだ。
引き受けた加奈に赤ん坊と荷物を託すと、女性は足早にビルの外へ走り去ってしまった。
加奈と翔太は、その女性に気づかないまま赤ん坊と…。



第10話でしたが、加奈と翔太は、お互いに好き同士なのに別れようとしていたけど、
結局、2人は離れられない感じですね。
しかも、子供が産めないことが原因で結婚を反対されていた加奈と翔太のところに
女性が赤ん坊を託したわけですが、このまま加奈と翔太が赤ん坊を育て、2人は結婚??
どういう展開になるのか楽しみです♪

火曜日のドラマ 『トライアングル』 『神の雫』 『メイちゃんの執事』 の豪華な3本立て

『トライアングル』第10話②



亮二(江口洋介)は、唯衣(相武紗季)から黒木さんのお父さんはお兄ちゃんの味方と聞かされる。
そして、以前、唯衣が信造と会って話したことを亮二に打ち明けた。
25年前の事件を解決できなかったことを後悔している信造(北大路欣也)が、
佐智絵殺しの捜査を密かに続けていたこと、信造が立場的に思うように捜査できなくなり、
以前、信造の部下だった、元刑事・宮部に捜査を協力してもらっていること、そして、
第一発見者が亮二であると見抜いていたことを…。
一方、信造は舜(稲垣吾郎)に25年かけて通報独自に集めた事件の資料を手渡し、
舜に真相の追及を託した。


その後、亮二は、呼び出された秋本(佐々木蔵之介)から25年前の思わぬ話を聞かされる。
秋本を亮二と間違え、接触しようとした男がいたというのだ。秋本はその男の顔を見ていた…。
ある確信を得た亮二は均(大杉漣)のもとへ向かった。
そんな亮二は、均に愛人宅で見つけた毒物を示し、事件との関わりを問う。
何も話すことはないと追い返す均を亮二は、また出直します。今度は、別の手土産を持って
あなたに会いに来ますと挑発した。
一方、大田西署では、舜と丸山がサチが撃たれた事件を追っていた。
鑑識の結果、現場にいた亮二、均、丸山から硝煙反応は認められず、銃を撃ったのは別の誰か
だったと判明する。そこに亮二が現れ、均を徹底的に洗い直したいと言い出す。
早速、均の会社を調べた亮二たちは、25年前に経営状態が悪化していたこと、
均が傲慢なやり口で恨まれていたことを知る。均が25年前の事件の犯人と疑う亮二は、
調査に熱が入る。
舜は、そんな亮二に信造から託された佐智絵殺しの捜査資料を見せる。
亮二、舜、丸山は、その資料を基に当時の事件を見直す。
その夜、自宅で資料を読み直した亮二は、当時のことを思い浮かべ、ある重大な事実に気づく。


翌日、出勤した亮二は、確実な証拠を手に入れたと舜と丸山に話す。
そして、亮二は、自ら罪を認めさせる、自ら認めてほしいと電話をかけ、その相手に約束どおり
手土産の準備ができました。あなたに会いに行きますと告げたのだった。




第10話でしたが、25年前の佐智絵誘拐殺人事件の犯人は、均なのかな??
もし、犯人が均だとして、25年も捕まえることができなかった犯人を
果たしてこのまま捕まえられることができるのかなっ??
亮二は、確実な証拠を手に入れたっていってたけど、何だろ??
殺害現場で実は、均を見ていた…とか?
サスペンスドラマに魅了されてる…。
次回は、最終回!!!
犯人、そして事件は無事解決できるのかな??
楽しみです。

火曜日のドラマ 『トライアングル』 『神の雫』 『メイちゃんの執事』 の豪華な3本立て

『トライアングル』第10話①




信造(北大路欣也)から15年前に起こった火災事件の資料を受け取った舜(稲垣吾郎)は、
15年前に別荘の火災で亮二(江口洋介)の両親と兄・雄一(木村遼希)が犠牲者だった
ことを知った。
早速、舜は、現場である長野県の八ヶ岳に赴き、茅野東警察署に訪れた。
警官(野村修一)から当時の火災事件の報告書を見せてもらった舜は、
当時のことを知っている上茅野消防署の職員(花ヶ前浩一)の元へ。
出火原因を調査すると、子供の花火の火の不始末によって事故として処理されていた火災に、
放火の疑いがあったことが判明する。
当時、別荘の周辺で不審者が目撃されていたらしい。
そのことを知った舜は、現場の周辺で当時、別荘で起きた火災について聞き込み捜査。
当時のことを覚えているという八ヶ岳美園不動産株式会社の人(本多晋)に取り付く。
すると、最近、信造も同じことを聞きに訪れていたことが判明。
一方、太田西署では、サチの撃った拳銃がレミントンM700と確定。
警察本部が拳銃の出所を追っていたが、闇ルートと推定されていた。


その頃、危篤状態に陥っていたサチ(広末涼子)の意識が戻る。
サチの側で見守っていた清子(風吹ジュン)は、均(大杉漣)に亮二を呼んでくるように頼んだ。
その間、清子に手を握られながら、サチは、力を振り絞り、
お母さんのために生きようと思っていたのに、こんなことになってしまってごめんね。
そう謝ると、初めて清子に出会った時のことを話し始めた。
あの時、清子に抱きしめられて温かさを実感したサチは、清子のおかげで人の温かさを
知ることができたと感謝。
だから、葛城佐智絵として生きてこれたことは、幸せだったと思うと涙をこぼしながら
お礼を言った。
清子は涙を流しながら、そんなサチに逆にお礼を返す。
佐智絵の代わりではなく、サチじゃなきゃダメだった。
サチは、自分の娘だった。
2人がお礼を言い合っていると、均に呼ばれて亮二がサチの元に現れた。
サチは、最期の力を振り絞り、亮二に話し始める。
25年前の事件の真実を明らかにしても、亮二が救われないことがわかったことを
気づいた。亮二は、真実を明らかにしても、今以上に重たい荷物を背負うような気がする。
私は、亮二に会えて自分の人生を生きて行こうと思うことができたから
大丈夫。もっと…亮二の笑った顔が見たかった…と亮二に思いを告げたサチは
静かに目を閉じ、そのまま眠るように息を引き取った。
サチの死にショックを受けた清子は、力を落として座り込み、泣き崩れた。
1人病室を出て行く亮二は、サチの死、そして清子の悲しみを痛感し、呆然と座り込む。
丸山(小日向文世)に連絡を受けて東京に戻った舜は、俺の存在がサチを殺したんだ!俺のせいだ!
と自分を責める亮二の痛々しい姿にかける言葉もなかった。


翌日、サチのお供えに葛城家に訪れた亮二は、サチと大阪の施設で一緒だった真知子(市川実和子
から、葛城家の幼女になれたサチが幸せを感じていた話を聞く。
すると、亮二はその幸せを自分がダメにした。自分のせいでサチを死なせたと清子に頭を下げて謝罪。
亮二は、清子のあなたも自分の人生を取り戻して…という言葉、そして、サチが最期に話した言葉に、
自分の人生を狂わせ、サチの命までも奪った犯人の正体を突き止めることを固く決意し、
犯人への疑惑が再燃する。
調査を再開した亮二は、均と信造を結びつけた偽造パスポート事件を洗い直す。
そんな矢先、唯衣(相武紗季)から黒木さんのお父さんはお兄ちゃんの味方と聞かされる。
一方、事件の真相を追及する舜は、八ヶ岳で火災事件の捜査をしていた信造に15年前の事実を
ぶつける。目撃された不審者とは顔にアザのある男、新藤(宅麻伸)だった。
だが、この情報は警察によって握りつぶされていた。
25年前の事件と同様、新藤が浮上すると捜査が中断されるのはなぜなのか?
舜の疑惑に信造は真相を明かす。
25年前、上層部の圧力によって捜査を外された無念から、信造は佐智絵殺しの捜査を
密かに続けていたと告白し、全てを打ち明ける。
信造は、25年前の事件の捜査を宮部(浅野和之)に頼み、協力してもらっていた。
信造の十字架を唯一知っている宮部は、太田西署に配属された舜が、
宿命と思い、25年前の事件はまだ終わっていないと電話したのだ。
そして、亮二が第一発見者ということや佐智絵の手紙が捜査本部に掏り替えられたものだったことも…。
そう告げると、信造は舜に25年かけて通報独自に集めた事件の資料を手渡し、
舜に真相の追及を託した。



第10話①でしたが、またしても、25年前の事件に関与している人が人の命、サチの命
を奪ったんですね。均がサチを誤って撃ったのか思ってたけど、違ったようです。
25年前の犯人は一体誰なんだろ??
信造は、この様子から見て、犯人じゃないみたい…。
新たな人なのかな??

火曜日のドラマ 『メイちゃんの執事』 『トライアングル』 『神の雫』 の豪華な3本立て

メイちゃんの執事』第10話 最終回②




Sランク執事を目指してイギリスに留学すると決意した剣人(佐藤健)は、男としても執事としても
理人(水嶋ヒロ)を超えて、メイ(榮倉奈々)のことを絶対に振り向かせると宣言。
だからそれまで…あいつ、泣かしたら承知しねぇぞ!
そう告げられた理人は、言われなくてもそのつもりだよ、剣人に負ける気もないと返した。
その言葉を受け、微笑む剣人は、目を覚ませるんじゃなかった…。
そうぼやく剣人に理人も微笑み、2人は、夕日を眺めながら佇むのだった。


翌日、聖ルチア女学園では、後継者披露のセレモニーが行われた。
同じ頃、剣人は、空港でイギリス行きの飛行機の出発を待っていた。


セレモニーで桜庭(鈴木浩介)に名前を呼ばれたメイは、壇上に立って挨拶をすると、
用意されたマニュアル通りに話し始めた。
だが、メイは、途中で話すのを止めてしまう。
場内でざわめきが起き、困惑した表情をみせるメイに舞台袖にいた理人は、微笑んで頷いた。
するとメイは、マニュアルの本を閉じ、伏せておくはずだった自らの生い立ちや、
聖ルチア女学園で経験した出来事を自分の言葉で話し始める。
メイは、貧乏生活からお金持ちの世界にやってきたことを後悔していたが、
自分を支えてくれる人、クラスメイトたちのおかげで、この場所にいることが
楽しくなって乗り越えられた。
その中でメイは、父親・周太郎(橋爪淳)が言っていた普通が一番!という言葉を取り出す。
手を胸にあてながら、私も今、心からそう思います。大事な人を思ったり、
感謝したり、信じあったり、支えあったり、そのために頑張ったりすることが普通の…
一番大切なことなんだって…。
そう言ったメイは、突然頭を下げて謝った。
すると、理人は、マジックショーで騒然となる場内を沸かす。
理人は、メイを早業で制服に着替えさせたのだ。
そして、メイは、理人が差し出した手を握って会場を飛び出した。


大勢の男たちに追われるメイと理人を助けたのは、リカ(大政絢)、執事・青山(真山 明大)、
凛(忽那汐里)、執事・四谷(丸山智己)、泉(岩佐真悠子)、執事・木場(夕輝壽太)たち
クラスメイトだった。
学園内を駆け回るメイと理人に遭遇した太陽四人衆の水沢聡美(ホラン千秋)、
大地由真(臼田あさ美)、火野絵里子(山本彩乃)、風間藍(石橋菜津美)は、メイたちを
捕まえようと人を呼ぼうとするが、根津(姜暢雄)が太陽四人衆を誘惑し、それを制した。
そんな根津が太陽四人衆をある場所に連れて行くと、不二子(中別府葵)たちが取り押さえようと
待ち構えていた。
クラスメートたちに助けられながらも、メイと理人は学園の外に脱出。
そんな矢先、2人は大勢の男たちに取り巻かれ、取り押さえられてしまう。
だが、多美(谷村美月)と神田(阿部進之介)が2人を助けたのだ。
そんな多美に驚きながらも、メイと理人は、男たちから逃げ続ける。
大門(鈴木亮平)は、しつこく2人を追いかけてくる男たちに大砲のようなもので攻撃し、
2人を誘導した。
剣人の出発まで時間がなく、メイと理人は、みるく(吉田里琴)の操縦する改造ヘリコプターで
空港へと急いだ。
一方、セレモニー会場では、ローズ(堀内敬子)と桜庭が練習していたマジックを振る舞い、
メイのフォローをしていた。
同じ頃、本郷家にメイが後継者でいいのかと苦情の連絡が殺到。
対応に戸惑う右近(高木万平)や左近(高木心平)に金太郎(津川雅彦)は、
それでこそ、私の孫だと告げ、大笑いするのだった。


出発直前の剣人を捕まえることができたメイは、辛いときにずっと側にいてくれた剣人に礼を言った。
それとさ…あんたが私に言ってくれたこと…ちゃんと返事してなかったけど…。
そう言って、口ごもるメイ。
剣人は、そんなメイにデコピンしていつもの調子でからかうと、戻ってきてからでいい。
もう一度自分の気持ちを伝えるから…。
俺の気持ちは変わんないけど、メイの気持ちが変わるかもしれないから…と告げる。
剣人は、理人と拳をぶつけ合うと、そのまま振り返らずにガッツポーズを掲げ、旅立った。


時は流れ、メイたちは進級。メイは、剣人に手紙を書いた。みるくが太陽<ソーレ>ランクになったこと、
うどんを作ることに凝ったリカがうどんコンテスト出場すること、不二子が根津の浮気したと騒ぐ中、
凛たちが2人を占って、更に大混乱になったこと、新しいルチアには泉が選ばれたこと、
みんなが信頼し合う執事とともに元気に過ごしていること、そして詩織(山田優)も、忍(向井理)と
一緒に少しずつ元気になっていることを書いた。
そんなメイを見守っていた理人は、自分の思いを言葉にして伝えた。
メイが、自分以外の誰かを見ているのは辛いからだという。
ですから、目をそらさないでください!
そう言って理人は、メイの側に近寄り、静かにキスをした。
そして、理人は、内緒ですよ。お嬢様と執事の恋愛は禁止ですので…。
呆然としながら、メイは、理人の言葉に小さく頷いた。
そこに、やってきたクラスの仲間たちが、理人とメイのようすがどこかおかしいことに気づく。
動揺しながらも、メイは仲間たちに否定する。
だが、多美と神田は、全て見ていたらしく、その出来事を暴露しようとした。
メイと理人は、必死になって2人を制した。
仲間たちに取り囲まれたメイは、必死になって何もなかったと否定。
そんな2人の真相は仲間たちには、秘密…。





最終回でしたが、理人とメイは、学園の掟を破り、恋愛をしてしまったんですね。
剣人の旅立ちは、かっこよかったけど、メイは、剣人ではなく、理人と…。
そして、詩織と忍は、結婚したのかな??
忍の思いが詩織に伝わったってことですね…お幸せに。
お嬢様の世界にきてからメイは、いろんなことがあったけど、クラスメートたちや執事たちとも
打ち解け、理人と結ばれた??
いろんな壁にぶつかってきたけど、メイは、その仲間たちと乗り越え、理人とも…。
でも、掟破りの恋愛って燃えそう…。
見る者を魅了するドラマだったと思います。

火曜日のドラマ 『メイちゃんの執事』 『トライアングル』 『神の雫』 の豪華な3本立て

メイちゃんの執事』第10話 最終回①


メイ(榮倉奈々)は、理人(水嶋ヒロ)を賭けての決闘<デュエロ>をルチア=詩織(山田優
に申し込む。
すると、ルチアは、自分がデュエロに勝ったらメイを忘れて、生涯自分に仕えると
約束するの?と理人にいう。
理人がその結果に従うことを確認したルチアは、もし自分が負けたら理人のことを諦めるのは
もちろん、本郷家の後継者の座を辞退し、ルチアの称号も返して学園から去ると言い出す。
その代わり、自分が勝ったときは、メイだけでなく、泉(岩佐真悠子)やリカ(大政絢)たち
クラスメイト全員に学園から去ってもらうと続ける。
それを聞いた泉たちは、ルチアの出した条件を受け、メイを応援すると宣言する。
ルチアは、そんな泉たちに呆れつつ、自分の代理でデュエロを引き受けるよう忍に指示。
<デュエロ>対決は、忍と理人との戦いになった。
交渉成立した瞬間、多美(谷村美月)が放ったボーガンの矢が理人の腹部に突き刺さった。
メイは、倒れ込む理人を支えながら叫ぶのだった。
そんなメイは、憎いはずの多美を許していた。


その夜、理人は、傷を心配する剣人(佐藤健)たちの声に耳を貸さずに、決闘の会場に立った。
その会場には、メイたち学園生が正装して決闘を見にきていた。
決闘は真剣による戦い。理人の相手、忍(向井理)は、世界中の様々な武術を身につけ、
その強さは驚異的だという噂さだった。
学園長・ローズ(堀内敬子)の合図で決闘が始まった。
忍は、凄まじい攻撃を仕掛けながら、巧みに理人の腹部の傷を狙っていた。
傷のせいもあって動きも鈍く、防戦一方に追い込まれていく理人の体は、忍の剣で更に
傷を負い、ボロボロだった。
その光景を見つめる木場(夕輝壽太)や根津(姜暢雄)たちは、そんな卑怯な忍に苛立つ。
メイは、そんな理人を心配しながら、勝利を信じて声援を送っていた。
ルチアは、そんなメイに向かって、負けを認めるよう促す。
このままでは、理人が死ぬわよ、メイが理人を諦めてくれれば、
メイやクラスメイトの退学は条件から外してあげる…。
だが、メイは、負けない、理人を諦めないと断言。
そんなメイは、約束した理人を信じていた。
側にいてほしいと願うメイに理人は、自分を信じてくれれば、必ずその信頼に応えると…。
そして、メイは、リカとの決闘で理人と青山(真山明大)が戦った時、
執事は信じられなければ力を発揮できないとメイに言ったことをルチアに話した。
メイは、毅然とした表情でルチアを見つめると、あなたには負けない、絶対に柴田理人は
渡さないと言い放つ。
逆上したルチアは、メイを突き飛ばし、ナイフを手に襲いかかろうとした。
剣人がメイを助けようと向かうが、そんなメイを救ったのは、決闘中の理人だった。
理人は、忍の剣で傷を負い、体から血が流れていた。
そんな理人は、忍に背を向けることも躊躇わず、ルチアに剣を突きつけていたのだ。
そして、理人は、自分が仕える大切なお嬢様を傷つけないでほしいと訴えた。
その言葉に衝撃を受けたルチアは、力を落として座り込んだ。
メイは、理人の傷を心配しながら、勝って…理人!
メイの言葉を受けた理人は、反撃を開始。
傷だらけにもかかわらず、メイへの想いからパワーが漲る理人の気迫に押され、
忍は防戦に追い込まれる。理人は、剣の柄を忍に打ち込み、忍を倒した。
追い込まれた忍は、遠慮はいらない、やれ!
そんな忍に剣を向けながら理人は、負けを認めろ!
だが、忍は、全てはルチア様のためと負けを認めず、覚悟を決める。
すると、ルチアは、もういいわといい、自分の負けを認めた。
それを確認したローズは決闘を止め、勝者、理人と発表すると、メイのクラスメート
たちの歓声が沸き上がる。
その光景を不満の面持ちで見ていた太陽四人衆の水沢聡美(ホラン千秋)、大地由真(臼田あさ美)、
火野絵里子(山本彩乃)、風間藍(石橋菜津美)は、会場を後にした。
メイは、泣きながら理人に抱きつき、勝利を喜ぶ2人。そんな2人の勝利を泉たちやクラスメート
たちも喜び、木場や大門(鈴木亮平)たちは、勝利した理人を称えていた。
そんな時、剣人は、ルチアと忍の姿がないことに気づく。
まさかと思い、理人、メイ、剣人の3人は、ルチア宮へと急いだ。


ルチアは、自ら命を絶つつもりでいた。
忍は、ルチアの後を追うつもりでいた多美に当身をくらわせて気絶させた。
多美がいなくなったら神田(阿部進之介)が悲しむ、ルチアのお供は自分だけでいいという思い
からだった。
忍は、やってきたメイたちに、多美を連れて出ていってほしい、本郷家を継ぐ責任から開放された
ルチアを休ませてほしいんだと訴えた。
そんな忍は、ルチアの過去を話し始めた。
ルチアは、本郷家に迎えられたものの、血縁ではないという境遇から冷たくされ、
孤独に苦しんでいた。
その苦しみから逃れようと、執事である理人への思いに救いを求めたのだ。
忍は、そんなルチアを思い続け、全て彼女のために行動してきたのだという。
どうしても知っていただきたかった。私が、詩織様だけを見ているということを…。
忍にとってルチアが仕えるお嬢様だったことを悲しそうに微笑みながら話した。
メイは、そんな忍を押し退け、ルチアの寝室に飛び込んだ。
そこでメイが見たものは、ハサミを自分に向け、自ら命を絶とうとしているルチアの姿だった。
メイは、ルチアが持っていたハサミを押さえ、腕を切りつけられてもひるまず、
ルチアに抱きつきながら訴えた。
今までルチアが本郷家を背負ってくれたから自分は幸せに暮らすことができた、
今の自分がいるのは、ルチアのおかげだよ、
そして、これからは自分が側にいるからと生きて幸せになってほしい…。
その言葉で苦しみから解放されたルチアは、ハサミを持つ手を緩めながら、
メイの腕に抱かれながら涙を流していた。
多美や駆けつけたみるく(吉田 里琴)たちは、そんな2人の姿を見つめていた。


数日後、メイは、理人とともに金太郎(津川雅彦)を訪ね、
右近(高木万平)や左近(高木心平)から延期になっていた後継者披露のセレモニーは、
聖ルチア女学園の特設会場で行われることになったとの報告を受ける。
大変なのは、これからだぞという金太郎の言葉に、メイは、わかってるよ、お祖父ちゃん!
と笑顔で答えた。
一方、ルチアは、順調に回復していた。


帰る途中、メイたちは仲本家に立ち寄った。
春平(杉本哲太)や秋子(石野真子)たちは、メイが本郷家の後継者になったことを喜んでいた。
メイを押し退け、理人に近づいた美冬(北川弘美)は、理人のオーラに心を奪われ、
気絶してしまう。
そんな中、理人とメイは、剣人がSランク執事を目指してイギリスに留学する話を聞かされ、
驚く。夏美(星井 七瀬)は、剣人がいなくなると気落ちしていた。


聖ルチア女学園では、剣人の送別会の準備が行われていた。
戻ったメイは、留学のことを黙っていた剣人に怒りをぶつけた。
剣人は、理人の看病で病院にいたメイに言えなかった。
メイから、何故留学のことを黙っていたの?と問われた剣人は、
どうしてメイに言わなければならないのかと返した。
その言葉を聞いたメイは、どこでも勝手にいけばいいと言い残して出て行ってしまう。
その後、剣人の送別会は盛大に行われた。
メイを部屋に残して会場にやってきた理人は、剣人を呼び出した。
一方、メイは、送別会に行けばよかった、何やっているんだろうとつぶやいていた。
そんなメイの近くには、気落ちしている多美がいた。


理人と外へ行った剣人は、自分の思いを理人に伝えた。
剣人は、執事の仕事に反感を抱いていたが、メイと理人を見ていて、その考えが変わったのだという。
剣人の才能を認める理人は、メイが剣人には遠慮なく自分をさらけ出すのを見て羨ましかったと話す。
剣人は、男としても執事としても理人を超えて、メイのことを絶対に振り向かせると宣言。
だからそれまで…あいつ、泣かしたら承知しねぇぞ!
そう剣人に告げられた理人は、言われなくてもそのつもりだよ、剣人に負ける気もないと返して
微笑んだ。理人と剣人は、夕日を眺めながら佇むのだった。



最終回①でしたが、忍と理人の決闘<デュエロ>は、理人の勝利!!
メイとの想いがパワーとなったんだね。愛だよ愛。
ルチアとメイは、和解し合ったみたいだけど、忍の想いはルチアに伝わるのかな??
そして、剣人は、留学を決意しながらもメイを諦めないと理人に言っていたけど、
想いを寄せ合っている2人からメイを奪えるのかな??
でも、メイは、留学する剣人が心残り…。
何か、意外な展開が待ってそう。

月曜日のドラマ 『ヴォイス 命なき者の声』

『ヴォイス 命なき者の声』第10話



作家・桜井真也(田村亮)のカルテに不審な点を見つけた亮介(生田斗真)は、
真也の死に納得いかず亮介の父・貴之(名高達男)のことを疑い始める。
そんな亮介は、真実を知るために真也の死に疑いを持つ桜井の妻・瑠美子
麻生祐未)に遺体の解剖を勧めた。


東凛大学の法医学研究室に石末総合病院で亡くなった真也の遺族・瑠美子から
承諾解剖の依頼がきた。死因は、癌性腹膜炎から腸閉塞を起こされたと
されていたが亮介に勧められた瑠美子は信疑を確かめようと決意したのだ。
大己(瑛太)、亮介(生田斗真)、佳奈子(石原さとみ)、哲平(遠藤雄弥)、
羽井(佐藤智仁)たちゼミ生は、解剖室に運び込まれた真也の遺体と対面する。
解剖を担当した佐川(時任三郎)は、死因とされた腹膜炎は見られるが、
腸閉塞は見られないと診断。玲子(矢田亜希子)は、病気以外の死因が
絡んでいるかもしれないと言い、異状死の届け出をする。
玲子の言葉に大己、亮介、佳奈子、哲平、羽井たちゼミ生は衝撃を受ける。


東凛大学で真也が解剖されたという情報は、石末総合病院の院長・貴之と
主治医・梅木誠(福井博章)の元にも届いていた。
それでも、貴之は自分たちの処置は正しかった、法医学の解剖だけでは、
全ての真実が分かるわけではないと自信を覗かせる。


玲子は、刑事の大和田(山崎樹範)に胃癌と肝臓、脳に転移癌が見つかったが、
死因とされていた癌性腹膜炎は、死に至るほど重篤なものではなかったと報告。
死因は、所蔵器の所見から抗がん剤による副作用があったと推測されるという。
佐川と玲子は、真也が医療ミスで死に至った可能性はあるが、
死因との因果関係が考えられるシスという抗がん剤の過剰投与があったかどうかは
はっきりしないという。医療ミスだと立証するには、病院側に過失があったという
明確な証拠が必要だった。
だが、医療ミスがあっても医師側が情報を隠蔽する可能性があり、
病院側から真相を知るのは至難なことだった。
医療ミスかもしれないのに病院側の証言が得られなければ泣き寝入りすることに
なってしまう。解剖して真実がわかるはずじゃなかったの?と亮介に問いつつ、
解剖したことを後悔する瑠美子は、泣き崩れるのだった。
そんな瑠美子の気持ちを知った亮介は、解剖を勧めた責任を感じて落ち込み、
解剖すれば全てがわかると思っていたゼミ生たちも、その気持ちに共感する。


後日、真也の邸宅に瑠美子を訪ねた大己は、死因が特定できなかったのは
残念なことだが、父親が経営する病院の医療ミスを暴こうとする亮介の覚悟
が並大抵ではなかったことを少しだけでもわかってやってほしいと訴える。
瑠美子は、気が動転していて亮介に申しわけなかったと思っていた。
そんな瑠美子は、亮介に謝っておいてほしいと頼む。
瑠美子の思いを受けた大己は、真相を究明しようと瑠美子に真也のことを尋ねる。
すると、真也が胃癌の名医がいた病院から急に石末総合病院に移転すると言い出
していた。
そして、真也愛用の大量の同じボールペンや最後に作家で書いた作品と思われる
18金と書かれてあったメモを見た大己は、18金を日付と推測し、
カレンダーを見ながら思考を巡らせる。


解剖を勧めて後悔している亮介は、父親を裏切ることになっても
解剖すれば医療ミスをすればはっきりすると思っていたが、
疑惑が深まっただけで、自分の考えの甘さと無力さに呆れていた。
玲子は、解剖を勧めた亮介の選択は、法医学者として正しかったと
思うと励ます。
玲子の言葉を受けた亮介は、ここで躊躇したら親父にはむかってまで法医学
を続けた意味がない、親父に関係していることだからといって逃げたくない
という思いが深まり、困難な医療ミスを立証しようとある場所へと向かう。


その後、病院の駐車場で待ち伏せしていた亮介は梅木を呼び出し、
真也が亡くなった前日に抗がん剤のシスが投与されたと聞いているが、
カルテには処方の痕跡がなくなっていた。
真也はシスの過剰投与で亡くなくなったかもしれないのに、貴之が証拠の
カルテを隠蔽したのではと迫る。
しかし、梅木は、シスの投与は適切だったと譲らない。
亮介は、梅木の前の主治医で、現在は仙台の病院に勤務する三條(二階堂智)に
連絡を取り、電話をもらう約束をするが返信がない。
気落ちする亮介を見た彰は、鳳子(濱田マリ)から借りたバイクの後ろに
亮介を乗せ仙台へと走る。
仙台第一病院に到着し、ようやく、三條に会えた亮介は、三條から腎機能障害の
あった真也にシスは絶対に投与できない抗がん剤だったと聞く。


翌日、病院に貴之を訪ねた亮介は、三條から聞いたその情報が梅木に
伝わっておらずシスを投与してしまったことが死因で、それを隠すために
カルテが改ざんされたのだろうと言い、医療ミスを認めてほしいと訴える。
一方、大己と佳奈子は、蕪木(泉谷しげる)の手伝いをしていた哲平から、
解析結果を見せられる。癌治療で通常量より多いモルヒネが投与されていた。
大己は、医療ミスの疑いとモルヒネが関係している…と思考を巡らせる。
その時、羽井に呼ばれた大己たちがテレビに向かうと、貴之は記者会見を開い
ていた。真也に不適切な抗がん剤の投与があった上、自分がカルテを改ざんしたと、
医療ミスを認めるコメントを出す。
謝罪会見を見ていた大己は、貴之の胸ポケットに挿さっているボールペンが、
真也愛用のものと同じであることに気づく。何かを感じた大己は貴之の経歴を調べ、
貴之が真也と同じ長崎県出身だったと知る。


その後、大己は、学生時代に真也が住んでいた長崎県人寮を訪ねる。
そこで、管理人(品川徹)から当時の部屋の見取り図を見せられた大己は驚く。
なんと、貴之と真也は、寮で隣同士の部屋に住んでいたのだ。
しかも、2人は親友同然だったという。
そのことを知った大己は、これまでの真也の情報を思い浮かべながら発想し、
最後の別れだったんだ…と何かに気づく。


早速、瑠美子を連れ石末総合病院を訪ねた大己は、亮介と貴之と対峙すると、
真也の死因は医療ミスではなく、尊厳死だったのではないかと切り出す。
胃癌の名医の元を去り貴之の病院に来たのは治療のためではなく、
かつての親友の手で死を迎えさせてもらうためだったのだろう言うのだ。
それを聞いた貴之は、ついに重い口を開く。
余命1年と診断され、書くこともままならなくなった真也は、
自分の1番のファンでいてくれる瑠美子のためにも無様な姿をさらしたくないと
尊厳死を願っていたのだ。桜井真也として死にたいという親友・真也の願いが
わかる貴之は、それを了解。
その際、自分の生きた証だといい、真也愛用のボールペンを渡されたのだ。
すると、大己は、最後の勝負、どっちからやろうと言い出したんですか?と問う。
そんな大己は、管理人から真也と貴之が将棋をやっていたこと聞き、
18金と書かれたメモの意味がわかったのだ。
そのメモは、いちはちきんと読み、封じ手と言って勝負を中断する時に、
次に指す手を紙に書いて保管するためのものだった。
貴之は、将棋を指せる状態ではなかったが真也に誘われて将棋を指し、
その時、真也は、お前に出会えてよかった。勝負の続き、今度またゆっくり
やろうなと最後に貴之に話したのだった。
そして貴之は、主治医にも話さず、1人で画策したのだという。
全ての責任は自分にあると瑠美子に向かい、深く頭を下げる貴之。
そんな貴之に瑠美子は、真也のわがままに最後まで付き合ってくれたと
感謝の言葉を述べ、真也の残した18金のメモを渡した。


数日後、亮介と貴之は警察署の前に降り立つ。
貴之は、中まで同行しようとする亮介を断り、1人警察署に向かい歩き出す。
その背中に亮介は、医師としては最低だったかもしれないが、
自分は最高の父親だと思っている、だからこそ、貴之を超えられるような
人間になると声をかける。
貴之は小さくうなずくと、背を向けたまま歩き出す。
そんな貴之の目には、涙が滲んでいた。


一方、加奈は、食堂でまたカレーを注文していながらも、あんまり好き
じゃないと矛盾する大己と言い争う。
そこにやってきた亮介、哲平、羽井。
亮介を心配する大己は、目と目で亮介と会話し合い、2人は笑みを浮かべ合う。
そして、ゼミ生たちは、仙台のお土産の牛タンで盛り上がるのだった。



第10話でしたが、真也の死の真相は、亮介の父・貴之が親友の真也にお願いされて、
画策し、真也の死に至ったということだったんですね。
貴之は親友の真也の頼みとはいえ、医師として、やってはいけないことをしてしまった。
でも、亮介は、心を痛めながらも画策した貴之の気持ちを理解し、
最高の父親だと思い、そんな父親を超えたいなんて、本当に父を尊敬しているいるんだね。
いい親子関係です。
亮介は、尊敬する父の病院を継がず、このまま法医学の道に進むのかな??

日曜日のドラマ 『本日も晴れ。異状なし』

本日も晴れ。異状なし』第9話 最終回②



小学校にやってきた遼(坂口憲二)は、子供たちにあることをお願いする。


その頃、へちま荘に泊まっている和美(布施博)は、隣の部屋の桃彦(中村靖日
にいつまで那瑠美島にいるんだと問い詰められ、遼の上司のデカ長・片岡(遠藤憲一
が密輸組織に詰め寄っていることを聞く。だが、那瑠美島の連絡船が欠航。
密輸組織から頼まれた和美は、カバンの中にある拳銃を輸送することに危機感を抱き、
焦っていた。
そんな和美の元に星太(丸山歩夢)がやってきた。
戸惑う和美を星太が無理やり引っ張ってある場所に連れて行った。
そこは、公民館。すでに島民たちが集まっていた。
ステージの幕が上がると、和美の前で子供たちの演奏会が始まった。
遼は子供たちに那瑠美島の島唄・行逢いぶさの演奏会を和美に見せたいとお願いし、
ていたのだ。
しばらくすると、そこに、遼とキヌ(前田美波里)もやって来る。
遼は、キヌと和美が果たせなかった演奏会をやり直させようと考えていたのだ。
和美と目を合わせたキヌは、和美にある物を手渡す。
それは、和美が小学校の頃に演奏会の練習で使っていたハーモニカだった。
遼や島民の公平(半海一晃)、久(本間剛)、春生(藤木勇人)、俊男(新垣正弘)、
仙吉(近藤芳正)、節子(大森暁美)たちが、そんな2人を心配そうに見つめる。
すると、和美は受け取ったハーモニカを吹き始め、そんな和美を見て遼や島民たちは
安心する。
そこにやってきた光生(青木崇高)は、遼を連れ出し、サトウキビ畑が掘り返されて
荒らされている現場を見せる。
光生は、遼にこの事件を解決するよう頼む。
そしてその時、遼の携帯にデカ長・片岡から不穏な連絡が入った。
那瑠美島が台湾ルートの拳銃の受け渡し場所で、近々、拳銃が持ち出されるというのだ。
片岡に那瑠美島に怪しい人が出入りしていないかと問われた遼は、もしやと思い、
和美のいる公民館に向かうが、既に和美はいなかった。


その後を追う遼は、必死に逃げる和美を港で見つける。
遼は、逃げ場を失った和美に持っているカバンを渡してほしいと頼み、
悪事に手を出すのをやめるべきだと分かっているはずだと問い質す。
すると、和美は、分かってるがやめられるわけがない、自分を信じてくれる人を
裏切ってしまうんだ。
そう返した和美は、自分の心の弱さを隠し、人生が台無しになったのを他人のせいに
していた。そして、自分を信じてくれるキヌや遼を裏切って悪事に手を出したのだ。
そんな和美は、俺のような人間のクズは、放っておいて欲しいという。
だが、遼は、放っておけないと和美が自分を信じて立ち直る日をキヌや
島の人たち、そして、奥さんや子供が待っていると熱弁。
遼は和美も自分自身を信じて下さいと説得する。
その言葉を受けた和美は、カバンを遼に向かって放り投げた。
そんな和美に安心する遼がカバンを受け取ろうとした瞬間、銃声が鳴り響く。
桃彦が遼の足を銃撃したのだ。
遼と片岡の電話の会話を聞いた桃彦は、状況を知って駆けつけてきたのだ。
心を動かした和美を非難しつつも、桃彦はカバンを持って逃げようとするが、
和美は一緒に逃げようとしなかった。
そんな和美に苛立ち、銃を向ける桃彦は、来ないなら消すよ、そうしなければ俺が消される
と和美に向かって発砲。すると、咄嗟に和美を庇った遼が、銃撃された。
倒れこみながらも遼は、和美の人生はこれからなんだ。和美を殺さないでくれと
桃彦に苦しそうにしながら訴えかけた。
だが、桃彦は、遼を生かしておきたかったといいながらも、遼に拳銃を向けた。
必死にそれを制し、遼を庇う和美。すると、桃彦はそんな和美に銃を向け…。
間一髪で桃彦の足を捕らえる遼。そして、桃彦を押さえ込む和美との連係プレーで
桃彦を逮捕した。喜びを分かち合う2人だが、銃で撃たれていた遼は、気絶してしまう。


その後、遼の容態を心配そうに見つめるうららや島民たち。
万作(田中実)が遼の容態を診るが、遼は危険な状態だった。
そんな遼を島民たちは協力して船まで担架で運ぶ。
うららは、私の前からいなくならないと言っていたのに…と泣き崩れていた。
遼は、梶井(宇梶剛士)が操船する船で万作の病院に搬送された。


1週間後、病院のベットで眠り続けていた遼が、ようやく目を覚ました。
まだ傷が痛むにもかかわらず遼は、側で看病していた片岡に和美のことを聞く。
片岡は、和美が全てを証言したおかげで密輸組織の一件が解決できたことや、
未遂で終わった和美が、すぐ出所できることを話した。
そして、遼が退院したら東京に戻るという。
人事交流中に遼の命が危険にさらされたことで、沖縄県警によって決定されたのだ。
片岡は、戸惑う遼に手紙を渡し、病室を出て行った。
それは美波(夏未エレナ)からの手紙だった。
そこには、遼に対する美波や島民たちの思い、そして、遼から色々なことを教わった
島民たちが、遼がいなくても那瑠美島を守ると決意したことや星太が将来、
遼のような駐在になって那瑠美島を守ると決意したという内容。
美波は、この島を心配する遼を安心させようと涙ながらに書いていたのだ。
美波の手紙を読み終えた遼は、美波そして島民の人の思いに心を痛める。


1年後…。
那瑠美島は、過疎対策され、へちま荘の観光客が増えていた。
和美と奥さんは、へちま荘で働きながら家族3人で暮らしていた。
和美は人生をやり直していたのだ。そんな和美とキヌはすでに打ち解けていた。
学校は廃校にならず、美波は高校進学を決め、靖之(太賀)は、昨年不合格?今年
も高校受験。島民たちは、いつもどおり穏やかに暮らしていた。
美波と星太の面倒はうららが見ていた。


駐在所に帰ってきたうららが駐在所に星太が描いた遼の絵を見ながら心を痛めていると、
声をかけられる。
驚きながらもうららが振り向くと、そこには、松葉杖をついている遼がいた。
遼は沖縄県警を志願し、入り直したのだ。
そんな遼は、本日から那瑠美島の駐在所勤務を命じられました。
白瀬遼ですと大声で自己紹介。
うららは、馬鹿じゃないの…と涙を浮かべる。
そんなうららは、何で今更、戻って来るの?この島には、駐在さんがいなくても平気と
自分に言い聞かせて、頑張ってきたのに…。
すると、遼は、約束しただろ、ずっとこの島の駐在だって…。
もう、いなくなったりしない…あなたの前から…。
そういわれたうららは、遼の胸に飛び込んでいった。
2人が抱き合う中、うららは、お帰りなさい、お帰り。遼は、ただいまと言い合う。
いい雰囲気となり見つめ合う2人がキスしようとする。
だがその時、島民たちがやってきた。
那瑠美島に戻ってきた遼は、島民たちに歓迎されるのだった。



最終回でしたが、遼とキヌが償っていた和美は、遼のおかげで人生をやり直せた=再生。
そして、島がかかえる貧困・過疎化・少子化・高齢化などといった問題は、
遼によって少しずつ改善され、蘇った=再生。
ドラマの始めは、島民の人たちに批判されていた遼だったけど、いつの間にか
島民たちにとって偉大な存在になっていたんですね。
最終回だけに、平和だった那瑠美島に異状発生して、その事件に和美と桃彦が関与して
いたという意外な展開に驚かされました。
きっと、那瑠美島に戻ってきた遼は、これからも島民たちと協力し合って色々
な問題を解決していくんだろうなっ。うららと遼も恋人??になったみたいで、
めでたしめでたし…。