火曜日のドラマ 『メイちゃんの執事』 『トライアングル』 『神の雫』 の豪華な3本立て

メイちゃんの執事』第10話 最終回①


メイ(榮倉奈々)は、理人(水嶋ヒロ)を賭けての決闘<デュエロ>をルチア=詩織(山田優
に申し込む。
すると、ルチアは、自分がデュエロに勝ったらメイを忘れて、生涯自分に仕えると
約束するの?と理人にいう。
理人がその結果に従うことを確認したルチアは、もし自分が負けたら理人のことを諦めるのは
もちろん、本郷家の後継者の座を辞退し、ルチアの称号も返して学園から去ると言い出す。
その代わり、自分が勝ったときは、メイだけでなく、泉(岩佐真悠子)やリカ(大政絢)たち
クラスメイト全員に学園から去ってもらうと続ける。
それを聞いた泉たちは、ルチアの出した条件を受け、メイを応援すると宣言する。
ルチアは、そんな泉たちに呆れつつ、自分の代理でデュエロを引き受けるよう忍に指示。
<デュエロ>対決は、忍と理人との戦いになった。
交渉成立した瞬間、多美(谷村美月)が放ったボーガンの矢が理人の腹部に突き刺さった。
メイは、倒れ込む理人を支えながら叫ぶのだった。
そんなメイは、憎いはずの多美を許していた。


その夜、理人は、傷を心配する剣人(佐藤健)たちの声に耳を貸さずに、決闘の会場に立った。
その会場には、メイたち学園生が正装して決闘を見にきていた。
決闘は真剣による戦い。理人の相手、忍(向井理)は、世界中の様々な武術を身につけ、
その強さは驚異的だという噂さだった。
学園長・ローズ(堀内敬子)の合図で決闘が始まった。
忍は、凄まじい攻撃を仕掛けながら、巧みに理人の腹部の傷を狙っていた。
傷のせいもあって動きも鈍く、防戦一方に追い込まれていく理人の体は、忍の剣で更に
傷を負い、ボロボロだった。
その光景を見つめる木場(夕輝壽太)や根津(姜暢雄)たちは、そんな卑怯な忍に苛立つ。
メイは、そんな理人を心配しながら、勝利を信じて声援を送っていた。
ルチアは、そんなメイに向かって、負けを認めるよう促す。
このままでは、理人が死ぬわよ、メイが理人を諦めてくれれば、
メイやクラスメイトの退学は条件から外してあげる…。
だが、メイは、負けない、理人を諦めないと断言。
そんなメイは、約束した理人を信じていた。
側にいてほしいと願うメイに理人は、自分を信じてくれれば、必ずその信頼に応えると…。
そして、メイは、リカとの決闘で理人と青山(真山明大)が戦った時、
執事は信じられなければ力を発揮できないとメイに言ったことをルチアに話した。
メイは、毅然とした表情でルチアを見つめると、あなたには負けない、絶対に柴田理人は
渡さないと言い放つ。
逆上したルチアは、メイを突き飛ばし、ナイフを手に襲いかかろうとした。
剣人がメイを助けようと向かうが、そんなメイを救ったのは、決闘中の理人だった。
理人は、忍の剣で傷を負い、体から血が流れていた。
そんな理人は、忍に背を向けることも躊躇わず、ルチアに剣を突きつけていたのだ。
そして、理人は、自分が仕える大切なお嬢様を傷つけないでほしいと訴えた。
その言葉に衝撃を受けたルチアは、力を落として座り込んだ。
メイは、理人の傷を心配しながら、勝って…理人!
メイの言葉を受けた理人は、反撃を開始。
傷だらけにもかかわらず、メイへの想いからパワーが漲る理人の気迫に押され、
忍は防戦に追い込まれる。理人は、剣の柄を忍に打ち込み、忍を倒した。
追い込まれた忍は、遠慮はいらない、やれ!
そんな忍に剣を向けながら理人は、負けを認めろ!
だが、忍は、全てはルチア様のためと負けを認めず、覚悟を決める。
すると、ルチアは、もういいわといい、自分の負けを認めた。
それを確認したローズは決闘を止め、勝者、理人と発表すると、メイのクラスメート
たちの歓声が沸き上がる。
その光景を不満の面持ちで見ていた太陽四人衆の水沢聡美(ホラン千秋)、大地由真(臼田あさ美)、
火野絵里子(山本彩乃)、風間藍(石橋菜津美)は、会場を後にした。
メイは、泣きながら理人に抱きつき、勝利を喜ぶ2人。そんな2人の勝利を泉たちやクラスメート
たちも喜び、木場や大門(鈴木亮平)たちは、勝利した理人を称えていた。
そんな時、剣人は、ルチアと忍の姿がないことに気づく。
まさかと思い、理人、メイ、剣人の3人は、ルチア宮へと急いだ。


ルチアは、自ら命を絶つつもりでいた。
忍は、ルチアの後を追うつもりでいた多美に当身をくらわせて気絶させた。
多美がいなくなったら神田(阿部進之介)が悲しむ、ルチアのお供は自分だけでいいという思い
からだった。
忍は、やってきたメイたちに、多美を連れて出ていってほしい、本郷家を継ぐ責任から開放された
ルチアを休ませてほしいんだと訴えた。
そんな忍は、ルチアの過去を話し始めた。
ルチアは、本郷家に迎えられたものの、血縁ではないという境遇から冷たくされ、
孤独に苦しんでいた。
その苦しみから逃れようと、執事である理人への思いに救いを求めたのだ。
忍は、そんなルチアを思い続け、全て彼女のために行動してきたのだという。
どうしても知っていただきたかった。私が、詩織様だけを見ているということを…。
忍にとってルチアが仕えるお嬢様だったことを悲しそうに微笑みながら話した。
メイは、そんな忍を押し退け、ルチアの寝室に飛び込んだ。
そこでメイが見たものは、ハサミを自分に向け、自ら命を絶とうとしているルチアの姿だった。
メイは、ルチアが持っていたハサミを押さえ、腕を切りつけられてもひるまず、
ルチアに抱きつきながら訴えた。
今までルチアが本郷家を背負ってくれたから自分は幸せに暮らすことができた、
今の自分がいるのは、ルチアのおかげだよ、
そして、これからは自分が側にいるからと生きて幸せになってほしい…。
その言葉で苦しみから解放されたルチアは、ハサミを持つ手を緩めながら、
メイの腕に抱かれながら涙を流していた。
多美や駆けつけたみるく(吉田 里琴)たちは、そんな2人の姿を見つめていた。


数日後、メイは、理人とともに金太郎(津川雅彦)を訪ね、
右近(高木万平)や左近(高木心平)から延期になっていた後継者披露のセレモニーは、
聖ルチア女学園の特設会場で行われることになったとの報告を受ける。
大変なのは、これからだぞという金太郎の言葉に、メイは、わかってるよ、お祖父ちゃん!
と笑顔で答えた。
一方、ルチアは、順調に回復していた。


帰る途中、メイたちは仲本家に立ち寄った。
春平(杉本哲太)や秋子(石野真子)たちは、メイが本郷家の後継者になったことを喜んでいた。
メイを押し退け、理人に近づいた美冬(北川弘美)は、理人のオーラに心を奪われ、
気絶してしまう。
そんな中、理人とメイは、剣人がSランク執事を目指してイギリスに留学する話を聞かされ、
驚く。夏美(星井 七瀬)は、剣人がいなくなると気落ちしていた。


聖ルチア女学園では、剣人の送別会の準備が行われていた。
戻ったメイは、留学のことを黙っていた剣人に怒りをぶつけた。
剣人は、理人の看病で病院にいたメイに言えなかった。
メイから、何故留学のことを黙っていたの?と問われた剣人は、
どうしてメイに言わなければならないのかと返した。
その言葉を聞いたメイは、どこでも勝手にいけばいいと言い残して出て行ってしまう。
その後、剣人の送別会は盛大に行われた。
メイを部屋に残して会場にやってきた理人は、剣人を呼び出した。
一方、メイは、送別会に行けばよかった、何やっているんだろうとつぶやいていた。
そんなメイの近くには、気落ちしている多美がいた。


理人と外へ行った剣人は、自分の思いを理人に伝えた。
剣人は、執事の仕事に反感を抱いていたが、メイと理人を見ていて、その考えが変わったのだという。
剣人の才能を認める理人は、メイが剣人には遠慮なく自分をさらけ出すのを見て羨ましかったと話す。
剣人は、男としても執事としても理人を超えて、メイのことを絶対に振り向かせると宣言。
だからそれまで…あいつ、泣かしたら承知しねぇぞ!
そう剣人に告げられた理人は、言われなくてもそのつもりだよ、剣人に負ける気もないと返して
微笑んだ。理人と剣人は、夕日を眺めながら佇むのだった。



最終回①でしたが、忍と理人の決闘<デュエロ>は、理人の勝利!!
メイとの想いがパワーとなったんだね。愛だよ愛。
ルチアとメイは、和解し合ったみたいだけど、忍の想いはルチアに伝わるのかな??
そして、剣人は、留学を決意しながらもメイを諦めないと理人に言っていたけど、
想いを寄せ合っている2人からメイを奪えるのかな??
でも、メイは、留学する剣人が心残り…。
何か、意外な展開が待ってそう。