木曜日のドラマ 『リセット』 『特命係長・只野仁』 『ありふれた奇跡』

『リセット』第13話





ピアノ教室で成績一番の小学生・高津美央子(黒川智花)。
帰り道、美央子はトラックの冷凍庫に閉じこめられた同い年の倉木麗奈(磯山さやか
を救出する。
自宅まで送った美央子は麗奈の母親から麗奈を助けてくれたお礼にケーキをご馳走する
と部屋に招かれるが、ピアノの練習があるからと断った。
ピアノをやりたかった麗奈は、美央子を羨ましがり、母親に自分もピアノを習いたいと
強請る。母親はその要求を承諾。
麗奈と美央子は隣の小学校でそれから仲良くなった。


10年後、同じ音大のピアノ科に進学した2人はコンクールに向けて練習に励んでいた。
美央子は講師から型にはまりすぎていると指導されるが、麗奈は自分が楽しみながらピアノ
を弾き、周りの生徒たちや講師を魅了させていた。
そんな様子を目にしながらも、美央子は、今度こそ私が優勝してみせる。
ナンバーワンは麗奈には譲らないと意気込む。
美央子は同じ大学に好きな人ができるが、すでに麗奈がその学生、佐伯岳人(平方元基
と交際していた。
恋愛も麗奈に負けたと落ち込む美央子は、運命は全て麗奈に味方している…
でもピアノだけは、絶対今度こそ負けないと闘志を燃やす。


そしてピアノのコンクール当日。美央子も出場するが、優勝したのは麗奈だった。
ピアノと恋愛、どちらも麗奈に負けた美央子は10年前に麗奈を助けた事を後悔する。
すると不意に携帯が鳴り、人生をリセットできる謎の人物・アンリ(田中直樹)が現れる。
アンリから麗奈を助けた10年前まで人生をリセットして、冷凍車を美央子が開けずに
帰ればいいと告げられた美央子は、麗奈を救出しないというYESを選択。


リセット後、美央子は麗奈を救出せず、そのまま帰宅。
そして美央子は、トラックの冷凍庫から衰弱した麗奈が発見され、大怪我を負っている
というニュースを目にする。


10年後、音大のピアノ科に進学した美央子の前に、10年に1人でるかでないか
の逸材と高く評価されるせいじが現れ、結局、ピアノではナンバーワンになれなかった。
だが、岳人と交際することができた。恋が手に入った美央子は、岳人のためだけに
生きていこうと希望に燃える。
そんな美央子は、多数の生徒たちからの視線を集める岳人が自慢の彼だった。


後日、岳人が楽譜を見ながら歩いていると、お花屋さんでお花を見ていた
麗奈とぶつかる。
2人は、ぶつかったことに対して言い争いになり、険悪なムード。
岳人は、楽譜を拾い集めてその場を立ち去った。
再び、麗奈はお花を見ていると、ぶつかった拍子に落ちた楽譜を見つける。
その後、麗奈は声を張り上げ、楽譜を振りかざしながら自分とぶつかって楽譜を
落とした持ち主を探す。
そこに通りがかった岳人が麗奈に感謝しながら自分の楽譜というが、
麗奈はあなたが楽譜を落とした証拠は?と問う。
そんな麗奈は、視覚障害者で白杖を持参していた。
戸惑いながらも岳人は、麗奈の前でピアノを演奏し、自分の曲であることを証明する。
切ない曲を聞いた麗奈は、涙を流して感動する。
メイク落ちてない?と聞く麗奈にハンカチを渡しながら岳人はかわいいと返し、
笑いあう2人。
そこに、現れた美央子は、思わず麗奈!と口にする。
麗奈のことを知っていることに驚く2人に美央子は、勘違いだったとごまかす。
美央子が頼み、岳人が自分の彼女の美央子と麗奈に紹介すると、美央子は大満足の様子。
邪魔者は消えると2人を気遣う麗奈を岳人が家まで送ると言うと、美央子は、
咄嗟に自分が送ると言い、岳人の行為を阻止した。


その後、美央子が麗奈を送る途中、横断歩道で信号待ちに差し掛かる。
美央子は電話がきたみたいと告げ、麗奈から少し離れるが、美央子の携帯電話には
着信はなかった。岳人に思い募る美央子は、岳人とのツーショットの待ち受け画面を
見て決意。
美央子は、麗奈の背後にそっと近づき、麗奈を突き飛ばそうとしたのだ。
だがその瞬間、母親から声をかけられ、その行為を阻止。
横断歩道の信号も青になり、麗奈は美央子の前から去って行く。
岳人との交際を麗奈に邪魔されたくないとの思いで決意した犯行が、
実行できなかった。


後日、美央子は、岳人と会っていても麗奈が気がかりで落ち着かない。
不安に襲われる美央子は、岳人が麗奈と会っていないかと疑念を抱く。
岳人は、自分のことを信用していない美央子に怒ってその場を去った。
その後、美央子はストーカーのように岳人の後を追い、少し離れて観察。
そんな矢先、岳人と麗奈が出会う。
岳人が麗奈に頼まれて洋服を選ぶの手伝うことになり、2人で買い物へ。
2人の会話を一部始終を聞いていた美央子は、2人の後を追い、様子を窺う。
岳人に選んだ洋服を試着する麗奈は、ピンクという色を聞いて驚くが、
岳人から似合ってるよと薦められた麗奈は、冒険してみる。この洋服に決定!
すると、いきなり笑い出す岳人は、前向きだなと告げる。
麗奈も岳人にその言葉を返し、素敵な曲を作れる岳人を褒めた。
外見とか気にならない?と問う岳人に麗奈は大切なのは外見より心だよと返す。
そんな麗奈に惹かれる岳人は、混乱している。麗奈のこと好きなのかもしれない
と告げる。
その言葉を聞いた美央子は、2人の前に姿を現し、麗奈を引っ叩く。
そんなの絶対、許さない。疫病神、さっさと消えろと怒りを爆発する。
そんな美央子を制する岳人は、麗奈を好きになった自分が悪い。
殴るなら自分を殴れよと語り、麗奈は心の目で自分を見てくれるから
別れてくれと告げた。
だが、美央子は、2度も麗奈に岳人をとられるなんて絶対、嫌よと別れを拒否。
帰宅後、美央子は、ピアノと恋愛、どちらも失った美央子は、情緒不安定になり、
精神状態が異常に…。一晩で岳人に100通もメールを送信。


後日、美央子は、岳人が麗奈に選んだ洋服と同じ洋服を着て岳人の前に姿を現す。
美央子を見て避ける岳人は、美央子のした行動を非難し、気持ちは変わらないと
告げた。
麗奈の代わりになれないの?どうしたら愛してくれるの?と訴えかける美央子に
岳人は、ゴメンと一言。
力を落とし、座り込む美央子。脳裏に岳人の言った言葉、麗奈は心の目で自分を
見てくれるという言葉が一瞬頭を過り、微笑む。
その後、岳人の言葉で覚悟を決めた美央子は、狂ったように笑っていた。
そんな美央子は、ピアノに別れを告げると、自分の目に液体窒素?を垂らし、
自ら目を傷つけた。


そして、麗奈と同じように盲目となった美央子は、岳人に真っ白になった目を見せる。
驚く岳人に美央子は、もう、外見で判断しないから、交際してくれるよねと告げる。
しかし、岳人は、狂っていると言い残して美央子の前から去った。
麗奈と同じように盲目になったのに岳人との恋が手に入らなかった美央子は、
盲目になったことを後悔する。
すると、携帯電話が鳴り、アンリが登場。
コンクールで麗奈に負けた時までもう一度人生をリセットできると告げる。
YES・NO選択に迫られた美央子は、NOを選択。
その後、美央子は、視覚を失った換わりに鋭い聴覚を手に入れ、
ピアノの世界で、ナンバーワンとなった。
恋なんてもういらない。麗奈なんて怖くない。自分だけの道を歩んでいくと希望に
燃える。


だが実際、美央子はピアノも恋愛も手に入っていなかった。
母親が盲目の美央子に気遣い、希望を与えていたのだった…。





第13話、盲目も恋でしたが、今回のリセットは1回。
アンリのコスプレは、バイオリンを弾く人?泥鰌すくいの人でした。
美央子の人生は、これで良かったのかな??
ピアノも恋愛も手に入れることができなかったけど、美央子の精神的ダメージを考えたら、
盲目の人生を選んで正解だったのか!?
しかし、美央子の目が怖かった。
真っ白って…。