土曜日のドラマ 『RESCUE・特別高度救助隊』 『銭ゲバ』 『赤い糸』

『RESCUE・特別高度救助隊』第9話 最終回



五十嵐 (田中要次) の殉職の一件で解散となったSRの徳永班。
葛城 (要潤)は港北消防署、加納 (照英)は青葉消防署、佃 (高橋洋)は旭消防署の内勤に、
豊 (増田貴久) と 不動 (山本裕典) は都筑消防署の消防隊へと隊員たちは皆、SRの職を
解かれバラバラに配属されていた。
懲戒免職の処分を受けた 大地 (中丸雄一) は、かつての教官・大八木 (山下真司) を訪ねる。
自分を助けてくれた宮崎 (山本耕史) のような救助隊員になりたかったと言う大地。
大八木は、今この瞬間の要救助のことしか考えていない大地と宮崎との違いを諭す。
病気になって気づいた大八木は、生きてることは、生かされているという事。
人間は、1人では生きられない。大地が救わなければいけない命は、相手の命だけではなく、
自分自身の大切な命もだと。


鶴見区末広町、横浜電力鶴見火力発電所 中層建物火災
消防隊として豊と不動は現場に向かった。
火災現場には、多数の見学者と作業員がいたため甚大な被害をもたらしつつあった。
火力発電所で発生した火災は、制御不能となったガスタービンによる発火で、
放水により感電の危険があった。
その上、ジェット機のエンジンと同じ構造のガスタービンエンジンを粉末消火器で
消火しなければいけない。
よって、火の中に飛び込んで要救助者を救出する方法しかなかった。
SRたちは熱傷と感電に気おつけて出動するが、火災は火の勢いが衰えることなく、
救助隊員SRたちの負傷も増え続けた。
水野(笛木優子)やあおい(市川由衣)たちは、多数の要救助者たちや負傷した救助隊員
SRたちを救急処置していた。
救助隊員が不足し、慌てる本間(矢島健一)は、打つ手はないのか?と芹沢 (石橋凌)に
問い質す。 すると、芹沢は、まだ徳永班が残っていると告げた。
早速、芹沢は、 徳永(石黒賢)に隊員を率いて、現場で指揮をとってもらいたいと
頼む。だが、徳永は五十嵐の一件に責任を感じていたため断った。
すると、芹沢は、お前は五十嵐の死から逃げるなと徳永を説得。
宮崎の一件から現場を退いたことを後悔していた芹沢は、同じ思いを徳永にして
ほしくなかったのだ。


その後、徳永班が招集され、大八木の言葉により救助への思いも新たにした大地も、
出動を願い出る。現場にいた豊や不動とも合流し、復活した徳永班。
現場で指揮をとっていた海藤(葛山信吾)と共に 徳永は状況確認しにコントロールルーム
に向かった。所内で通電していない区域を知った徳永は、葛城と大地は3F、
佃と豊2Fの要救助者を救出、加納と不動には1F電源制御室の手動電源を切るように指示する。
徳永は、お前たちを信じてると大地たちSRに告げた。
必ず全員救助すると救出に取り組む徳永班の活躍により、要救助者は次々に救出され、
タービンフロアーの手電源もシャットダウン完了。
放水による消火活動も可能となり、豊と佃は耐熱救助工作車で火災の消火活動を開始。
この車は、五十嵐が手入れしてきた車で、それを引継いだ豊は、この車が役に立って
五十嵐も喜んでいると願いながら、今は亡き五十嵐と共に豊や佃は、懸命に消火活動に励んだ。
そのおかげで、タービン付近が沈下し要救助者の検索も可能となった。
そんな矢先、海底ガスラインの爆発。
発電所には燃料供給用のガスラインが2本通っていて、ガスラインに充満している
液化天然ガスは100%の濃度を保っていた。
だが、薄まったガスが燃焼範囲に入り、着火すると爆発する性質を持っていた。
もう1つのガスラインは、港みらい地区のすぐ近くを通っていて、このままだと
爆発までの時間もなかった。司令センターの真田(夏八木勲)たちは、困惑。
爆発を防ぐには、ガスライン操作室で暴走しているタービンとガスラインを繋ぐ
パイプを遮断するしか方法がない。
最も燃焼が激しく、危険な手段にもかかわらず、徳永は、葛城と大地と共に
海底ガスラインの爆発を防ごうと操作室に向かう。
だが所内では、炎が燃え上がり爆発が度重っていたため、徳永や大地たちSRは足止めを食らう。
そこへ、小日向(大東俊介)たちが現れ、大地たちは小日向に消火活動を任せ、先を急ぐ。
爆発まで後10分…。
4Fエレベーター付近のパイプから炎が噴出。
ガスを阻止するために1Fのバルムへ向かった葛城は、要救助者を発見。
徳永は、葛城に要救助者を任せ、大地と先を急ぐ。
後、5分…。
そんな矢先、大地は要救助者を発見。徳永は、1人で操作室に向かうことになった。
残り3分…。
大地は、要救助者を連れて屋上へ向かうと、省吾(石黒英雄)がヘリで現れ、
要救助者の救出を任せる。大地は…。
残り30秒…。
炎が燃え上がる操作室に辿り着いた徳永は、ガスライン制御盤を見つけ、燃料を遮断。
爆発を防いだのだ。
安心する芹沢たちだが、加納から燃焼が激しく退避できないと報告を受ける。
芹沢は、二酸化炭素の消火システムを作動させるとSR隊員たちに報告。


そんな矢先、徳永は、爆発の衝撃を受け、瓦礫の下敷きになってしまう。
火を消すには大量の二酸化炭素を放出するため、このままだと作動させられなかった。
すると徳永は、二酸化炭素を放出させてくださいと芹沢に願い出る。
それを聞いた大地は、ヘリで退避するのを止め、酸素ボンベの残量が少ない中、
徳永を救助に向かい、二酸化炭素が届かない上層部に避難しようとする。
大地は、検索の途中に退避できる場所を確認していたのだ。
そんな大地は、システムを作動させてください、2人で必ず生きて帰ると誓った。
徳永を必死で救助する大地は、救う命も救われる命も、命の重さは一緒。
相手の命を救うこと、自分の命を守ることその2つが揃って初めて救助といえる。
帰りを待つ人のためにも生きて帰ることそれが本当の救助であることに気づいたのだ。
徳永は、大地、そして、他のSRたちにとって大きな存在だった。
SRとは何か?人を救うということとはどういうことなのか?全てを教えてくれた
徳永と一緒にこれからも救助したい、一緒に家に帰りたいという思いで大地は救助する。
そして、大地は、5Fの退避場所まで徳永を担ぎ、無事に非難することが出来た。


だが2人の退避後、爆発により倒れた煙突が2人のいる付近を直撃。
加納たちSRは徳永と大地を絶対に助け出すと意気込み、2人を検索する。
そんな中、SRたちは2人を発見。
大地と徳永は、瓦礫の下敷きになっていたが、何とか無事だった。
救出された大地と徳永は、担架で救急車に運ばれる。
その時、徳永は、ありがとうと笑顔で大地に感謝。
そのまま救急車に運ばれた大地は、あおいに声をかけた。
心配かけてゴメンな、お前泣くとかわいいな、いつも泣いてればいいのに…。


後日、この躍を機に徳永班は晴れて再編成され、大地の免職処分も取り消される。
大地の免職を率先して取り消したのは、本間だった。
真田や本間は、オレンジの誇りを持つ徳永班そして大地が今後のSRとしての活躍を
期待していた。
徳永は、本当の救助とは何か?を大地から学んだと芹沢にいう。
そんな芹沢は、成長した大地を宮崎も喜んでいるだろうと願うのだった。
その後、ファイヤードラゴンで徳永班は集合。
徳永班の再編成そして、大地の正式採用の祝杯をあげる。
そこに陳(佐藤二朗)がSRのオレンジの制服を着て登場すると、
鈴鈴(橋本真実)まで、陳の影響かSRの豆知識をみんなに話し始める。
陳は、そんな鈴鈴を見兼ねて、連れ去った。
加納に、体力測定だと命令された大地、豊、不動は、懸垂に励む。
そんな大地たちに加納たちは檄を飛ばし、場内は盛り上がっていた。
その様子を微笑みながら見つめていた徳永は、お店にあったSRの仲間たち、
五十嵐の写真を眺め、思い耽るのだった。


大地は、夢が出来たんだと豊や不動に語りかける。
火災の時に省吾や小日向に助けられた大地は、いつかみんな一緒にSRの舞台で働きたい。
そう願う大地は、SRの隊長になるのことが夢だった。
豊や不動は大地の夢を応援する。
そんな矢先、火災発生。
彼らは、今この瞬間も人命救助のために命を懸け、市民の命を守っている…。





最終回でしたが、徳永班はオレンジの誇りを持ち続け、最高のSR仲間でしたねっ!!
大地は、仲間たちや教官・上官との関わりの中で、SR隊員としてだけでなく、
人間として、男として成長していき、そんな大地の夢がSRの隊長になることなんて
カッコイイ〜♪
SRは、救助のために命を失うこともある大変な勤務だってことがよくわかりました。
ドラマの終盤?7話辺りから感動しまくり、。・゚・(ノД`)・゚・。
面白かったよっっ。