火曜日のドラマ 『メイちゃんの執事』 『トライアングル』 『神の雫』 の豪華な3本立て

メイちゃんの執事』第9話


理人(水嶋ヒロ)は、弟の剣人(佐藤健)から、メイ(榮倉奈々)を賭けた勝負を挑まれる。
剣人と壮絶な殴り合いを繰り広げる中で迷いを吹っ切った理人は、ボロボロになりながらも
立ち上がり、もう2度と側を離れない!とメイに約束したのだった。


陰<オンブラ>寮に戻ったメイは、理人の傷を手当する。傷口に消毒薬がしみ、
痛そうにする理人に慌てるメイ。理人は、そんなメイに大丈夫です!と言ってさわやかに微笑んだ。
メイは、その笑顔にドキッとしながら理人と見つめあっていた。
そんな中、そこに、やってきた不二子(中別府葵)、根津(姜暢雄)、みるく(吉田里琴)、
大門(鈴木亮平)、凛(忽那汐里)、四谷(丸山智己)は、メイと理人の様子が
おかしいことに気づく。惚けるメイたちだが、霊視能力を持つ四谷は、甘いオーラに満ちている
と占った。
一方、剣人も体中に傷を負っていた。
リカ(大政絢)や青山(真山明大)から、大げさな手当てを受けた剣人は、包帯だらけの
ミーラ状態。そんな姿で現れた剣人は、みんなを驚かせた。
メイは、そんな剣人に大丈夫?と声をかけつつも、複雑な思いで見つめていた。
同じ頃、ルチア宮では、忍(向井理)と多美(谷村美月)が対峙していた。
多美は、忍を非難するかのように、これからどうするつもりなのかと問いかけるが、
忍は、何も言わずにただ微笑むだけだった。そんな忍に多美は、何を考えているの…?と
その時、ルチア(山田優)の寝室で大きな物音がした。
忍たちが駆けつけると、床には割れたグラスや花瓶が散乱していた。
ルチアは、理人はどこにいるの?とヒステリックに叫ぶと、心配して駆け寄った多美を
突き飛ばした。多美は、転んだ拍子に割れたガラスで手を切り、血だらけになっていた。
ルチアは、それを気にも止めず、手段は選ばなくていいから、メイを徹底的に苦しめるよう
忍に命じ、後悔させるの。あたしを怒らせたことを…と割れた鏡に映る自分に話していた。


後日、メイは、剣人を呼び出し、お礼を言おうとした。
剣人は、そんなメイの気持ちを察し、メイの頭をデコピン。普段通りに接する剣人は、
まだメイのことは諦めていないと告げる。
理人と勝負をつけた上で、メイに選んでもらわなければ意味がないというのだった。
するとそこに、慌てた様子でリカたちがやってくる。
クラスメイトの香織(菊里ひかり)やゆう子(秋山多奈)たちが森で散歩していた時に、
不審な男たちに襲われそうになったというのだ。
さらに、泉(岩佐 真悠子)からこれだけではないことを聞く。
ひかる(中村知世)の実家にトラックが突っ込むという事件や、奈央(小嶋陽奈)の一族が
経営する国内最大手の電機メーカーが乗っ取りに巻き込まれるという騒動まで起きていた。
凛やみるくたちは、一連の出来事は権力のあるルチアの仕業だと疑うが、証拠はなかった。
そんな中、メイのところに右近(高木万平)と左近(高木心平)が現れ、
金太郎(津川雅彦)に命じられてメイを呼びにきたのだという。
メイは、理人と一緒に金太郎の私邸を訪れると、そこには、ルチア=詩織と忍も訪れていた。
メイとルチアは、本郷家の後継者を決めるために呼ばれていた。
その席で金太郎は、メイではなく詩織を本郷家の後継者に指名。
さらに金太郎は、アメリカで行われる後継者発表のセレモニーに詩織と一緒に行くよう理人に
命じた。突然のことに、メイは、大きなショックを受けていた。
陰<オンブラ>寮に理人と凹むメイが戻ると、そこに多美が現れた。
多美は、自分を警戒するメイたちに、後継者争いに負けたメイを笑いにきたのだという。
メイは、そんな多美に、ルチアが恩人であることを剣人から聞いたと返した。
その時、メイは、多美の手に包帯が巻かれていることに気づく。
だが、多美は、関係ないと言い残して不機嫌そうに出て行ってしまった。
廊下に立っていた神田(阿部進之介)は、メイが嫌な奴ならよかったと思っている
多美の心を読み、人を傷つける者はいずれ自分も傷つけられるという施設の園長の言葉を
改めて多美に聞かせた。


翌日、、聖ルチア女学園でメイのクラスメートたちは、太陽四人衆の水沢聡美(ホラン千秋)、
大地由真(臼田あさ美)、火野絵里子(山本彩乃)、風間藍(石橋菜津美)から
ルチアが本郷家の後継者になったことを知り、動揺していた。
リカや不二子たちは、メイと理人の問題を解決しようと考え、
駆け落ちすればいいとメイに助言した。
木場(夕輝壽太)たちも、このままでいいのかと理人に問いかけた。
すると理人は、メイが立ち上がるのを待つと答えた。
ルチアは、今まで仕えてくれた忍に、何か望むことはないかと尋ねた。
しかし忍は、ルチアの側で満たされていたからと言って何も望まなかった。
それを聞いたルチアは、ありがとう。でも、もうすぐお別れね…と微笑みながらいった。
その後、学園長のローズ(堀内敬子)を探していたメイの前にルチアが現れた。
ルチアは、メイの両親の骨を同じ墓に入れるという約束を反故にすることを告げ、
メイへの憎しみを露にする。
さらにルチアは、ローズがメイの父親・周太郎(橋爪淳)の婚約者だったことをメイに明かした。
そんなルチアを非難する理人は、ショックを受けているメイを寮に連れ戻った。
メイは、学園に戻ってきた意味がなかった。もうどうでもいいと叫んで聖ルチア女学園
の生徒の証であるベルを投げつけた。理人は、そんなメイを引っ叩いた。
メイは、涙をこらえて部屋を飛び出し、何処かに消えてしまった。
メイがいなくなったことを知った剣人や泉たちは、メイの行方を追うが、メイは何処にも
いなかった。
一方、ルチアの元を訪れた理人は、自分の心はメイとともにあるとルチアに告げた。
すると、ルチアは、メイが逃げたことを嘲った。
そんなルチアに理人は、逃げているのは、ルチアだ。自分の苦しみから逃げるために人を
傷つけ心を踏みにじるあなたとは違うと言い放った。
その後、理人は、ローズに会い、メイが両親とローズの関係を知ってしまったことを報告する。
実はローズは、四国のうどん店の娘で、中学生のころ金太郎に見初められて周太郎の婚約者候補に
なったのだという。そんなローズは、ユウ(山下容莉枝)を憎み、ルチアのように嫌がらせを
していた。だが、2人の仲を引き裂くことができないと悟り、周太郎を吹っ切れたと語った。
メイは今、試されている…というローズは、理人にあるものを託した。


翌朝、剣人の前に、金太郎の使いで右近と左近がやってきた。
ノートPCを介して、剣人に話し始めた金太郎は、留学してSランク執事を目指せと命じた。
金太郎だけでなく、執事協会の人間である右近、左近も、剣人の執事としての才能を認めていると
いうのだ。金太郎は、メイには求めるものを戦ってでも掴み取ろうとする覚悟が足りないと
剣人に告げ、お前はどうだ?メイの心を掴むために、兄・理人を越える覚悟があるか?と金太郎は、
剣人に問いただした。


その頃、メイは、ある山にやってきていた。
そこは、両親と一緒に最後に遊びきた思い出の場所だった。そこに現れた理人は、
ローズから託された封筒をメイに手渡して去っていく。その手紙には、本郷家との繋がり
を知った時のメイを案じる、両親の思いが綴られていた。
自分にとって大切なものは何か…それがわかれば、どのような覚悟を持つべきか、
答えはきっとでるはず…。その答えが出たときは、勇気を出して戦いなさい!
優しくて強いメイなら大丈夫!メイ自身のために、そしてメイの側に大切な誰かが…
一緒に戦ってくれる誰かがいるなら、その人のために精一杯戦いなさい!
両親の思いを知ったメイは、涙が溢れていた。
そんなメイは理人の後を追い、望みを叶えるために戦うと決意を伝えた。
理人は、そんなメイの手を掴んで自分の胸に当てると、以前メイに言った言葉を繰り返した。
それでは私は、メイ様が戦うための剣に、メイ様を守るための盾になりましょう…。


学園に戻ったメイは、理人を賭けた決闘<デュエロ>をルチアに申し込んだ。
すると、ルチアは、理人に自分がデュエロに勝ったらメイを忘れて、
生涯自分に仕えると約束するのかと条件を出した。
理人がその結果に従うことを確認したルチアは、自分が負けたら、理人を諦める。
そして、本郷家の後継者の座を辞退し、ルチアの称号も返して学園から去ると言い出す。
その代わり、自分が勝った時は、メイだけでなく、泉やリカたちクラスメイト全員に
学園から去ってもらうと続けた。その条件に困惑するメイ。
しかし、それを聞いた泉たちは、ルチアの出した条件を受け、メイを応援すると宣言する。
ルチアは、そんな泉たちに呆れつつ、自分の代理でデュエロを引き受けるよう忍に指示。
<デュエロ>対決は、忍と理人との戦いになった。
交渉成立した瞬間、多美が放ったホーガンの矢が理人の腹部に刺さった。
驚くメイは、理人を支えながら叫ぶのだった。



第9話でしたが、ローズの婚約者がメイの父親だったとは、意外だった…。
でも、凄い展開になってきましたねっ。
理人は忍と<デュエロ>対決ができるのでしょうか??