土曜日のドラマ 『RESCUE・特別高度救助隊』 『銭ゲバ』 『赤い糸』

『RESCUE・特別高度救助隊』第8話


青葉区 恩田 トンネル事故 2次災害 
救助中、トンネル崩落現場での爆発に巻き込まれた 五十嵐 (田中要次) は、
瓦礫の中から脱出できずにいた。
しかも、トンネル内の可燃ガス濃度が上昇し、爆発の危険性が増していた。
指令センターの 芹沢 (石橋凌)から、退避命令が出されるが、徳永隊長 (石黒賢) を始め、
大地 (中丸雄一)、豊 (増田貴久)、不動 (山本裕典) たちSR隊員は五十嵐を見捨てることは
出来ないと必死に救出作業を続ける。
真田(夏八木勲)は、徳永に1人でも多くの部下の命を守ることだと告げ、
再び、全隊員に退避命令を出す。
自分の身を危険に曝しながら救出を試みる仲間に、五十嵐は瓦礫の中から無線で
語りかける。
これ以上、作業を続けるのは、止めてくれ。俺の大事な仲間を死なせるわけには
いかないんだ。徳永班は、俺の誇り。沢山の命を助けることができる。
だから、ここで死なせるわけにはいかない。隊長、みんなを家に帰らせてください。
それでも諦めずに五十嵐の救出作業を続けようとする大地たちに、
徳永は、止めろ!退避だ…と重い口調で指示した。
しかし、大地は、五十嵐を置いて行くことはできないと言い張る。
徳永は、涙を浮かべながら大地の胸ぐらを掴み、五十嵐の気持ちを無駄にするな!
これは命令だ!全員退避だ!と指示する。
すると、葛城(要潤)、加納(照英)、佃(高橋洋)たち先輩SRを始め、
不動、大地、豊たちSRは、心を痛めながら指示に従い、退避する。
1人残った徳永は、五十嵐にすまない…と無線で詫びる。
五十嵐から、ありがとうございます…と返され、徳永もその場から退避した。
覚悟を決めた五十嵐は、芹沢に最後に1つだけお願いがあるという。
それは、自分の映像を家族に届けてほしいということだった。
芹沢から約束してもらった五十嵐は、残された時間で家族に語りかける。
由香(松嶋友貴奈)、千春(近藤里紗)、未来(遠藤由実)、
翔(望月太陽)、サチ(毛利恋子)、ゴメンな…父さん、もう家に帰れなくなった。
これからは、ママの言うことを聞いて、ママを助けて、みんなで協力し合って生きて
いくんだぞ。父さんの仕事や仲間のことは恨まないでくれ。仲間たちと沢山の
人を救助したことを誇りに思っている。仲間たちに感謝している。
お前たちもいい仲間を作るんだぞ。父さんは、後悔していない。
でも…、大きくなったお前たちを見たかった。ずっとお前たちの側にいたかった。
恵美(横山めぐみ)、こんな俺でゴメンな。
ずっと迷惑ばかりかけて本当にありがとう。
これからは、空からみんなのことを見守っているから……。
そう五十嵐が語る間に爆発の危険度もMax。語り途中で映像が止まる。
その瞬間、爆発が起き、五十嵐は巻き添いに…。
現場にいた徳永を初めSR隊員たち、あおい(市川由衣)たち救急隊、
そして司令センターの芹沢たちは、爆発に呆然としつつも、心を痛める。


その後、芹沢から爆発事故で五十嵐が亡くなったこと告げられた恵美(横山めぐみ)は、
ショックを受け号泣。
その頃、家族だけではなく、SRたちも五十嵐の死にショックを受けていた。
救助を続けていたら五十嵐を助けることが出来たはずなのに、退避を指示した徳永に
不満を抱き、救助を続けていたら…と後悔する佃だが、不動は退避しなかったら、
自分たちの命が危なかったと批判し、2人は言い争いになる。
それを制する加納や葛城までも伝染。みんなが揉めあう中、大地は、冷静に訴えかける。
結局は、みんな退避したじゃないですか。SRは仲間を見捨てないはずなのに…。
仲間の命も救えないのにオレンジの誇りだといえるのは、意味がわからない…。
そこへ徳永が現れ、みんなに頭を下げて詫びる。
その後、徳永やSRたちは、今は亡き五十嵐と過ごしたことを思い出し、涙に暮れる。


五十嵐の葬式の日、芹沢から五十嵐の遺品であるSRのキャップなどを受け取り、
涙する恵美に徳永は、全ては自分の責任ですと土下座をして詫びる。
それを制する恵美は、五十嵐の最後のビデオのことを話し、
これは、夫が自分で選んだ仕事です。最後まで人命救助に携わることが出来て、
幸せな人生を送ったと思います。今まで本当にお世話になりましたと逆にお礼するのだった。
そして、五十嵐の家族に上司の真田は、職務に全うし、自らの命を顧みずに人の命を救った
五十嵐の思いを受け継ぎ、1人でも多くの人を救うことを誓った。
SRたちから敬礼されながら見送られる恵美たちは、五十嵐の遺体と一緒に霊柩車でその場を去る。
すると、突然、その車が停車。車から飛び出す翔は、五十嵐の遺品のキャップを被っていた。
そんな翔から敬礼されたSRたちは複雑な心境で翔に敬礼するのだった。


ファイヤードラゴンで、落ち込んでいる大地たちを励まそうと陳(佐藤二朗)は消防局の
マスコットを紹介するが、反応なしの大地たち。 鈴鈴(橋本真実)は陳を退避させる。
そんな大地たちに奈緒西原亜希)は、いつまでも落ち込んでたら五十嵐が怒るよと
元気を出してもらおうとする。
だが、大地は、命を懸けてでも五十嵐を救助すべきだったと後悔する。
そんな大地にあおいは、古賀や五十嵐にも、その帰りを待っていた家族がいる。
自分の命を犠牲にしてまで人の命を救うのは間違っていると話した。


五十嵐の事故現場に花を供える大地は、芹沢と出会う。
芹沢は、大地に部下の命を失ったのは2度目だと話す。
過去、宮崎(山本耕史)は芹沢の退避命令に背いて、大地を救助し、命を落とした。
部下の安全のために退避命令を出した芹沢の判断が正しかったのかわからなかった。
だが、1つだけ確かなことがあるという。
それは、全ての命を救うことは出来ないということだった。


後日、命令違反を犯した徳永を始め、大地たちSR隊員は、安全管理局に呼び出される。
本間(矢島健一)から服務規程違反を犯した大地たちを責め、処分を出そうとするが、
徳永は全て自分に責任があると庇う。
しかし、本間は、オレンジの誇りや命を懸けて命を救うという精神論から殉職者が出たんだと
徳永班に対して敵意を露にする。
それに対して大地は、この現場は常に死と隣り合わせ。命を懸けなければ命を救うことは出来ない。
安全な現場などないと反論。
そんな大地に真田は、救う命と救われる命はどちらが大事だと思う?
すると、大地は、わかりません。だが、宮崎に救われた命で1人でも多くの人を救いたい。
目の前にある命を見捨てることは出来ないと言い放つ。
真田は、大地の気持ちを理解した上で、徳永班に処分を言い渡す。
本日をもって徳永班は解散。徳永は当分の間、謹慎。
他のSRたちは、救助隊を外れて所轄への移動を命じる。
そして、大地は、2度も服務規程違反を犯したため、懲戒免職の処分を告げた。


その後、葛城、加納、佃たちは内勤に、豊と不動は消防隊へバラバラに配属され、徳永は
海藤(葛山信吾)にSRを任せて本社を後にした。大地は…。


司令センター。
真田は、大地が人の命を救うためにいつか必ず自分の命を犠牲にすると大地の命を
守るために謹慎処分を出していた。
真田のところにやってきた徳永は、自分にはこの仕事に携わる資格はないと辞表を提出。
真田は、既にもう1枚辞表を受け取っていた。


不動と豊は、都筑消防署に配属。上司から五十嵐のことは早く忘れろ。現場に支障が出ると
言われ、複雑な心境になる。豊は、SRに戻れないことを悔やみ、大地とは連絡もとれずにいた。
そんな矢先、鶴見区の火力発電所で火災発生。
豊と不動は現場に向かうが、青葉消防署に配属になった加納、旭消防署の佃、港北消防署の葛城は
現場に向かうことが出来ず、悔やむ。
そして、1人何処かへ向かう大地…。





第8話でしたが、爆発に巻き込まれ、五十嵐は亡くなってしまったのですが、
家族に残した五十嵐の言葉にかなり感動しちゃいました。
殉職の一件で徳永班がバラバラになってしまったわけですが、
大地は、懲戒免職になってしまい、何処に行っちゃったんだろ??
次回は、最終回…残念だけど、早く見たい!!!