木曜日のドラマ 『リセット』 『特命係長・只野仁』 『ありふれた奇跡』

『リセット』第8話



交番勤務の警官・長坂利英(陣内智則)は、希望していた本署刑事課への異動が決まり、
利英の未来は希望に溢れていた。
ある日、利英は駐車禁止区域の路上に停車する1台の車を発見し、運転していた
吉村幸代(小川菜摘)に注意する。
すると、幸代は逆ギレして息子の駿を近くの病院に連れて行こうとする。
そんな幸代に病院の駐車場に車を移動するように勧める利英だが、駐車場を確認すると
満車の状態。しかも、駿はぐったりして意識も朦朧としていた。
利英は事情が事情だけに特例として違法駐車を認めてしまう。
しかし、利英が違法駐車を認めたせいで、幸代の車の停車に安心して、
次々と他の車も条件反射のように違法駐車をしていってしまう。
そこに運悪く警察署長が通りかかり、利英に事情を問いただす。


警察署長からクレームを受けた利英は訓告処分を避けられない状況になり、
本署への異動も取り消しになった。駐車違反を見逃したことで経歴に傷がつき、
将来を棒に振ってしまった利英は、駐車違反を見逃したことを後悔すると、
携帯電話が鳴り、謎の人物・アンリ(田中直樹)が登場!!
人生をリセットできるアンリは、利英が駐車違反を見逃した時まで人生をリセットするのか
YES・NO選択に迫る。すると、利英はYESを選択。


利英はリセットポイントに戻ったことに驚きながらも、逆ギレする幸代に毅然とした態度で
ルールを守るように注意する。
すると、幸代は腹を立てながら駿を病院に連れ行くのを諦め、駿が大変なことになったら
利英のせいだと訴え、車を移動しようとする。
戸惑う利英が幸代を呼び止めていると、そこに病院の医師(針原滋)が通りがかる。
駿を責任持って病院に連れて行くと医師から説明され、安心した幸代は駐車場に停めに
行くことになった。利英は、医師の協力もあって駐車違反も見逃すことなく、無事に職務を
果たす。そこに通りがかった警察署長から感心され、利英は安心する。


後日、利英は本署刑事課への異動の辞令で強行犯係を命じられ、リセットしたことを満足する。
そんな矢先、この前の病院の医師が交番にやってくる。駿の容態を心配する利英に医師は、
喘息を患っていて危険な状態だったが今は安定していると話す。
だが、あれ以来、幸代が病院に来ないことや連絡がないと告げる。
しかも、体に殴られたような痕が残っていて、虐待を受けていた可能性があるというのだ。
早速、利英は病室を訪ね、駿に幸代のことをそれとなく聞き出そうとする。
すると、駿は、喘息の発作に苦しみながらも、自分と幸代を引き裂いたのは利英の
せいだと訴え、利英は複雑な思いで駿を見つめるのだった。


駿の言葉が心残りになる利英は、駐車違反を取り締まったことが間違っていたのか
と思い悩む。
ある夜、駿に責任を感じる利英は、パトロールしながら病院の側を
通りがかると、そこを車で通りがかる幸代を見かける。
利英は幸代の車を追いかけ、病気の駿の前から姿を消した幸代を厳しく説教し、
親として責任感も愛情のない幸代に駿を渡せないと言い放つ。
すると、幸代は金銭面でトラブルがあって、追われていたと明かす。
旦那も身内もいなく、1人で駿を育てる幸代は、疲れ果ててしまい、
駿を病院に置いて行くしかなかった。
幸代が駿と心中を考えていると知った利英は、駿を渡すわけにはいかないと
言い切り、交番に行方不明の母親を見つけたと報告する。
すると、幸代は、利英を鉄パイプで殴打し、駿を病院から連れ出した。


2人を見失ってしまった利英は交番に戻ると、幸代がスーパーの窃盗犯で手配され
ていて駿と共に行方不明になっていたことを聞く。
そんな時、駿が大事にしていた海の写真の絵葉書が幸代の出身地の埠頭の写真である
と気づいた利英は、最後くらいは幸せだった頃を思いだしたいはず…。
早速、利英はその埠頭に向かい2人を発見。寄り添う幸代と駿の姿を遠くから見つめる。
そこへ、2人の前に警官が現れ、窃盗容疑、住居侵入、保護責任者遺棄の容疑で
幸代を逮捕。駿との別れを惜しんでいるの幸代を見て、呆然と立ち尽くす利英。
他の警官から駿を保護するように指示され、利英が幸代の前に姿を見せると、
また、あなたね…どうして私から駿を引き裂くの…と問いただされ、駿からも責めらる。
利英は、駿を落ち着かせようと取り押さえるが、反発する駿は、幸代の乗っている
パトカーの前に飛び出し、交通事故…。
駿は病院で治療を受けるが、お母さん…と連呼しながら命を落としてしまう。
医師は、付き添っていた利英に駿が大手術していたと告げる。
駿は幸代の腎臓を移植し、母子共に苦労してここまで乗り越えていた。


そんな駿がたった1人の肉親から引き離されたまま、命を落としたことを知り、
駐車違反を取り締まったことが間違っていたのか戸惑う利英。
すると、携帯電話が鳴り、アンリが登場!!
もう一度、リセットできるというアンリは、利英が駐車違反を見逃して昇進がパーになった
時までもう一度人生をリセットするかYES・NO選択に迫る。すると、利英はYESを選択。


リセットポイントに戻った利英は、慌てて交番を飛び出し、幸代と駿を探す。
すると、利英は他の警官から埠頭付近で幸代と駿らしい親子を見つけたと報告を受け、
幸代にどんなに辛いことがあってもお互いがお互いを思う気持ちさえあれば乗り越えられると
いうことを伝えようと埠頭に向かうが、警官が見つけた親子は違った。
そんな時、利英は、その付近で事故の捜索している幸代のものらしき車を見つけ、
恐る恐る近寄ると、幸代の車だった。既に2人は水死を図っていた…。
利英はその車のタイヤの隅に挟まっていた海の写真の絵葉書を発見。その裏をには、
2人だけで幸せになりますと書かれてあった。
利英は、絵葉書を握り締め、崩れ落ちるようにひざまずくのだった。


その後、2人の海中の捜索も続けられたが、遺体は見つからなかった。
しかし、利英はリセットの選択は間違っていなかったと信じ、
何処かで幸代と駿は肩を寄せ合って生きていると想像していた…。
そんな利英の近くで幸代と駿は生きていたのだった。




第8話でしたが、利英は、2回ともYESを選択。
利英は親子に騙されてしまったけど、駿が命を落とさず2人が幸せになれたのも
利英のリセットのおかげだったんですねっ!!
今回のリセットは、正解〜。