木曜日のドラマ 『ありふれた奇跡』 『リセット』 『特命係長・只野仁』

ありふれた奇跡』第8話





加奈(仲間由紀恵)は、誠(陣内孝則)の働く住宅展示場にやってきた。
加奈は住宅を見に来た客を装い、誠に案内されながら翔太(加瀬亮)が
子供はいらないと言い張っていることを話す。翔太にはもう会わないかもしれない
と言い出した加奈に、誠は養子・里親という選択もあることを告げる。
ためらいつつも子供部屋を見る加奈は、養子・里親のことで、不安な気持ちを涙声で
打ち明ける。そんな加奈の気を逸らすように誠は、展示場前に捨てられていた子猫を
加奈に見せ、子猫を愛しそうに抱く加奈を複雑な思いで見つめるのだった。


重夫(風間杜夫)に呼び出され喫茶店にやってきた朋也(岸部一徳)は、
重夫が女装していることに怒りを露わにする。
重夫の話は、加奈と翔太を応援したいというものだった。
難色を示す朋也は、子供ができないのは翔太の体に原因があると訴え、
加奈が養子・里親のパンフレットを持っていたことまで話す。
思ってもいない話に驚き呆然とする重夫は、朋也から聞いた話を四郎(井川比佐志)に話し、
翔太に事実を確かめろという。
重夫は律子(キムラ緑子)に連絡をとり真相を探らせる。
律子に病院で子供ができるか調べたのかとか聞かれた翔太は否定しながらも、
重夫がその事実を知っていることに驚くのだった。


数日後、重夫から連絡をもらった加奈は妙(宮田早苗)のスナックで会う約束をする。
やってきた重夫は翔太が落ち込んでいることを話し、加奈に結婚の可能性を尋ねるが、
加奈は、ありません!と返答するのだった。それでも重夫は、翔太が子供ができない体と
誤解しているなら健康であると訴え食い下がる。そんな重夫に加奈は、
子供を産めない原因は自分にあると告白した。


早朝、加奈は出勤前に話があると桂(戸田恵子)を起こして居間に呼んだ。
それに気づいた朋也もやってきた。加奈は、2人を前に翔太は子供のできない体質ではない
と話し、自分が子供が産めない体であることを告げる。その告白に戸惑う桂たちが加奈に
理由を問いただす。そんな中、3人の言い争いに気づいた静江(八千草薫)もやってきた。
静江には事実を知られたくなかったと落ち込む加奈だが、静江も事実を知るのだった。


その頃、仕事に向かう翔太のもとへ重夫がやってきた。
重夫は、子供が産めなくても加奈を手放すなよ。結婚は本人同士の意思だと翔太を励ます。
その後、翔太と加奈とのメールのやり取りをする。
重夫が加奈と会って、事実を聞き出したことにショック受けた翔太に、
時間をかけて子供はいらないという気持ちを伝えたかったといわれた加奈は、
ありがとう!と感謝し、家族にも事実を告白したことで心を痛めていることを話す。


数日後、静江は四郎と連絡をとり、田崎家に向かおうとすると、四郎は改札口まで静江を
迎えに来ていた。
その後、田崎家に訪れた静江は、四郎に子供ができないのは加奈のせいだったことを告げ、
翔太に謝罪したいという。そんな静江は、加奈を庇っていた翔太の優しさに感謝し、
四郎に加奈のことをよろしくお願いしますと頼む。
ところが、四郎は自分が戦争孤児であったことや妻も施設で知り合ったことを話し、
家系が途絶えてしまうのは嫌だからどうしても翔太の嫁には子供を産んで欲しいと言い、
加奈との結婚を断ると言い切った。
四郎の気持ちを理解しつつ、ショックを隠しきれない静江はその場で失神し、倒れ込んで
しまった。
連絡を受けて病院に駆けつけた加奈を付き添っていた四郎が出迎える。
ただの貧血だと聞き安心する加奈に四郎は静江を傷つけてしまったことを詫びる。
そんな中、突然、加奈のことをいい人と褒めつつ、結婚反対の意思は変わらない四郎は、
もう会うことはないだろうと告げ、加奈と会えなくなることを残念に思いながら
帰っていく。
加奈は、傷つきながらも静江の前では明るく振舞うのだった。




第8話でしたが、加奈の事実を知った田崎家と中城家ですが、
2人の結婚を反対する立場が逆になってしまいました。
しかも、四郎からもう会うことはないだろうとまでいわれた加奈は、
今後、翔太とどういう付き合い方をするんだろう??