火曜日のドラマ 『神の雫』 『メイちゃんの執事』 『トライアングル』 の豪華な3本立て

神の雫』第8話


残す遺言状は「第6の使徒」と「神の雫」を残すのみとなった。
太陽ビールのワイン事業部では、河原毛(升毅)が雫(亀梨和也)、みやび(仲里依紗)、
本間(田口浩正)、木戸(平方元基)、さおり(萩美香)たちにこれまでの雫と一青
田辺誠一)の使徒対決の結果を発表した。
その結果は、雫が3勝、一青が4勝。
次の対決で雫が先に不正解となったら負けですね。と簡単にいうさおりだが、
みやびや本間は雫には後がないと心配する。
そんなみやびたちに雫は、最近、対決が楽しいとマイペースで話す。
そんな時、河原毛は奥さんから息子の高校受験が不合格だったとの連絡が入り、
思わず、ママが…と話し始めた河原毛に反応するさおり。
電話を終えた河原毛が子育ては難しいとみんなに話すと、愛人のさおりは、離婚すれば簡単
なのでは…と言い出す。その言葉に魂消る河原毛を残して、本間を筆頭に雫たちは退散。


沈んだ表情でセーラ(佐々木希)が藤枝(辰巳啄郎)のワインバー・モノポール
いると、そこへ雫とみやびが訪れる。
すると、セーラ(佐々木希)は、雫に一青との使徒対決から降りてもらうように懇願し、
その場を去った。
わけがわからず戸惑っている雫の前にマキ(内田有紀)が現れ、セーラが一青の妹である
ことやセーラは一青とは異父兄妹で、雫とは赤の他人であること、
そして、過度のストレスが原因で一青の目が見えなくなっていることを打ち明けた。
神咲豊多香(古谷一行)が父親という事実を彼の体が拒絶してるのよ。
雫の存在もね…。
このまま対決を続けると失明の可能性があるため医者からもワインを飲むことを
止められていることを告げるのだった。


その後、一青のことを心配してやってきたマキだが、一青は私ではなく、
20億円の遺産が心配なんだろうと冷たくあしらい、私にはセーラがいるという。
すると、マキは、セーラが一青の目を心配して、雫に勝負をおりてほしいと
頼んでいたことを告げる。
マキがセーラに言わせたことを知った一青は、何もわかっていないとマキを非難する。
私と彼がどんな想いでここまで戦ってきたのか、何も…。


豊多香のお墓の前で、一青の目を心配する雫は、このまま闘い続けるべきなのかと悩む。
そこにセーラに支えられながら一青が現れた。
一青は、私は最後まで命を懸けてでも闘うと言い切り、
雫は父を知るため、私は神咲豊多香を超えるために最後まで闘い続けると告げる。
そして、最後の使徒神の雫」の封を開けるときは、2人で立ち会おうという約束を
交わすのだった。


後日、神咲邸で、ロべール(竹中直人)の立会い人のもと、霧生(戸田菜穂)が
遺言状を開封して、「第6の使徒」のイメージが読み上げられる。
まだあげ初めし前髪の林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の花ある君とおもいけり
優しく白き手をのべて林檎を我に与えしは薄紅の秋の実に
人恋初めしはじめなり
わが心なきため息のその髪の毛にかかるとき
楽しき恋の盃を君が情に酌みしかな
林檎畠の樹の下に自ずからなる細道は
誰が踏みそめしかたみぞと問ひたまうこそ恋しけれ
それは島崎藤村の詩、『初恋』だった。


ワインバー・モノポールで、雫と合流した太陽ビールのワイン事業部の仲間たちも
「第6の使徒」の遺言状の内容を知る。
すると、本間は自分の初恋の話をみんなにするが、聞き耳もたず相手にされて
もらえなかった。
林檎で悩んでいるみやびと雫に、藤枝は林檎のように優しいワインはボルドー右岸が
あるという。
更に右岸は、メルローという葡萄で代表的される優しさが特徴、ボトルで熟成を重ねる
ことで甘さを感じることもあると説明。
藤枝から雫たちは、ボルドー右岸のワインをサービスしてもらい、
雫はそのワインを飲むが、おいしいけど…初恋の味?と悩む。
考えちゃってます?お父さんの初恋の相手が誰なのか?と聞くみやびに雫は、
これまでの対決を振り返っても、父が言いたいのは、もっと大きなことだと言う。
父の言いたかったことは…
第1の使徒⇒人間の力☆ジョルジュ・ルーミエ レ・ザムルーズ 01
第2の使徒⇒団欒  ☆ドメーヌ・ペゴー キュベ・ダ・カポ 00
第3の使徒⇒愛しき人☆シャトー・パルメ 99
第4の使徒⇒試練  ☆ミッシェル・コラン・ドレジェ シュヴァリエ・モンラッシェ 00
第5の使徒⇒感謝  ☆ルチアーノ・サンドローネ バローロ・カンヌビ・ボスキス 01
親父は遺言状を通して人生について教えたかったのではないかと悟る雫は、「第6の使徒
の本質を見極めようとしていた。
その頃、一青はセーラが止めるのも聞かずに、雫との約束を果たそうと失明の危険を
おかしてまで必死にワインを飲もうとしていた。


第6の使徒『初恋』の詩の意味を探る雫とみやび。
島崎藤村が言いたかったことが、君に初めて恋をして、おかげで人生が楽しくなったと
言った河原毛の言葉を参考に、この詩の中の「君」とは「ワイン」を指すのでは?と
思考を巡らす雫。
そんな雫は、ワインに出会って、人生が楽しくなった自分のことを振り返ろうと、
雫が初めてワインに目覚めた思い出のワイン、初恋のワインでもあるラブノーのワインを
みやびと飲む。
その時のことを思い出そうとする雫だが、初恋の相手はワインではないと違和感を感じる。
そんな時、河原毛に奥さんから息子の高校受験が補欠で合格したとの連絡が入る。
息子が合格を喜ぶ河原毛は、人生山あり谷あり、子育ては大変だが大人になるまで
愛情をそそいで育てるのが楽しいという。
すると、河原毛の言葉からヒントをもらった雫は、子育てと葡萄作りは一緒だということに
気づく。
その後、ワインバー・モノポールを訪れた雫とみやび。
そこで、雫は、豊多香が20歳の誕生日を一緒に祝おうと楽しみにしていてくれたこと
を思い出し、子供を葡萄と考えると自分の20歳の誕生日は実りを祝うということに
繋がると思考を巡らせる。
そんな雫は、ほのかと実りを祝うと書いてあった豊多香の日記に辿り着き、
豊多香がほのかと一青を一緒にお祝いしようとしたことを知った。
その頃、一青はマキに、光を失った私から何を奪ってもいいが、
雫との闘いを邪魔だけはするなと忠告する。


使徒の正体についてあることに思い当たった雫は、神咲邸に訪れ、霧生に
豊多香のワインカーヴに入れてほしいと頼む。
だが、雫は霧生から豊多香の意志で所有者が決まるまでは、誰にも
ワインカーヴへは入れるなといわれているから…と断られてしまう。
雫は諦めて帰ろうとすると、吉田さんからワインカーヴの鍵を渡される。
その鍵を吉田さんに渡したのは霧生だった。
雫はワインカーヴに入ると、幼い頃の雫と豊多香が写る2ショット写真、
そして、豊多香のデスクの上からほのかからの手紙を発見する。
その手紙には、一青の16歳の誕生日に3人で会えたのは、
雫の母・めぐみが後押ししてくれたおかげですとの感謝の手紙だった。
やっぱりそうだ!1974年のムートンは、一青の生まれた年…。


雫がワインカーヴから出てくると、ロベールは1986年のムートンのワインを
持参して待っていた。
雫は、豊多香がほのかと一青の生まれた年のムートンで実りを祝い、
雫の20歳の誕生日にも生まれた年のムートンを用意してくれていたことで、
豊多香が2人の息子のことをちゃんと思ってくれていたことを知った。
そんな雫は、一青と自分は唯一の肉親という。
ロベールに何故、豊多香が2人を闘わせようとしたのかわかるか?と
問われた雫は、理由は知らないけれど父が何かを伝えようとしたことは
わかると話し、一青と2人で最後まで闘い続けると約束したことを報告した。
その頃、一青は、身の危険を感じながらも「第6の使徒」探しのために沢山の
ワインを飲み続けていた。
おぉぉぉ〜。
そんな一青は、初めてワインに口付けした日から随分長い旅をしてきた。
これぞ、終着駅のひとつ手前…と「第6の使徒」のワインを発見。
そこに訪れたマキだが、一青は、もう来ないでくれ!と軽くあしらう。
一青に追いすがるマキだが、一青は雫と約束したことだからと、立ち止まらずに
先を歩いてゆく。目が見えぬまま階段にさしかかった一青は、足を踏み外してしまい、
階段から落ちそうになる。一青の腕をつかんだマキだが、ふとした瞬間、
マキの手の力が緩み、一青は、階段から転落してしまった。


後日、太陽ビールにいる雫は、本間の初恋が失恋だったという話題から閃き、
初恋には、甘さだけじゃなくて切なさもある、青林檎のように甘酸っぱいワインが
「第6の使徒」であると判断。
そんな矢先、一青の件で連絡が入った雫は、みやびと病院に駆けつけた。
雫は、重体に陥った一青の手を握りながら、目を覚ましてください。
2人で「神の雫」に辿り着こうと約束したじゃないですか…
僕は、あなただから闘うんですと訴えかけ、その場を後にした。
その後、雫とみやびは、ワインバー・モノポールを訪れた。
雫は、藤枝から用意してもらったボルドー右岸のワインのコルクの臭いから
「第6の使徒」のワインを探す。


そして、ついに最終局面を迎えた対決の日!!
一青がいないことに不安を抱きつつも雫は、霧生とロベールの前で「第6の使徒
のワインのイメージする。
コルクの臭いを嗅ぎ、ワイングラスを持ちながら目覚めよ!バッカス!!!
ワインを口にした雫は…
幼い頃の雫が扉を開け、部屋に入ると、そこにいた豊多香に葡萄を差し出す光景。

見えた…


このワインは、道
葡萄と出会い、子供を授かり、親になり、歩んできた道のり。
切ないことや哀しいこともあったけれど、苦難を乗り越えた先にある幸福。
雫が出した答えは…
シャトー・ラフルール 94


ロベールから指示された霧生は、「第6の使徒」のワインの答えを発表。
シャトー・ラフルール 94
雫は正解!!!


すると、雫は、一青と最後の「神の雫」の前に二人で立つと約束した…
必ず帰ってきます…とロベールや霧生に告げるのだった。




第8話でしたが、今回の対決に一青はでれなかったから雫との使徒対決は、
引き分けに…。
一青は、果たして復活できるんだろうか??
雫と一青が交わした約束はどうなっちゃうんでしょうか??
このドラマが終わっちゃうかと思うと残念だけど…最後の対決が楽しみ♪