木曜日のドラマ 『特命係長・只野仁』 『ありふれた奇跡』 『リセット』

特命係長・只野仁』第7話


誰とでも分け隔てなく人と接し、人の陰口を言わないという誠実さから"ミスタークリーン"と
呼ばれている電王堂経理二部の社員・白石(岡田浩暉)が、同社の大手クライアントでもある
宝田化粧品の社長令嬢・しおりと婚約を発表した。
ところが、そんな時、黒川会長(梅宮辰夫)のもとに脅迫状が届く。
差出人はなんとホステスの若菜(神楽坂恵)。彼女は白石と自分の間に海斗(澁谷武尊)という
息子がいることを告白し、口止め料として5000万円を要求してきた。
白石は、自分の子供がいることを知らなかったが、その子供は自分の子かも知れないという。
宝田化粧品は年間広告費が300億のビッグクライアントで、2人が結婚することによって、
電王堂の柱が太くなる。これが事実だとしても、物騒な物を送りつける人を野放しにはできない
と思う黒川は、只野(高橋克典)に、彼女の居場所を突き止め、脅迫を止めさせるように特命する。
早速、只野は電王堂で自分のパパを探している海斗を見つけ、森脇と若菜のことを聞き出そうと
するが、頑なに口を閉ざしていた。
そんな海斗の自宅を訪れた只野と森脇。
デジカメの中に若菜と一緒に写っている男を目にした只野は、森脇にこの男を調べるように
指示し、只野は海斗から手がかりになる情報を聞き出そうと試みる。
そんな中、只野は海斗を連れて若菜を探すことにする。
只野は若菜が働いていたクラブを訪れ、ホステス仲間から彼女がホストにハマっていたことを
聞き出す。そんな矢先、2人の前にチンピラたちを率いた闇金業者・金子(唐渡亮)が現れる。
無理矢理に海斗を連れ去ろうとする彼らを難なく蹴散らす只野だったが、彼らと若菜の関係とは
いったい??と疑問を抱く。そんな只野は、そこに落ちていた黒い煙草の吸殻に目を向けていた。
その後、森脇(永井大)の調査で、デジカメに写っていた男はホストの一輝(弓削智久)で
あると明かされる。
その上、ホストの新人となって潜入した森脇から、若菜はホストクラブで一輝に貢いでいると
報告を受けた只野は、若菜が多額の借金をして闇金に追われていると推測し、
海斗から若菜の居場所を聞き出すために海斗を襲ったと解釈するのだった。
そんな矢先、海斗を狙って何者かが階段の上からドラム缶を落としてきた。
只野は、その犯人を追いかけるが見つけ出せすことができずにいた。
だが、その現場に落ちていた黒い煙草の吸殻を目にした只野は、以前、目にした煙草と同じ物
であることに気づき、金子の仕業と確信。
そんな只野は卑怯な手口に怒りを募らせ、金銭が目的ならなぜ海斗の命を狙うのか?疑念を抱く。
その後、新水(三浦理恵子)と会う約束をした只野は、狙われている海斗を1人にできないため
森脇に預けに行くと、金子が白石を蹴り飛ばす姿を目撃する。
若菜の行方を追っていた白石は、金子を尋ねていたのだ。


翌日、只野は、黒川に若菜がホストで騙された借金のために脅迫を思いついたと報告。
その日の夜、只野は海斗を連れて森脇とマヤ(はるな愛)のバーに訪れていた。
海斗は、若菜が借金で苦労していることや、パパが電王堂にいることを知り、
若菜の借金をパパに助けてもらおうと思い、パパを探しに1人で電王堂に来ていたことを明かす。
すると、只野は、ここから先は、若菜が危険であることを伝え、海斗が若菜を助けるのを手伝う、
そして、若菜を絶対に守るから若菜の居場所を教えてほしいと頼むのだった。


その後、只野と森脇は海斗の誘導に従って向かう途中、一輝と金子、そしてチンピラたちが
待っていた。
若菜の借金に対しての利息を問い質す只野に襲いかかるチンピラたち。
只野がチンピラたちを蹴散らしている中、海斗は一輝に捕まり、若菜の居場所を問われていた。
すると、そこに海斗を庇いに白石が現れた。2人の親子対面となるのだが、
一輝から一方的に攻められる白石。
そんな時、只野は一輝に一撃をかまして白石を助け、海斗と逃げるように指示する。
最後に残った金子と怠慢勝負をする只野は、必殺の一撃をくらわし金子を問い質す。
しかし、金子は、海斗をドラム缶で襲った出来事を知らなかった。
只野は、金子たちの仕業と見せかけて、誰かが海斗を襲ったことを知ると、
思い浮かぶ人は、ただ1人…白石だった。
只野は、手の平が傷だらけだった白石に疑念を抱く。


その頃、白石は海斗から若菜の居場所を聞き出し、若菜のアパートを訪ねていた。
白石は、何処まで俺に迷惑をかければ気がすむんだ!!
と若菜を責めていた。
以前、若菜は白石に相談を持ちかけていた。
借金の最終通知が届いた若菜は、白石にホスト通いのせいで借金ができたことを打ち明け、
助けてほしいと頼んでいた。
しかし、白石は若菜と海斗の存在自体が迷惑で助けなかったのだ。
そんな若菜は、借金が返せないため闇金に脅され、追い詰められてしまい、
仕方なく白石を脅迫したのだった。
白石は、闇金に追い詰められている若菜に助けてやる…、楽にしてやる…といい、
若菜にナイフを向け、襲い掛かる。
白石の目的は、自分の出世に邪魔な海斗と若菜を消すことだった。
そんな危機一髪のところに現れたのは、只野だった。
海斗のスニーカーに発信機をつけていた只野は、海斗の居場所を知っていたのだ。
そんな只野は、白石に海斗を襲ったことを自白させ、怒りの一撃を叩き込む。
そして、只野は海斗に言い聞かす。
いいか、男ってのはな、誰にも頼らずひとりっきりで生きていかなきゃなんねぇんだ!
どんなに辛くても歯くいしばってな。それが…男ってもんだ!と…。
すると、海斗は、俺、パパなんていらない、早くJリーガーになってママを助ける!と返すのだった。
若菜は、そんな海斗に謝り、抱き寄せた。
そんな2人の姿に安心した只野は、森脇とその場を去って行くのだった。
こうして事件は無事、解決したのであった。


その後、アパートで仲良く暮らす海斗と若菜。そんな二人の姿を見守った後、ドアノブに新品の
サッカーボールをそっとかけ、黙って立ち去る只野であった。




第7話でしたが、誠実さから"ミスタークリーン"と呼ばれた白石が海斗を襲った犯人だったとは…。
人ってわからないものですねっ!!
よく、只野は白石ってわかったよねぇ〜。
若菜がお金に困っているのに助けず、白石は、逆玉へ突っ走る。
白石は、出世のために、自分の子供の海斗や若菜が邪魔になって消そうとしていたなんて、
どんだけ〜。