火曜日のドラマ 『メイちゃんの執事』 『トライアングル』 『神の雫』 の豪華な3本立て

メイちゃんの執事』第7話




執事の交換が中止になり、理人(水嶋ヒロ)も久し振りにメイ(榮倉奈々)のもとへと戻ったが、
陰“オンブラ”寮にメイの姿はなかった。泉(岩佐 真悠子)やメイのクラスメートのリカ
大政絢)たちやその執事たちもメイを探すことに協力していたが何処にもいない。
何故か嫌な予感を察した理人は、寮の部屋を飛び出してメイの行方を追った。
その頃、メイと剣人(佐藤健)は、多美(谷村美月)に連れ出され、森の奥にある古い館
『時間のない館』にいた。『時間のない館』とは、舞踏会の日の夜にここまで辿り着くことが
できれば好きな人と永遠に結ばれる…という言い伝えが残された場所だった。
しかし、誰も館の場所を知らないため、その言い伝えも半ば伝説化していた。
多美は、事情が把握できていないメイと剣人に向って、ルチア(山田優)のためにお前たちを
始末すると告げる。今までメイのことを見張っていたことや、泉との決闘【デュエロ】の時に
森で男たちにメイを襲わせたのも、理人がメイを抱き締めている写真をばら撒いたのも、
すべて多美が仕組んだ罠だという。しかし、メイは、多美の言葉を信じることができなかった。
多美はそんなメイをわからせようと、サインを送り不審な男たちが登場させるのだった。


一方、泉やメイのクラスメートや執事たちがメイを捜索する中、リカの執事・青山 (真山 明大)
は、メイの執事の見習いである剣人もいないことに気づく。
そこに一緒にいる多美の執事の神田(阿部進之介)は、メイや剣人だけでなく、
多美の姿もないことに気づいていた。
そんな中、凛(忽那汐里)の執事で、霊視能力を持つ四谷(丸山智己)は、メイに危機が
迫っていることを感じとるが、範囲が広すぎてメイの居場所までは捜索できずにいた。
四谷の霊視能力に限界を感じたみるく(吉田 里琴)は、自分が発明した特定の人物を探知する
高性能レーダーを使用してメイを捜索しようとする。
高性能レーダーとは、形態反応をキャッチして、半径100㌔以内にいれば必ず見つけ出せる物
だった。しかし、その機械にはデーター入力が必要で、メイの髪の毛を100㌘、爪を200㌘、
血液を2㍑、用意しなければいけなかった。
それを聞いた泉はそのレーダーが使えないことを確信。
みんなに手分けしてメイを捜索するように指示するのだった。


その頃、多美は、この『時間のない館』とは、その昔、お嬢様と執事が心中した場所で、
ふたりの時間が止まったという意味と明かすのだった。
そして、多美がお前たちの最後に相応しい場所…とメイと剣人を脅すと、
男たちはメイと剣人を取り囲み、襲いかかるのだった。
そんな2人は館の2階へと駆け上がり、その一室に逃げ込む。剣人は必死にドアを押さえながら、
メイを助けるため、自ら犠牲になる覚悟を決め、ひとりで逃げるようメイに告げる。
メイはそんな剣人を心配するが、剣人は、メイにまだ告白の返事も聞いていないのに
やられたりしない!というのだった。
その瞬間、ドアが破られ、多美たちが部屋に侵入してきた。
多美のナイフ攻撃からメイを庇おうとして負傷した剣人は、男に特殊警棒で殴られ、
その場で気絶してしまった。多美は、倒れたまま動かない剣人にすがりつくメイに向って、
メイがこの学園に来なければ誰も苦しむことはなかった!と言い切り、
ルチアから大切なものを奪おうとしたメイが悪い、
理人もお前が苦しめている…というのだった。
そして、男は恐怖におびえるメイに向かって、特殊警棒を振り下ろした。


メイが目を覚ますと、ベットの傍にいた理人は安心する。
居場所が把握できていないメイに、陰寮のメイの部屋と教える。
メイが無理して体を起こすと激痛が走る。そんなメイに理人は、軽い打撲傷で安静に
していたら問題ないという。そして、剣人を心配するメイに、理人は剣人も無事です!と伝えるが、
メイは、剣人のいる医療室に慌てて向かう。
すると、剣人は忍(向井理)から傷の処置をしてもらっていた。
その状況に疑問を抱くと、忍は、医師に資格を持つ者として当然のこと…という。
そんな忍に剣人はケガをさせたのはお前たちだろうが…と反発。
処置を終えた忍は、メイのところに行き、大事に至らなくてよかったですね、メイ様。今回は…と、
意味深な言葉を残して去っていく。
メイや剣人と教室に戻った理人は、メイの傍にいなかったことで責任を感じ、
頭を下げて謝る。
そんな理人に、剣人は助けに来て間に合ったんだからいいじゃねぇか!というが、
何故か理人の様子がおかしかった。
そんな時、そこにメイの心配をしていた泉たちが慌ててやってきた。
メイの無事を知り、何が起きたのか聞こうとするリカたち。
剣人は、多美のことを皆に話し始めるとそこに多美が現れ、その瞬間、神田が剣人のケガしている
腕をつかんで止めた。理人は、そんな2人を引き離し、何もいうな!と剣人に告げた。
メイは、皆の輪の中から冷たい微笑を向ける多美の姿を見つめていた。
『時間のない館』で多美に言われたことを思い出したメイは、泉たちに向かって、
突然、皆には関係ないから…学園を辞める!と告げる。


剣人はメイをこのまま辞めさせてしまうのか!!と理人に詰め寄る。
すると、理人は、メイと剣人を助けたのは俺じゃない!と言い出す。
執事としてメイを守れなかった理人は、自分自身を責めるのだった。
一方、ルチア宮では、由真(臼田あさ美)や聡美(ホラン千秋)たち太陽生が、
メイが学園を去ることになったとルチアに報告。
ルチアは、どうしてメイを始末しなかったの?と忍に問いかけると、
忍は、そんなルチアに頭を下げて謝っていた。
その頃、メイは、学園長のローズ(堀内敬子)に退学届けを提出すると、理人の力を借りずに、
ひとりで荷造りを始める。責任を感じている理人は、メイのことを止めることもできず、
うつむいていた。
学園長室では、桜庭(鈴木浩介)がメイの退学届けを出したのは自分に意志ではないのに、
メイを引き止めなかったローズに疑問を抱く。ローズは、何も言わず、酷く動揺していた。


メイの退学に納得いかず、苛立って歩いている剣人は、神田に声をかけられ、
驚くべき事実を聞く。
それは、『時間のない館』の部屋でメイと剣人を救ったのは神田だったということや、
多美と神田はある施設の出身で、その施設が取り壊された際、神田とも離れ離れになり、
路頭に迷っていた多美に声をかけたのがルチアだったと明かす。
以来、多美はルチアに仕え、聖ルチア女学園では陰寮にやってくるお嬢様たちを
監視し続け、排除しているのだった。
神田は、それに気づきながらも、多美の幸せを守るために見逃していた。
そして、メイなら多美を変えることができるのではないかと期待していたのだという。
一方、泉たちは、凛と四谷の力を借り、メイを引き止める方法を占ってもらっていた。
四谷たちの言葉に従い、泉たちは、メイへのプレゼントを用意したり、笑わせようとしたり、
と奮闘する。さらに泉たちは、メイのためにうどんまで打ち始める。
その姿を見て皆の思いを察したメイは、皆の中に入ってうどんの打ち方を教えた。
出来上がったうどんを食べていた凛は、辞めるなんて言わないでほしい、とメイに訴えた。
そして、皆も同感。メイは、その気持ちを受け止め、笑顔を見せるのだった。


メイが陰寮の部屋に戻ろうとすると、そこにローズと執事の桜庭がいた。
メイとクラスメイトたちの姿を見ていた桜庭は、メイから預かった退学届けをその場で
破ろうとする。しかしメイは、最後にいい思い出が出来た、とローズたちにいい、
そのまま部屋に入ってしまう。
その後、メイが荷物を持って部屋を出ようとすると、理人は、その荷物をメイに手渡さず、
悲しみを堪えた表情で、1年前からメイのことを知っていた、と言い出す。
まだメイの両親が健在だった1年前、理人は、ルチア(詩織)が自分に対して向ける思いに
執事としてどうしても応えることができず、詩織のもとから逃げ出していた。
心を病み、変わっていく詩織が怖くなったのだ。
その時、メイや剣人のいる町を訪れた理人は、本郷家のメイがどのような人なのか気になり、
メイの暮らしぶりを見ていた。
そして、理人はメイが友人や両親を大切にする姿に心を打たれ、メイの執事になろうと
決心したのだった。
理人は、メイが本郷家のことを知らないまま穏やかな生活を続けられることを祈りながらも、
もしメイを誰かが守る必要があるなら、メイを守るのは自分の役目だと思ったと話す。
私にとって、メイ様こそ、心からお仕えしたいと思える本当のお嬢様だったのです…。
という理人は、メイを守りきれなかったことへの後悔と、執事としてではなくメイに
惹かれていたことを明かす。涙を堪えながら聞いていたメイは、そんな理人への思いを抑え込み、
ずっとそばにいてくれてありがとう、と言い残し、笑顔で部屋を出て行くのだった。


その後、メイは、迎えに来た右近(高木万平)と左近(高木心平)とともに、ヘリコプターで
仲本家へと向かった。それを知った剣人は、メイの部屋でただ呆然と立ち尽くしている理人に
掴みかかり、メイを止められなかったことを責める。
すると、理人はそのまま、崩れ落ちてしまうのだった。
剣人は、そんな理人に向かって、二度とメイに関わるな!と吐き捨て、その場を去っていった。
一方、ルチアのもとを訪れたローズは、メイがいなくなって満足した?
メイを失って抜け殻になってしまった理人を手元に置いて幸せなの?と問いかけていた。
すると、ルチアは、婚約者を奪われたあなたは幸せだったの?と返し、
本当に手に入れたい存在なら抜け殻でも構いません!と言うのだった。
ローズは、そんなルチアに自分もそう思っていたが、それは、辛いことだと忠告するのだった。
仲本家に戻ったメイは、改まって、今日からよろしくお願いします!と挨拶していた。
春平(杉本哲太)や秋子(石野真子)たちは、そんなメイの様子に驚きながらもメイを歓迎する。
一段落したメイを見届けた右近と左近が、帰ろうとすると、2人に目をつけていた美冬(北川弘美
は接近してなかなか、2人を帰らせようとさせなかった。
その日の夜、夏美(星井七瀬)は、寝付けない様子のメイを心配し、学園を辞めてここに来たことを
後悔していないの?と声をかけるのだった。
その頃、理人は、壁にもたれかかり、震えながら座り込んでいた。そこにやってきた忍は、
理人が高熱を出して苦しんでいることを知る。


あくる朝、普通の生活に戻ったメイは、かつての通学路を歩き、やがて海岸に辿り着く。
砂浜に座ったメイは、理人との出会いを思い出して涙する。
するとそこに、剣人が登場。
メイは剣人に驚き、何してんの?と問いかけると、剣人は、執事を辞めようと思うというのだった。
一方、高熱にうなされ目を覚ました理人は、ベットの傍で看病しているルチアに気づき、思い悩む。
そんな理人に、ルチアはお帰りなさい理人様…と声をかけていた。


剣人は、泣いているメイに優しく声をかけるが、放っておいてほしいというメイ。
すると、剣人はメイがいる場所にいたいんだよ!といい、メイを後ろから抱きしめる。
そして、執事じゃねぇけど…俺はお前のそばにいる。お前が泣いている間も、
泣き止んだ後も…俺は、ずっとそばにいるから…といい、優しくメイを包み込んだ。
メイは、剣人の腕に抱かれたままただ泣き続けるのだった。



第7話でしたが、メイはとうとう学園を辞めてしまい、理人と離れ離れ…。
相思相愛の2人の行方は?
そして、剣人もメイを追って執事を辞め、メイに自分の気持ちを熱烈にアピール。
メイって幸せ者?
このトライアングル関係はどう成立するのかなっ??