火曜日のドラマ 『神の雫』 『メイちゃんの執事』 『トライアングル』 の豪華な3本立て

神の雫』第7話



「第5の使徒」の発表が近づく中、視力の異常を訴える一青(田辺誠一)は、
病院へ行き、検査を受けていた。その結果、精神的ストレスが原因であることが判明。
お医者さんは、仕事が原因の可能性があるため、ワインはお控えください、
このままでは失明の可能性もあります、と一青に告げる。
一方、雫(亀梨和也)はみやび(仲里依紗)に次の勝負への意気込みを語っていた。
元気になった雫の様子を喜ぶみやび。
そんなみやびは、以前、雫に大嫌いと言ってしまったことを弁解しようとすると、
雫は、みやびのこと好きだよ…、河原毛(升毅)も本間(田口浩正)もみんな大好き、
感謝しているという。みやびは、変な期待をしてしまい、ショックを受けるのだった。
神咲邸の書斎では霧生(戸田菜穂)が遺言書の封筒を並べ、豊多香(古谷一行)の
遺影に問いかけていた。ようやく豊多香のしようとしている意味がわかってきました。
2人がアナタを超えられると考えていることが…。
あたしには何にも残してくれなかったのに…。と意味深にいうのだった。
「第5の使徒」の発表の日、ロベール(竹中直人)の立会い人のもと、雫と一青に
遺言書を読み上げる霧生。
このワインは、悩める者に沈黙を持って応えてくれる。
歩き疲れた私は初めてあじわう孤独に怯え、暗闇の中で動けないでいた。
やがて闇の向こう側に柔らかで安堵に満ちた藍色の光が佇んでいるのを見た。
弥勒菩薩半跏思惟像。
光をまとったその姿は厳かでありながら慈愛に満ち溢れている。
それは夢に迷い間違いを犯し、つまずいた私の前でさえも
語るでもなく、笑うでもなく、泣くのでもなく、ただ静かにそこにいるだけなのだ。
故に私は思う。その人への思いを愛という言葉では表せない。
以上です、では、1週間後に…と告げる霧生だが、遺言書を読む途中、
言葉につまらせていた。
ロベールだけは、そんな霧生の異変を見逃さなかった。
「第5の使徒」の遺言書を聞いた一青は、暗闇・孤独…とイメージを膨らます。
一方、雫は遺言書を借りていくのだった。


その後、太陽ビールのワイン事業部では、雫と一緒に、河原毛(升毅)たちは、
暗闇の中で孤独に怯えていたら藍色の光が差した…というところから「第5の使徒」探し
を始める。
そんな中、「第5の使徒」はイタリア地区のワインのバローロだという本間は、
そのワインを雫たちに見せる。
ワインの銘柄にピンとこなかった雫にみやびは、フランスワインでいうと、
ブルゴーニュのようなワインと説明。
イタリアワイン好きの本間は、自身あり気にバローロとはイタリアの王がイタリアの王
と呼ばれるワイン、と大興奮の様子で教える。
そんな本間が大切にしていたそのワインを河原毛は奪い、雫たちとそのワインを
テイスティング
雫がそのワインを口にすると、光がスパークして、力強くて激しい光…とイメージする。
しかし、雫がイメージする「第5の使徒」のワインは柔らかくて穏やかな包み込むような光…。
そのワインは、「第5の使徒」のワインではなかった。
雫は、自分の知っている父は、悩んだり、暗闇で孤独を感じたりしている人ではなかったと
感じて戸惑う。親父にとっての暗闇って何だったのかな?とみやびに話すのだった。
その頃、霧生を呼び出していたロベールは、このまま使徒探しの戦いを最後まで見届けられるのか?
と問いかけていた。霧生は豊多香との約束を守るだけと返すのだった。


その後、藤枝(辰巳啄郎)のワインバーで、みやびは使徒探しのヒントのために、
豊多香の著書を持ってくる。
雫は、初めて見る豊多香の著者で興味を抱く。
そんな雫は、藤枝からそれらの本がワイン通のバイブルになっていることを聞かされ、
また一つ知らなかった父の姿を知らされるのだった。
すると、みやびは、ソムリエを目指すきっかけとなった1冊から、
使徒探しのヒントになるあとがきを見つける。
それを見た雫は、私は暗闇の中にいた…その店で…慈愛にみちあふれた光に照らされた…
と読み上げる。
しかしその店の名前はわからない。
雫は、本に載っている100軒もの店の中から、豊多香のいう暗闇と光の謎がわかると判断し、
その店を探し出そうと決意する。
無謀な雫の決意に最初は戸惑っていたみやびも、手伝って探そうと決意する。


豊多香と縁のある店を訊ねることは、雫にとって、自分の知らない父の姿を知る旅となってゆく。
そんな中、雫は豊多香のことを訊ねると、晩年の豊多香は、ある時期から1人だけでいくつもの
店を訪れていたことを知る。
その時期とは、4年前の秋からだった。
それは、雫の20歳の誕生日でもあり、父の裏切りを知った日、そして父との縁を切ろうと決めた
時でもあった。ワインは誰と飲むかが大事!と言っていた父が晩年孤独だったことに
ショックを受けていた雫。
そうなった原因が自分にあると感じた雫は、俺に包み込むような光のワインが見つけられるの
かと思い悩む。
一方、一青は豊多香が感じた暗闇・孤独について追求。
病に侵された肉体とイメージする中、一青はワインを飲もうとするが視界がぼやけ、
焦点が定まらず、病に困惑する。


後日、神咲邸に霧生を呼び出していた雫は、父は孤独だったのでしょうか?と聞くと、
霧生は、アナタは神咲先生のことを何もわかっていない!と感情を露にして言うのだった。
一方、一青は、貴様は神か、悪魔か。たとえ悪魔だとしても私は恐れはしない怖れない…
といい、ぼやけている視界でグラスに手を向けようとすると、目の前に雫が現れた。
豊多香のことを知れば知るほど、わからなくなってしまった雫は、
戦う理由がわからなくなってしまい、
孤独だった父が唯一の憎しみである自分たちに争うよう遺言を残したのはどうしてなのか?
と一青に問いかける。
すると、一青はそんな雫に悩めばいい、それがキミ達親子の特権だ!
私も母も豊多香とは無縁で生きてきたから、豊多香が孤独であろうと関係ない
と冷たく言い放すのだった。
そんな時、そこにやってきたマキ(内田有紀)は、雫が珍しく来ていることに不満?な様子。
そんなマキは、ヒントを探しに来るのはやめてね!と忠告。
雫は、失礼しました!と一礼。その場を去る雫。
そんな中、病のせいでワインと向き合えない苛立ちを感じる一青は、1人にしてほしい、
誰の力も必要ない!とマキにいうのだった。


その後、マキはセーラ(佐々木希)に一青の異変を話していた。
マキは、そんなにストレスだったのかしらね。神咲雫と兄弟というのが…と暴露する。
2人が兄弟であるという事実を初めて知ったセーラは驚く。
そんなセーラの顔をマキは面白そうに見るのだった。


翌日、雫とみやびは事業部のみんなと合流し、「第5の使徒」のヒントが隠されている店を
引き続き探す。そしてついにとあるレストランに辿り着く。
豊多香がよく使っていたテーブルに案内された雫たちは、そこの店も1人で訪れていたことを知る。
そんな中、豊多香が店に残していたシャトー・ムートン・ロートシルト 85のワインがあると
見せられた雫は、そのワインに驚く。
そのワインは、雫が生まれた年のワインで、2005年の10月からリザーブしていた物。
そして、そのワインは、まだ一度も開けられていなかったのだ。
みやびは、雫の20歳の誕生日に一緒に開けたかったのでは…という。
すると、豊多香を孤独にさせたのは自分の責任だったと確信する雫は、最後まで豊多香に
背を向けていたことを後悔する。
そんな雫に、みやびは20歳の誕生日から雫と一緒にこの店に訪れることを楽しみに
待っていた豊多香は孤独ではなかった、
大切な誰かを待つことは凄い楽しみで嬉しいことだから、豊多香は1人だったけど、
孤独で寂しい思いはしていないと励ます。
みやびに励まされた雫はみやびに感謝し、豊多香が残したワインを2人で開ける。
一方、一青にセーラはマキから雫と一青が兄弟と聞いたことを話し、事実なのか確認する。
一青は、セーラだけが自分が家族だといい、セーラを抱きしめるのだった。


雫とみやびは、夜空にある月を眺めていた。
雫は、暗闇の中にある光、慈愛に満ち溢れている光とは、月のことで、
豊多香はそれを弥勒菩薩に例えていたと推測する。
そんな中、2人は豊多香の使っていたテーブルに付き、ワインを飲んでいると、
雫は豊多香が座っていた席に疑問を抱く。
その席は月を見るには見難い席、月に背を向けている席だった。
すると、雫は、豊多香は誰かと一緒にいて、ワイングラスにうつる月を見ていた
ことを確信する。本当の光は月の明かりではなく、親父の中での弥勒菩薩は、
暗闇の中で光を照らしてくれる…あの人だったんだ…と何かを察した雫。
そんな雫がお店の人からも豊多香がバローロのワインの同じ銘柄を飲んでいたこと
を聞くと、そうだとしたら、遺言書には言葉が足りない、続きがあるはず…
親父が本当は伝えたかったのは…と、「第5の使徒」の謎が解け始める。
一方、一青は、このワインは暗いボトルの中で孤独を抱え待っていた、
コルクが開き、光が差し込む瞬間を…と「第5の使徒」のワインがわかった様子。


そして、「第5の使徒」の対決の日!!!
立会い人のロベールと霧生が見守る中、雫と一青はワインを持参して登場。
一青からワインを口にして、おぉぉ〜!!!とおたけびと共にイメージ開始。
暗闇、それは絶望。
病に侵された人間が生への渇望を知るように絶望という暗闇に包まれてこそ
人は初めて光の存在を知る。
愚かな人間を救う弥勒菩薩像に例えて表現したワイン。
一青が思い描く「第5の使徒」のワインは、
ルチアーノ・サンドローネ バローロ・カンヌビ・ボスキス 2001年
続いて、雫。
ワイングラスを持ち、目覚めよ!バッカス!!
ワインを口にして、イメージを開始。
光の中の弥勒菩薩に向かって行く豊多香を発見する。
光とはまさに希望。
人間は悩み苦しむ存在で時に暗闇に包まれるときがある。
そんなとき優しく希望の光を照らしてくれる人が人がいる。
父はその人を弥勒菩薩に例え、このワインを表現した。
雫が出したそのワインは一青と同じワイン、
ルチアーノ・サンドローネ バローロ・カンヌビ・ボスキス 2001年


ロベールに指示された霧生は、震えた声で、「第5の使徒」のワインの答えを発表する。
ルチアーノ・サンドローネ バローロ・カンヌビ・ボスキス 2001年
両者正解だった。
霧生は、どうしてわかったんですか?と問いかけ、みんなに謝る。
そんな霧生は、ここにいる資格がないと言って去ろうとする。
しかし、遺言書に続きあるとわかっていた雫は霧生を止めるのだった。
そして、霧生が読まなかった遺言書を封筒から取り出した雫は、
愛という言葉では言い表せない…その先に父のメッセージがこめられているという。
そのたたずまいは人でありながら宇宙である。
見返りを求めずあなたは、ありのままの私を受け入れる。
家族、友人、恋人、愛と呼べる対象は数あれど
果てしなく広がる宇宙のなかで何者にもかえがたいかけがえのない崇高で美しい存在。
その人への思いは感謝という言葉で表す。
と読み上げた雫。
そんな中、霧生は豊多香と過ごしたことを思い浮かべ、呆然としていた。
そんな霧生に遺言書を渡した雫は、ありがとうございましたと頭を下げ、
あなたがいてくれたから父は…。
すると、霧生は私の方こそ…、先生のことを何もわかってなかった…といい、
雫に謝るのだった。
そんな時、マキは霧生が最後まで遺言書を読まなかったことを責める。
すると、雫は父にとって大切なかけがえのない人に感謝しようとしたと霧生を庇い、
自分にもそういう人がいる、あなたにだってそういう人がいるはず、
誰も霧生を責めることなどできない!というのだった。
一青も雫に賛成し、マキにこの場にふさわしくないは…と言い始めると、
マキは、逃げるようにその場を去っていく。
そして、霧生は豊多香を超える人はいないと思います!
だから、それを見届けると宣言し、みんなに笑顔を見せるのだった。




第7話でしたが、霧生も豊多香と関係を持っていたなんて意外だった。
でも、遺言書を全部読んでいないのに、そのワインを探してしまう雫と一青は
侮れないですね!!!
一青は、大丈夫なのかなっ!?
お医者さんに注意されているのに、それを無視して、ワイン飲んじゃって…。
そして、一青に裏切られたと感じているマキは、今後、大暴れしそうな予感。
マキだけは、予測不可能…。
見どころ満載だけど、雫と一青のワイン争いが1番楽しみ♪
どんな展開になるんでしょう!?