日曜日のドラマ 『本日も晴れ。異状なし』

本日も晴れ。異状なし』第6話




ある日の夜、遼(坂口憲二)は、春生(藤木勇人)、俊男(新垣正弘)、
久(本間剛)の島の男たちから飲みに誘われ、男同士でスナックナオミに行く。
お酒が飲めない遼だが、皆に誘われて嬉しいせいか烏龍茶でもハイテンション。
みんなのお酒に付き合い、その場を盛り上げていた。
その隣の席で桃彦(中村靖日)は飲んでいたが皆に気づかれず、
自分から声をかけ、遼たちと合流。
小説を書くネタに、この島でたった1人の駐在である遼が相応しいという桃彦は、
メモ帳持参で遼に新宿で刑事をやっていたことなどを問う。
そんな中、お酒を運んできたナオミ(青山倫子)は、この島に飛ばされてきたの?と
遼にいい、冷やかしていた。
桃彦は、志願してこの島に来たという遼に理由を問うが、遼は星太(丸山歩夢)の
体操着に名札つけないといけない…とごまかしてその場を去る。
その後、駐在所に帰る遼は、立花(布施博)との事件を思い出し、悩んでいた。


翌朝、星太に起こされる遼は、星太の体操着に名札もつけずそのまま眠ってしまっていた。
そんな遼は、星太に責められ、美波(夏未エレナ)からは昨夜いなかったことでお説教。
一方、春生、俊男、久、桃彦は酔い潰れたまま朝を迎えてしまう。
お店へ迎えに行った育江(岡本麗)、友子(平栗あつみ)、ゆかり(金城いづみ)たちは
それぞれの旦那にお説教。
そんな中、ナオミが昨夜の請求書を差し出すと、その金額を見て、奥さんたちの不満が爆発。
これだけ稼ぐのにどれだけの苦労すると思ってるの!とすごい剣幕でナオミに文句を言うが、
ナオミはさらっと受け流すのだった。


その後、育江たちは、遼に愚痴をこぼしに駐在所にやってきていた。
旦那たちは、ナオミのせいでなおさら働かなくなったという。
遼は育江たちに、ナオミの詳細を問うと、ナオミは数年前に一郎(松田佳祐)と
二郎(畠山紫音)を連れてやってきて、公平(半海一晃)を始め、島の男たちの協力
でスナックナオミができたという。
ナオミに対して不満に思う育江たちは、難癖を付けて文句を言うのだった。
一方、小学校ではうらら(松下奈緒)が、生徒全員で合奏をしようと計画していた。
その計画をしたのは、廃校が迫っていることを知ったからだった。
倉庫から楽器を取り出していると一郎と二郎がやってきて古新聞に包まれた楽器の
取り合いを始める。結局、楽器は一郎に取られ、二郎は古新聞の切れ端を握っていた。
ふと、その新聞の記事を見て驚く二郎。


遼は、育江たちからナオミにお店の営業のことでそれとなく注意してほしいと頼まれ、
スナックナオミに連れられてくる。そんな時、二郎は自分の父親の写真を見つけて
走って帰ってくる。
そんな二郎は、記事の意味がわからず、俺の父ちゃんだよ!と嬉しそうに遼たちに
その新聞を見せるのだった。
その新聞には、ナオミの夫が傷害事件で逮捕された記事が書かれていた。
その記事を知った育江たちは、ナオミに対する不信感を強めてしまう。


その夜、公民館で集会が開かれると、育江をはじめとする島の女たちは、
ナオミの旦那が事件を起こして逮捕歴があることから、これ以上ナオミ親子に島に
いてほしくないと迫る。
そして、身元もわからないナオミに店を出させて…と公平を責めるのだった。
そんな中、集会に顔を出さなかったナオミが現れ、この島で旦那が出てくるのを
待つから出て行かない…、みんなに迷惑はかけない…と誓う。
遼もまた必死に説得をするのだが、育江たちとの溝は埋まらない。
更に怒りがパワーアップしてしまった育江はその場を去ってしまう。
すると、他の島民たちもその後を追い、集会は終了。
この島のみんなを守るためにこの島にいるという遼は、
ナオミ親子をこの島から追い出しても何の解決にもならないと言うが、
キヌは、解決する必要はない、遼が来るまでは自然と治まっていたというのだった。


その後、遼を追いかけてきたうららはこの島の人たちにのために熱心になる遼に
疑問を抱く。そして、あることがきっかけでこの島の存在を知ったという遼に、
何があったんですか?東京で…と問う。
すると、遼はある人を傷つけた…と過去の事件がきっかけでこの島に来たことを明かす。
ある人とは、立花和美だった。
遼が新宿で刑事をしていた頃、立花には証拠も前科もあって、犯人だと確信し、
覚せい剤所持と売買で逮捕したという。
しかし、刑が確定した後に証拠の覚せい剤は嘗ての仲間が立花に忍ばせたものだった
という事実が判明。
立花は、結婚して子供もできたばかりで真面目に生きていこうとしていたのに、
無実の立花を逮捕してしまった遼は責任を感じていた。
自分のせいで立花の家族や仕事、人生を奪ってしまい、どんなことをしてでも
償うおうと何度も謝りに行ったが、立花からは償うために何でもするといった警察が
何もしなかったからこうなった、お前にできることはなんにもない、と言われたのだった。
そこで遼は、警察がすべきことは罪を犯した人を捕らえることではなく、
些細なことを些細なことと思わないで真剣に対応することだと気づき、
駐在になったのだった。
立花に対して何の償いにもならないかもしれないが、やめるわけにはいかないと話す。
そんな立花が歌っていた曲が那瑠美島の唄で、歌詞の意味はわからないが何かを
恋しがっているように思えた遼はこの島に来なければ行けないと思ったという。
一方、新聞記事を見た梶井(宇梶剛士)はスナックナオミに来て、ナオミの旦那を批判。
すると、ナオミは旦那を庇い、子供のために旦那を待っているというのだった。


数日後、パトロールをしていた遼は、一郎と二郎の会話を聞き、二郎だけが父親のこと
を知らなかったことを知る。そこで、2人を見守るナオミに遭遇。
ナオミは遼にその真相を明かす。
ナオミの旦那が刑務所に入った時、小さかった二郎は写真でしか記憶がなく、
父親が亡くなったということにしていたのだった。
一方、学校では、うららが合奏する曲を“行逢いぶさ”に決定したと子供達に発表。
うららは、やりたい楽器を子供達に問うと、タケル(長嶺賢神)が太鼓に立候補。
タケルは、お父さんが太鼓をやったことがあるから、お父さんに教えてもらうというのだった。
すると、木琴を希望していた二郎だが、いきなり太鼓を希望。
太鼓がやりたいと駄々を捏ねる二郎は、タケルの持っている太鼓を無理やり取り上げてしまい、
タケルにケガをさせてしまう。
その後、ナオミと二郎はへちま荘に行って友子たちに謝るが、友子は、こういうことがあるから
嫌なのよ!そのうち新聞に載るようなことが起きたらどうするの!!とご立腹。
ナオミとの関係が悪化してしまうのだった。


二郎がケガをさせて落ち込んでいると、遼は、お父さんの話をして励まし、
お父さんが戻って来るまで、ナオミを守ってやるんだぞ!と約束をするのだった。
そんな矢先、ナオミと息子たちはこの島を出る決心をする。
しかし、二郎はお父さんに会いたくてこの島から出たくなかった。
そんな二郎は、お父さんに会いに行こうと1人で船に乗り、沖へ出て行ってしまう。
ナオミは二郎を心配するあまり平常心が保てず、身を乗り出して助けようとする。
そんな時、二郎を助けようと近くにあった船を必死に出そうとする遼は、
何が起こるかわからない危険な海に1人で乗り込む決心をする。
そんな遼の熱意が伝わり、反対していた島の男たちも協力するのだった。
そして、梶井は遼と二郎を救助しに出発。
一方、二郎を心配しておどおどしているナオミを、育江は励ましていた。
沖に出た遼たちは、二郎の船を発見。
遼は船を止めない二郎に、お前に何かあったらナオミはどうするんだよ。
二郎がナオミを守ると約束しただろ!と説得。
すると、二郎は戸惑いながらも船を止める。
梶井が慎重に二郎の船まで寄せようとするが待ちきれない遼は、自ら海に飛び込み
無我夢中で二郎を助けに行くのだった。
二郎は、遼が来ると安心した様子で抱きつき号泣。


その後、ナオミは港に戻ってきた二郎を見て安心するが、二郎を引っ叩き、
島の人たちに謝りなさいと叱りつけ、一緒に頭を下げて謝るのだった。
すると、育江たちは父親の役目まで1人で無理してやらなくてもこの島には
暇な男が沢山いるといい、一郎や二郎には、島の子なんだからこの島の男はみんな父ちゃん、
島の女は母ちゃんだと言い聞かす。
島の人たちの優しさにナオミは嬉しくて息子たちを抱きしめ、
そんな3人を島のみんなは温かく見守り、安心する。
そして、遼は二郎たちにこの島でお父さんが罪を償って帰って来るのを待ってよう!
と声をかけ、一郎と二郎は満面の笑みを浮かべるのだった。


その後、一郎は、二郎を助けてくれた遼に感謝する。
そんな様子を見たうららは、遼のやっていることが伝わっているじゃないですか!
いつか償いたいと思っている人にも遼のやっていることが伝わる…と話す。
そんな遼は、嬉しさのあまり、涙を浮かべていた。


その日の夜、遼は片岡(遠藤憲一)から電話がかかってくる。
片岡から新宿に帰って来る気はないんだな?と問われ、遼がすいませんと答える。
その瞬間、いきなり遼は後ろから誰かに蹴り飛ばされてしまう。
驚く中、遼が振り向いた先には、なんと片岡がいた。





第6話でしたが、遼が新宿の刑事時代、立花を誤認逮捕をしてしまっていたんですね。
そんな遼は責任を感じて、立花に償おうと思いこの島に来ていた。
手紙とか送っていたから、なんかあるとは思っていたけど、
そんな過去があったとは…。
ナオミ一家もこの島の人から認められた?みたいで、この島に残れることになって、
良かった〜。
島の人たちって意外と情が深そう…。
そして、最後が気になりますね!!
いきなり、片岡が新宿からわざわざ遼のところに来た…ってことは、
迎えに来た?遼は、新宿に戻るのかな??
次回に期待…。