土曜日のドラマ 『銭ゲバ』 『赤い糸』 『RESCUE・特別高度救助隊』

銭ゲバ』第6話




銃殺された譲次(山本圭)に代わって三國造船の社長の座に就いた風太郎(松山ケンイチ)は、
非社員を正社員に招き、予算は、母子家庭施設を援助、医療制度の不備を補うために
養護老人ホームに多額の寄付金と提案。
しかし、風太郎の本性は、金を儲けるために決まっているズラ。
社員の働きアリどもは、オレをもっと金持ちにするために働くズラ。
時々、アメを食わしてやるよ、もっと働けって話ズラ。
働けアリども、オレの銭を増やすために…。
そんな風太郎のいる社長室には、金庫の中に数え切れないほどの札束が埋もれていた。


一方、健蔵(椎名桔平)はお金が目的で三国造船に行ったが、風太郎に取り次いで
もらえなかったらしく、三國家にやってきていた。
そんな健蔵に茜(木南晴夏)は風太郎が社長になってからの様子を話し、2人で盛り上がる。
そこには、緑(ミムラ)もいたが譲次の急死のショックから立ち直れず、
動くことさえ困難な状態。精神状態がおかしくなり体が傾いたまま車椅子に座っていた。
健蔵は、そんな緑に近づき反応を確かめるが無反応。
そんな中、健蔵が目にしたのは茜が用意していたお金。
白々しく、健蔵はお金の入っている封筒に煙草を落とし、お金の話しをふり、茜からお金を
貰うのだった。


その頃、風太郎のところに聡(宮川大輔)と菅田(鈴木裕樹)がやってきていた。
今までの事件に風太郎が関係していると疑っている2人。
そんな聡は、宏(近藤公園)の殺人犯を風太郎と疑う根拠は目撃者証言によるものだという。
事件の日の大雨の中、宏が子供を追いかけていて、その子はバットを持っていたという情報
を明かすのだった。
2人がいなくなると、今までの事件を思い浮かべるの風太郎。


その後、風太郎は 桃子(奥貫薫)のお墓参り。
立派な墓ズラ。あんなに貧乏だった僕が大金持ちになったよ。
金に勝って、大会社の社長になったと風太郎は笑顔で報告。
昔、風太郎は桃子に宝くじが当たったら、
桃子とディズニーランドに行き、大きい家を建て、桃子の病気を治し、船で外国旅行…。
と話し、そんな風太郎を抱きしめた桃子。
そんな桃子に、風太郎は涙をためて訴えかける。
せっかく大金を手にしたのに、全部実現できないよ。
金の使い方がよく分からない…。
沢山僕が悪いことをしてきているから、怒っているんだろうね。
でも他の方法が見つからなかったから、そうするしかなかったんだ…。
天国はどう?そっちには金持ちも貧乏人もない?お母さん幸せ?
だといいな…、でも、僕はお母さんには会えない。
風太郎は自分が悪い事をしてきたから天国には行けんから…と泣くのでした。
そして、もう、ここには来るのやめるねっ。ごめんなさい…。
お辞儀をして去って行くのだった。


一方、茜は緑に語りかける。
風太郎に騙されてバカな女だと思ってるでしょう。
それでも幸せ。
風太郎のことを愛して理解しているのはあたしだけ…。
お姉ちゃんは傷ついたことがないから人の気持ちがわからないんだよ。
でも風太郎とは分かり合える。
お金目当てでもいい、あたしだけは殺さない。
自分を殺すことになるから…。
緑に何か言ってよとゆさぶりながら茜は泣くが、
緑は何もいわなかった。


風太郎はお墓参りからの帰り道で桃子に似たホームレスを発見。
運転手に、止めろ!と叫んで車から降りて近づいていく。


三國家に帰ってきた風太郎は茜に素っ気無く、思い悩んだ様子で
一人になりたいという。そこには、眠っている緑がいたため茜は気にするが、
風太郎は、緑はいてもいなくても関係ない人…。
聞こえないのかよ!と茜を怒鳴りつけるのだった。
1人になった風太郎は、桃子似のホームレスとのことを思い出す。
桃子似のホームレスを発見した後、風太郎はその桃子似のホームレスを
ホテルに連れてきていた。
そのホテルのフロントでは他のお客さんに臭いなどと非難されながらも
風太郎は部屋の手続きをする。
桃子似の女性にシャワーを浴びさせ、洋服を用意してあげていた。
他にも靴やバッグなど沢山のものを…。
支払いも済ましているし、今日はここで泊まっていけばいいという風太郎。
札束を渡し、今の生活から抜け出すようにいう。
風太郎は桃子似のホームレスが寛子(奥貫薫)と知ると嬉しそうにして
その場を去ったのだった。
それを思い出した風太郎は、また嬉しそうに笑みを浮かべる。
そして、壊れてしまった緑に話しかけながら抱きつくが何か企んでいる様子。


後日、聡を社長室に呼び出した風太郎はお金を有効に使うことにしたと告げる。
すると、突然聡に、もしお金持ちになったら何がしたいですか?と問う。
そんな質問をする風太郎は、聡に関する調査を依頼していたため、情報を入手していた。
聡に、親子で海外旅行、心臓の悪い奥さんに移植手術をさせてあげたい、
当たりでしょう!という風太郎は札束を積んでいく。
妻子の安全と治療費と引き換えに風太郎は聡を買収しようとするが、聡は憤然として
風太郎に殴りかかる。
すると、聡は警備員に取り押さえられ、連れられていく。
そんな中、風太郎を絶対許さない!刑務所に入れてやる!捕まったら死刑だぞ!と叫ぶのだった。
殴られた風太郎は、頭の悪い男ズラ…と苛立つが、お金を握ると笑みを浮かべるのだった。


風太郎が伊豆屋にやってくると、祥子(りょう)はかなり驚いていた。
いつもの定食を食べて、美味しいという風太郎に保彦(光石研)や晴香(たくませいこ)が
喜んでいると、学校から帰ってきた由香(石橋杏奈)がさえない顔で風太郎にお金を渡す。
ビルの屋上からばら撒いたお金を風太郎に返そうと思って取っておいたのだ。
由香は、風太郎のやった行動を叱ると、祥子や保彦もお金は人をおかしくするから
そうならないで…、これ一枚稼ぐだけでも大変なのに、それを忘れては駄目だよと言われ、
風太郎は素直にお金を受け取り、ごめんなさい…と頭を下げて謝るのだった。
風太郎がトイレに行っている間、風太郎似の真一(松山ケンイチ)が帰ってきていた。
風太郎は、トイレからこっそりその様子を覗き、また何か企んでいるかのような笑みをこぼし、
トイレからでて行くと、2人は初対面!?


その後、病院内を聡の妻が歩いていると、その後ろをつける男性が…。
階段から聡の妻を突き落とし、その場を立ち去った。
その男性は、サングラスをしていたが、風太郎?真一?のどちらかの仕業であった。


その日の夜、三國家では、春ちゃん(志保)が緑に食事のサポートをするが、
スープさえ垂れ流し状態。
その後、春ちゃんは庭で見た死体が気になり、庭で死体場所を探索する。
そんな春ちゃんを見つけた風太郎は、殺さないで!と怖がる春ちゃんの口封じのため
首をしめながら脅し、交渉開始。
春ちゃん風太郎は同じ町出身で顔見知りだった様子。
春ちゃんの父は漁師だがケガしていて海に出れなかった。
そんな父の仕事の面倒みる、そして春ちゃんの給料は倍払うという風太郎。
お金持ちを貶し、お金持ちを憎んでいる風太郎の気持ちを春ちゃんにわからせる。
春ちゃんは強制され、思わず、わかるズラ…。
すると、風太郎は春ちゃんの髪をなでながら、いい子だ…と褒めるのだった。


交番に呼び出されてやってきた風太郎。
そこには、ホームレスの寛子だった。
ホームレスが大金を持っているのがおかしいと思った警官が寛子に問い詰めたところ
風太郎から貰ったというので事実確認。
すると、風太郎はその通りですよと認め、風太郎は寛子を連れて交番を去った。
風太郎がせっかくあげた洋服も着ていない上に、ホームレスに戻った寛子を
残念に思う風太郎。
寛子は、その洋服は似合わない、行きたいところもないし、
あそこは我が家みたいなものという。
そんな寛子に、風太郎はまた札束を渡すのだった。
見ず知らずの風太郎がそこまで親切にしてくれることに疑問を抱く寛子は、
変わった人だね!死んだおふくろに似てるとかいうの止めてよ!と話す。
図星の風太郎は、笑いながら首を振り、いや!とごまかすのだった。


寛子がホームレスの仲間のところに戻ると、寛子にお金があると知った
ホームレスの仲間が寛子の持っているお金に迫る。
一斉にホームレスの仲間は寛子を取り囲み、お金を奪い取るのだった。
寛子はその勢いで吹っ飛ばされてしまい、頭を強打し倒れこむ。
しかし、お金がほしいばかりに無我夢中のホームレスの仲間。
更に仲間同士でで奪い合っているため、そんな様子に全く気づかなかった。


風太郎は社長室に呼び出していた健蔵に10億を用意していた。
10億渡したら死ぬと言った約束を守ってくれという風太郎。
健蔵はそんな風太郎に圧倒され、お金に近づこうともしなかったが、
風太郎に最後ぐらい息子に男らしいところを見せたらどうですか?
怖いんですか?受け取るの…と煽られた健蔵は、
トランクに入っているお金を貰いに行く。
すると、風太郎はお金を貰ってとんずらしようとしても無駄…。
全財産使ってでも約束を果たすために健蔵を見つけ出す!と断言。
約束を果たすか、俺を殺すしかないズラ…と言い聞かしウィンク。
健蔵は、さようなら、風太郎ちゃん!お父さんに10億渡したことを
手帳に記入しとけよ…と余裕の笑顔をみせ、トランクを引きずっていく。
その後、健蔵の手は何故か震えていた。


翌日の朝、風太郎は夢で激しくうなされ、号泣しながら目覚める。
近くにいた茜は、そんな風太郎を心配して抱き寄せるが、
ふと我にかえる風太郎は、茜を退くのだった。


その後、さえない表情の風太郎に春ちゃんが注文の品が届いたと
持ってきたのはマカロンタワーのケーキ。
風太郎は、そこにいた緑に昔のことを覚えている?と話す。
カロンは生まれて初めて口にしたお金持ちの食べ物だという風太郎。
昔、譲次の車で泥水をかけられた風太郎は、三国邸に招かれ、
そこで用意してくれたマカロンを母に食べさせたくてランドセルに入れた。
そんな風太郎を緑は泥棒扱い…。
その時、風太郎は一口しか食べれなかったのだ。
お金持ちになったら死ぬほど食べようと思っていたマカロン
そして、風太郎の初恋の相手は緑だったと明かす。
そんな緑は大人になっても変わらず、心が綺麗だと褒め、
おかげで騙しやすかったと感謝する風太郎。
金持ちってホントバカだよね…というのだった。
風太郎は、鼻歌交じりでマカロンをひと口食べては投げ、繰り返すが、
途端に虚しさがこみ上げ、いきなり腕でマカロンタワーのケーキを振り落とす。
ホームラン!!マカロンのタワーを壊すのだった。
虚しさのあまり途方に暮れる風太郎は、緑に話しかけながら、
拾ったお菓子を纏めて緑の口に放り込む。
すると、あんなに精神が病んでいてピクリとも動かなかった緑が蘇り、
風太郎に平手打ち。
かわいそう…。哀れな人ね。お金持ちになった気分はどう?
お金の使い方も知らないんでしょう?何に使ったの?言ってごらん!!と風太郎に
迫り、突き倒す。
緑の豹変ぶりに驚き何も言い返せなかった風太郎に、
あなたも騙しやすかったわよ!という。
譲次の死で今までの事件も風太郎だと確信した緑は、自分の身を守るため、
真実を知るためにも頭がおかしくなったふりをしていたのだった。
そんな緑は、偽っていた期間に色々考え、世間知らずのお嬢様である
自分のことを責めたりしたが、風太郎のことをまともに成長していない子供。
お金のためなら何でもする風太郎は獣以下と例え、
お金のために人生を無駄にしている風太郎はお金に負けていると断言。
そんな風太郎を見ていてお金持ちでよかったという緑から逃げようとする
風太郎を押さえ込み、風太郎が不幸のどん底に落ちるのを見届けると宣言。
怯えてテーブルの足にすがる風太郎に、笑って見送るというのだった。


そこへ聡の妻に対する傷害容疑で逮捕しに聡たちがやってきた。
手錠をかけられた風太郎は何も言わず、なすがままの状態。
そんな風太郎に、聡はオレに渡そうとしたお金は警告のつもりだったのか?
残念だったな…と勝ち誇っていう。
聡たちに連れて行かれる風太郎を茜は追いかけるが、そのまま立ち去った。
パトカーに乗って連れて行かれている風太郎だが、目の前で担架に運ばれる
寛子を目撃する。
そんな時、ホームレス同士の金の奪い合いで殺されたことを知った風太郎は、
ど〜して…ど〜してなんだよ…止めろぉぉ〜!
なんで何だよ…なんで金が1番じゃないんだよ!
金でなんで幸せになれないんだよ〜嫌だぁ〜!!!と泣き叫ぶのだった。




第6話でしたが、緑の偽った演技もスゴイけど、豹変した緑はもっと
迫力がありましたねっ。
ビックリ!!!
健蔵は10億貰って風太郎との約束を実行するのかなっ!?
そして、風太郎はせっかくお母さん似の人と遭遇したのに、
自分のあげたお金のせいで亡くなってしまい、その上、警察に捕まった…。
風太郎は、きっとお金かなんかで、容疑を免れるんだろうけど、
今後の、蘇った緑と風太郎のやり取りが気になります。
銭ゲバのドラマ、怖いけど、やめられない…ホント面白い!!