木曜日のドラマ 『特命係長・只野仁』 『ありふれた奇跡』 『リセット』

特命係長・只野仁』第6話



電王堂制作部の部長の平田(森次浩嗣)が3日前、3000万円という多額の
制作費と共に姿を消してしまう。そのお金を持ち逃げしたのか事件に
巻き込まれたのか不明。平田はボーリング一筋で、ボウリング業界の仕事に
従事し、現在女子プロボウラー界を支えているベテラン・神崎リリー
(伊藤かずえ)を発掘し、売れっ子に育てあげた。
平田は、ボウリング業界の発展に大きく寄与した功労者でもある。
現在、リリーは電王堂の資金の提供者。平田の関連でスキャンダルに
巻き込まれたら、電王堂が多大なる損失を被る。
黒川会長(梅宮辰夫)は只野(高橋克典)を呼び出し、
平田を探して、事実上を探るよう特命する。


早速、制作部に平田の代わりとして潜入した只野は、ボウリング場の控え室で
リリーが新人選手の米倉まどか(宇野実彩子)と言い争うのを目撃する。
そこに、本番の時間を伝えに行った只野はリリーの荷物から平田からの手紙を
発見。リリーと平田が公私ともに深い関係にあったことを知る。


その後、只野は森脇(永井大)にそのことを報告。
平田の失踪当日の行動を調査していた森脇は、平田が乗ったタクシーの運転手
から、家の前では国道沿いに降ろしたという情報を入手。


次の日、只野はリリーを尾行していると、何者かがリリーを狙い、上から鉄パイプを落とす場面に遭遇。只野はリリーを庇った後、リリーを狙った犯人を必死に
追うが見失ってしまう。


その日の夜、新水真由子(三浦理恵子)から平田とリリーの親密な関係は
公然の事実と聞く只野。
ボウリング業界が衰退した時に2人が血の滲むような努力をして盛り上げて
いたから2人を悪くいう人はいなかった。
只野はその2人に怪しい人物が近づいていないか調べてほしいと頼むと、
新水は、いっつもそれなんだから!と怒っていた。


全日本プロボウリング選手権の前日、只野は平田が自殺して遺体で発見された
という知らせが入る。それを聞いて激しく動揺するリリーは、平田を失って
選手権に負けたら…と恐怖に襲われる。
警察では自殺と断定したが、リリーが襲われたこと、平田の死に疑問
を抱いた只野は黒川会長に相談し、しばらく調査を進めることにする。


その日の夜、マヤ(はるな愛)のバーで只野と森脇は密会。
森脇は、平田の失踪当日、コンビ二で平田が目撃されていて、
空き地に向かって歩いていったと証言があったと報告。
只野はタクシーを降りた場所から空き地までの距離が遠いのに、
途中でタクシーを降りたことに疑問を抱く。
そんな時、マヤからジュンコという新人のバイトが入ってきたと紹介され、
りりたん?と呼ぶ森脇は誰かと間違っている様子。
そんな時、森脇はリリーは日本人なのに何故名前がリリー?と疑問に思って
いると、マヤは、ボウリングにはリリーという言葉があって、
5・7・10のピンのスプリットは絶対にとれない高嶺の花をリリーと話す。


選手権の当日、大会前に只野は、まどかのマネージャーの増川奈緒子(矢吹春奈
は、自分がマネージメントする選手は手段を選ばず、必要以上に平田に迫っていた
ことを新水から情報を得る。
選手権は大方の予想通り、リリーとまどかの一騎打ちとなった。
両者共に一歩も譲らぬまま迎えた最終フレーム、惜しくもまどかはピンを
一本だけ残してしまい、リリーは見事優勝を勝ち取った。
大会終了後、増川は、正々堂々と勝負したまどかを叱り、もう知らないから…と
言い、去っていく。そんな姿を目にした只野は、増川の着ていた赤のコートを
見て、リリーを襲った時と同じコートと気づき増川が事件に関与していると疑う。
その後、只野は増川に近づき、2人はホテル直行。
そこで只野は、リリーが襲われた日の午後1時から3時まで増川が、
ボウリング場でまどかの練習に付き添っていたということを知る。
そんな中、只野は、増川のコートのポケットから領収書を発見し、
何かに気づく。


翌日、只野と森脇は平田が行った空き地を訪れると、そこは誰も進入しそうに
ない空き地なのに、土に残った複数の足跡や車のタイヤの跡を発見。
2人は推測し、他殺の可能性があると判断。
そして、只野は調べてほしい人の車があると森脇に指示。
そんな時、黒川からの電話で、まどかがリリーに八百長を強要されたと
記者会見で告白していると報告を受ける只野。
まどかの発言で、マスコミやボウリング界を巻き込み、大騒ぎに発展する中、
只野は平田の後を追って自らの命を絶とうと決め、遺書を書いていた
リリーに思いとどまるよう説得し、遺書を破り捨てる。
リリーは自分のせいで平田が自殺したと自分を責めていると、
只野は自殺ではないとリリーに明かす。


ビルの一室で、まどかは制作部の副部長の河合(三上市朗)に八百長
嘘をついたことを後悔していると不安を口にするが、河合は、自分に従って
いればそれでいいと話し、嫌がるまどかに迫っていた。
河合は自分の野心からまどかに指示し、邪魔な平田やリリーを殺し、
ボーリング界の権力を握ろうとしていた。
そんな時、嫌がる女を無理矢理ってのは、よくねえんじゃねえかなぁ?と
言いながら、只野は河合のお祝いにユリの花を持って登場。
只野は河合に平田を殺しやがって!!と煽り、平田が失踪した日の出来事を明かす。
河合は1人でタクシーに乗っている平田を空き地に呼び出し、
自分が呼んでいたチンピラたちに平田を殺させた。
そして、増川の赤いコート勝手に持ち出しリリーを襲った、と河合の悪事を暴く。
河合はそのことを認めないで否定をする中、只野は増川の赤いコートのポケット
から、発見した領収書を見せ追い込み、河合の車から平田の携帯ストラップが
あったと証拠を見せつける。
しかし、それでも事実を認めない河合は、呼び寄せたチンピラたちを只野に襲い
かかるよう指示。
只野はボウリングの玉でチンピラたちをピンのようにあて、ストライク。
その後、只野は立ち向かってくるチンピラたちに一撃をくらわせ、
まだ襲い掛かろとしているチンピラたちに、本気になった只野は殴る、蹴る、
投げ飛ばし、滅多打ちにあわしてチンピラたちを倒す。
最後に残った河合に只野は近づき、必殺の一撃をくらわせ、叩きのめした。
これで、事件は無事に解決!!


その後、まどかは八百長と嘘をついたと真実を記者会見で明かし謝罪。
その結果、まどかは出場停止1年の処分が下され、リリーは引退し、
若手の選手を育てる決意。
黒川は只野にリリーが、平田の跡を継ぎボウリング業界に更に貢献することに
なったと報告し、電王堂はそれをバックアップすると告げた。


後日、総務二課のメンバーとボウリング場へ向かった只野。
そこには新人ボウラーを優しく指導しているリリーとまどかの姿。
その光景に黙って微笑む只野であった。




第6話でしたが、ボウリング業界で起きた事件でしたが、増川が犯人?
と思わせて、河合だったわけですね!!
犯人が読めない私…。
リリーも世代交代して、平田の跡を継ぎボウリング業界に更に貢献。
いい話です…。