土曜日のドラマ 『銭ゲバ』 『赤い糸』 『RESCUE・特別高度救助隊』

銭ゲバ』第5話


死体が三國邸の庭に埋まっているという匿名の通報から、
警察の聡(宮川大輔)と菅田(鈴木裕樹)によって
行われた三國邸の庭の発掘作業。
だが出て来たのは、へのへのもへじの舌付きの絵で、
バカがみるぅ♪と書かれてあるイタズラ黄色いの紙。
荻野(宮川大輔)が悔しさを隠しきれない中、
風太郎(松山ケンイチ)は、何かに気づき怒りがこみ上げる。
そんな時、春ちゃん(志保)は力が抜けてしまい肩を落とす。
風太郎の表情を見た緑(ミムラ)は、不安と風太郎への
疑いの目を向ける。


翌日、三國造船の会社に譲次(山本圭)とスーツ姿の風太郎が出社する。
昭和造船との合併話を社員の人たちとミーティングする中、
譲次は婿として連れてきていている風太郎にも意見を求める。
すると、風太郎は合併してスケールメリットはあるが、
昭和造船は佐世保工場の急速の設備投資の付けが回ってくるころ
だから、この先のことを考えたら伸び代がないのではと、
熱心に勉強し知識を付けて意見する。
そんな風太郎を優秀な人材と褒める譲次だが、風太郎は謙虚に
対応する。周りの社員からも部長への出世コースも見えていると、
ヨイショされ、風太郎はボクみたいなのがとんでもない…と謙遜する。
だが、風太郎の本心は、部長なんてとんでもない、
オレは社長になるズラ…。
何となく窓の外を見ていた風太郎は、会社の前でボーッと立っている
不審な男性の姿に気がつき、気になっていた。
脅迫メールや不審な郵便物などの嫌がらせが相次いでいるという話題がでて、
風太郎は警察にも相談し警備も強化していると話す。
社員たちは会社に怨みを持つ者なのの仕業なのかと困惑していると、
風太郎は辛い時期でも会社に怨みを持つことはない、と人によって思考が
違うとアピール。
そんな時、譲次は自分の庭に死体が埋まっているという手の込んだ
嫌がらせにあったことを社員たちに話し始める。
風太郎も悪質です、と人事のように答え、チラッと窓の外を見ると
不審な男性はすでに消えていた。


三國邸では茜(木南晴夏)は幸せいっぱいの様子で編み物。
一緒にいた緑(ミムラ)は風太郎と出会ってからの出来事を思い出し、
白川(田中圭)の言っていたことを重ね合わせ、風太郎に
疑念を抱いていた。
しかし、幸せそうな茜を見て複雑な心境の緑。
茜に声をかけてみるが、風太郎のことで混乱し、戸惑って一瞬
話す言葉を失ってしまう。
咄嗟に緑は幸せ?と質問。
幸せだよ、すっごーく、と茜はお惚気モード。
ただ、仕事の勉強ばかりしているところが不満という茜。
そんな時、譲次と風太郎が帰ってくる。
待ちに待っていた茜と満面の笑みで挨拶を交わす風太郎。
帰ってきた早々、仕事の勉強を熱心に取り組む風太郎と
編み物をする茜が2人で部屋にいた。
そこに、家政婦の春ちゃん家政婦が紅茶を持ってやってくる。
しかし、風太郎に疑惑を抱いている春ちゃん風太郎を見て、動揺。
春ちゃんの手が震えてしまい風太郎の机に紅茶をこぼしてしまった。
茜は厳しく春ちゃんを怒るが、風太郎は逆に春ちゃんをかばい、
そんな茜は嫌いだと叱った。
春ちゃんは動揺しながらも部屋を退出。
すると、茜は自分のことをかわいそうと思っている人ばかりで、
叱られなかったから、風太郎だけが叱ってくれて嬉しいと話し、
より一層風太郎のことが好きになり、風太郎に抱きつく茜。


翌日、三國造船で働いていた譲次と風太郎。
風太郎がふと窓の外を見ると、ここ最近、目にしていた
不審な男性が電話しながら立っていることに気づく。
そんな矢先、ビルの爆破予告の電話があったと報告を受け、
慌てて風太郎たちはビルの外に逃げ、この状況になったのは
あの不審な男性の仕業だと気づいた風太郎は近辺を見渡す。
そんな時、その状況を見て喜んでいる不審な男性を目撃。
風太郎はその不審な男性がかつての派遣仲間であった
枝野良夫(柄本時生)だと気づく。
風太郎と目があった良夫は咄嗟に逃げるが、風太郎は追いかけ、
必死に逃げる良夫を取り押さえたのだ。
警察には突き出さないと風太郎に言われ、良夫は自供。
良夫が三國造船を狙った発端がお金で苦労し、お金持ちが
憎くなって復讐したことがわかった風太郎。
自分の育った境遇を重ねあわせ、良夫と同じ境遇と実感する。
そんな中、良夫は癌で残りの人生が短いこと明かす。
その後、風太郎も自分の生い立ちや、三國造船を乗っ取る話をし、
恐ろしい計画を提案していた。
その話しに興味を持ち、風太郎に共感した良夫はこれからも
生きる風太郎の役に立ちたいという。
友達だろ…オレたち。
風太郎は、ああ…友達だよ。
と友情?が芽生え、計画の契約が成立。


その頃、緑は風太郎のことが知りたくて呼び出していた聡と菅田から
個人的な意見として過去の事件の疑惑が全て今に繋がること聞く。
風太郎がお金が目的で今まで事件を起こしていたことを知った緑は
かなりの動揺。


その日の夜、風太郎は良夫との会話を思い出し、あざ笑い。
そこに、庭に埋めた死体を移動したのも警察に通報したのも
自分と自供しながら健蔵(椎名桔平)が登場。
しかし死体が白川とわかっていないが健蔵だが、関係ない様子。
風太郎が三國造船を乗っ取ろうとしていることを知っている健蔵は
その行為に反対。
風太郎から貰ったお金で豪遊したが健蔵を見る目は軽蔑した眼差し
だったことを話し、所詮貧乏人、金持ちにはなれるが、
お金持ちにはなれないと連呼。
風太郎の秘密のネタを握っている健蔵は、風太郎に高望みをせず
このままの生活で十分と言いながらも、おこづかいを貰う気満々。
そんな健蔵がウザく、風太郎→いくら渡したら、死んでくれる?
健蔵→10億とか!?
風太郎はあっさり、わかった渡したら死ねよ!
そんな風太郎に、世の中には愛・友情は金で買えないものがあると
親らしい意見をする。
しかし、風太郎はお金で買えないものはいらないと思っていた。
そんな時、風太郎の電話が鳴る。
警察に身元がバレないように携帯からではなく公衆電話からかけてきた
良夫からの電話だった。
契約金としてお金を貰っていた良夫は、そのお金でお墓をたて、両親と
共に自分も入ると話し、風太郎に派遣先で助けてもらったことや
秘密を明かしてくれたことに友情を感じ、計画を決行すると報告。
風太郎は決行の話しを聞きニンマリするが、友情とは思っていない様子。


翌日の朝、疑惑を抱えている緑は食欲もなく、食卓には顔を出さず、
部屋で悩み込んでいた。
一方、譲次は知る由もなく、風太郎に付き合ってほしいと話し、
今は亡き妻のお墓に連れてきていた。
そして、風太郎を信頼している譲次は、お墓にいる奥さんに風太郎を
紹介してご満足。
しかし、譲次はもう1つ行きたいところが…。
2人が立ち寄ったのは伊豆屋。
譲次は興味津々で店内を見渡していた。
そんな中、保彦(光石研)、祥子(りょう)、晴香(たくませいこ)、
由香(石橋杏奈)が風太郎の結婚して三國家の婿になったことを知る。
4人が驚く中、風太郎の好きだったというベラ定食に惹かれ、
興味を持った譲次はそれを頂くことにする。
σ゚д゚)ボーノ!といいながら食べている譲次に一驚する風太郎。
譲次は風太郎に気を遣いながら昔、金持ちの自分に嫌気がさして家出
をした話をする。
日雇いなどの仕事を転々としたことがあって、素朴な女性とも出会え、
お金は要らないほど幸せに感じたが、親に連れ戻され、その女性を捨た時、
安心したという。
そして、譲次は風太郎のことが好きと告白し、婿と2人で過ごす時間が夢
だったと語る。
そんな2人に気を利かしてビールをさし入れる保彦。
ささやかな夢が叶い、絶頂に達した譲次はノリノリで風太郎と晩酌を交わす。
そんな時、風太郎に良夫から計画の決行の電話が入る。
予定は少し変更して自らそこに行くと言うが、決行開始のGOサイン。
一方、三國邸では茜に話があると呼び出した緑が、
疑いの目を持っている風太郎の本性を明かす。
そこにやってきた春ちゃんも部屋の外で聞いていた。
緑は、風太郎が、三國家に入り込むために茜と結婚した、
全部嘘だと話し、茜をわからせようとしていた。茜は沈黙。
だが、茜は風太郎の目的を察していたと話し、
目的はどうでもいい、人殺しでも構わない、
愛している、そして必ず風太郎に愛してもらうという。


伊豆屋を出て歩く2人。
譲次は上機嫌の中、伊豆屋に忘れ物を取りに行くという風太郎。
譲次は1人三國造船の会社に歩いて向かった。
良夫は会社の近辺で待ち伏せ
譲次が姿を現すと、良夫は声をかけ、紙袋の中から拳銃を出し、
ニンマリ笑いながら譲次に銃を向け、
道連れになってもらいます…いいよねっ…十分幸せな人生だったでしょっ…
と捨て台詞をいい、引き金を引き…バンッ♪
近くにいた風太郎は音と共に満面の笑み。
しばらく呆然と立っていた風太郎だが、突然に譲次の方に向かって
走っていく。
すると、もう一発、銃声の音が…バンッ♪
風太郎は立ち止まり、
良夫との契約した時を思い出す。
風太郎に、良夫は話はわかった、自分1人の仕業とわかるように
遺書を書くと話していた。
良夫は、しっかりした仕事をしていて、お金持ちの婿になって、
十分幸せなのに、今までのままじゃ駄目なの?
失敗とかバレたりとか、怖くないの?と素朴な質問をしていた。
すると、考え込んみながら風太郎は、そうするしかない、と
話していたのだ。
良夫に金のためなら何でもする奴は…銭ゲバ!と母が言っていた
ことや、金に負けるなよ!といわれたことを思い出した風太郎は
自分のしたことは間違っていないと連呼しながら自分に
言い聞かせ、泣いていた。
そして、思わず、絶叫ぎゃぁああ〜!!
風太郎は、自分自信と戦い、もがき苦しんでいた。


三國家では、緑に譲次が亡くなったとの報せの電話が入り、
号泣、泣き崩れてしまう。
一方、風太郎はオレは銭ゲバだ、とビルの屋上から沢山の1万円札を
ばら撒きまくり、道行く人はお金が降ってきて大騒ぎ。
風太郎はそんな様子を上から見下ろし、狂いながら、
お前らだって金がほしいんだろ、とひたすらお金をばら撒き続けた。
そんなところに由香は通り掛かり、風太郎がやっている姿を目撃。
一瞬正気に返る風太郎だが、自分のせいで死んでしまった人たちを
思い浮かべ再び狂ったように笑い続ける。
しかし、笑っていたはずが涙に変わり、我に返った。


数日後、三國家は突然死した譲次に襲撃を受け緑は車椅子で動く生活、
放心状態?心の病に陥っていた。
一方、健蔵は新聞で銃殺された譲次の記事を見てお喜び。
やがて、銃殺された譲次に代わり、三國造船の新社長になった風太郎だった。




第5話でしたが、今回のドラマでは風太郎自身が手を汚して人を
殺したわけではないけど、病気の良夫に手伝ってもらい、
またもや犠牲者が…。
しかも、風太郎が目指していた乗っ取りが見事達成してしまうという、
恐ろしい風太郎。
本当にお金のためならなんでもしちゃいますねっ!!
緑は、精神的にやられてしまったけど、風太郎とこれからどんなふうに
なっていくんでしょうか?
そして、風太郎は三國造船の社長としてどんなことが起きる
のか楽しみです。