月曜日のドラマ 『ヴォイス 命なき者の声』

『ヴォイス 命なき者の声』第5話


東凛大学医学部の研究室では、お茶碗の中のお茶に茶柱が立っている所を
亮介(生田斗真)は記念に携帯のカメラで撮影して興奮していた。
大己(瑛太)はどうしてその画像を撮るのか不思議に思うと、
亮介は縁起がいいからこの画像を見るとテンションが上がるという。
こういう画像を見て喜ぶ女の子がいるから騙されたと思って試してみたらと
大己に薦めるが、興味のない大己。
くだらないメール送る相手が気になる大己。すると、佳奈子(石原さとみ)が
前の彼女に送ってたりしてと突っ込むが、亮介は図星らしく佳奈子や大己に
キモがられてしまう。
大己は茶柱が立っても縁起が悪いようでと亮介をバカにしていた。


東凛大学医学部の解剖室に遺体が運ばれ、大己、亮介、佳奈子、
羽井(佐藤智仁)、哲平(遠藤雄弥)のゼミ生が
フリーのカメラマン・岡原浩介(吹越満)の遺体と対面。
そんな中、大和田(山崎樹範)は遺体の報告をする。
民家のニワトリ小屋の前で倒れているところ、住人が発見し通報。
頭から大量の出欠をしており、近くの病院に運ばれて死亡が確認されたという。
玲子(矢田亜希子)は仕事で来ていたのか尋ねると、岡原はゴシップ雑誌の
カメラマンで仕事とではないという。
すると、仕事柄かなりの人間から恨まれていたと読んだ佳奈子だった。
所持品は、一眼レフのカメラにリュックサック空のフイルムが数本に、
毛布、小さい折りたたみ式の椅子、現像済みの写真が30枚ほど。
写真の中身は不倫現場を押さえた物だったが、
1枚だけビンのドアップで麺つゆの写真だったという。
そして、佐川(時任三郎)と玲子(矢田亜希子)は解剖作業を進めると、
佐川は死因を肺動脈血栓塞栓症という。
玲子は、別称、エコノミークラス症候群と教え、主に下肢を長時間同じ姿勢で
いたら、何処で起こっても不思議ではない疾患だと説明する。
長時間下肢を動かさないでいることで、静脈にできた血栓が肺動脈を閉塞し
生じる病症だという。
その後研究室に戻ってきた、ゼミ生たち。
大己はニワトリ小屋でゴシップ雑誌の専門のカメラマンが倒れていたことに
疑問を感じていた。
しかし、佳奈子はニワトリより何故、エコノミークラス症候群になったのか
解明する方が大事だという。



死因究明のため、大己は、亮介、羽井(佐藤智仁)と遺体発見現場を訪れる。
しかし、何ひとつも手がかりが見つからない。
そんな中でも、大己はここへ来てもゴシップ誌のカメラマンがニワトリ小屋に
くるのか?と疑問に思い、何かを撮りにくる方が自然だという。
でも、撮るものは山のようにあるというのに、残りのフイルムで麺つゆを
プロのカメラマンが撮ったことに引っかかる大己。
そんな時、岡原の家族がいるのか気になり、羽井に尋ね、
元妻の朋枝(芳本美代子)と8歳になる息子の実(小林海人)と教えてもらう。


一方、東凛大学医学部の研究室では、蕪木(泉谷しげる)が解析結果を見て、
エコノミークラス症候群にかかるなって方が難しいとうなっていた。
そんな時、哲平は岡原の髪の毛に絡まったという葉っぱを見つけ、
調べてみたいと蕪木にいうが、人間を調べるだけでもいっぱいいっぱい。
葉っぱを調べる暇はないといわれてしまう。
そんな中、大好きな Perfume のインディーズ時代のCDがレアものらしい・・と
いうと、オタクの哲平は張り切って全部持ってきますといい、
交渉成立。
植物のデーターは研究室の2番ファイルに入っていると教え、
OKしてくれるのだった。


その頃、大己、亮介、羽井は朋枝が営む中田クリーニング店を訪れ、
岡原のことを尋ねる。岡原とは学生時代からの付き合いで、3年前に離婚
したが、実に会いたいといわれ何回か会ったという。
そこで、大己は最後に会ったのは・・と聞くと、
3ヶ月前で、朋枝が再婚を考えているから実とはもう会わないでと伝えたという。
その後、外にいた実に声をかける3人だが実は何も言わず去っていってしまう。
大己はそんな実が気になっていた。


その日の夜、哲平の自宅でゼミ生全員集合。
そこで、遺体現場に行った3人はエコノミークラス症候群
手がかりが得られなかったことを報告。
すると、哲平はニワトリ小屋に冬青の木がなかったかと聞き、
みんなに岡原の髪に冬青の葉が付着していて気になったと伝える。
そんな時、羽井が作った親子丼登場。
大己はなんで、親子丼と思う中、羽井は岡原が持っていた写真の麺つゆと
ニワトリで親子丼。岡原は幻の親子丼を求めていたと睨んでいた羽井だった。
みんなは大盛り上がりで食べるが、大己はすき焼きの時もそうだったが、
鶏肉と卵は別々で食べないと許せないらしく、親子丼を食べずにいた。
食後、みんなで実の話題になる。
佳奈子も親を亡くしているから実の気持ちがわかり、
親が亡くなった空白は大きい穴がポッカリ開いたきり塞がらない、
親は替えが効かない存在と失って身に沁みて思ったという。
すると、大己は空白を小さくすることはできないかな、
岡原がどんな気持ちで亡くなったのかはわからないけど、
岡原の最後の言葉がその穴を小さくしてくれないかなとみんなに問いかけ、
大己の言葉にみんなは納得し、やるだけの価値はあると意気込んでいた。


翌日、沢野・岡原写真事務所にゼミ生5人は訪れ、岡原と一緒に事務所を借り
ている友人のカメラマン沢野(六角精児)に岡原のことを尋ねる。
すると、岡原は借金もあって、金のためならとかなりきわどい写真にも手を
出していたことがわかったゼミ生たち。その後、岡原の残された荷物を検索して
手がかりを見つけようとする。
佳奈子はレシートを発見し、ニワトリ小屋の近くに何度も岡原が訪れていた
ことを知り、大己に報告。
目的が何かしらあることがわかる。
そんな時、岡原が残した写真を見ていた大己の手が止まり、同じ豪邸の写真が
複数あることに気づく。
そして、ゴシップ写真の他に餃子、ルービックキューブ、りんごなど、
不思議な写真を発見し、謎めいていた。


翌日、大学のキャンパスで玲子を見つけ声をかける亮介。
そこで、玲子は亮介が貴之(名高達男)に、はむかい病院を継がないと報告した
ことに問いかけると、亮介は自分が法医学に向いているのかわからないが
頑張ってみよう決意したことを打ち明けた。
その後、研究室で、玲子はゼミ生たちに提出期限が後2日しかない
蕪木が与えた課題を渡し、ゼミ生たちをうならせる。
そんな中でも、岡原が起こしたアクションに疑問に思っている大己は、
亮介を誘い遺体現場に再びやってきた。
そんな中、通りがかりの人に声をかけ、岡原が持っていた豪邸の写真の場所を
尋ね、坂本さんの家と教えてもらいそこの場所に向かう。
しかし、その場所は裏山で、ニワトリ小屋からかなり遠い道のりだった。
大己は、戸惑う亮介に構わず歩いていくと写真と同じ豪邸に辿り着き、
そこで、大己は冬青の木を発見。豪邸の写真のアングルと同じ場所をゲット
すると、リュックの中に双眼鏡・寝袋などを持参していた大己は
泊り込みを開始する。
一方、亮介は大己に呆れて、ちゅらちゃんにいる佳奈子たちと合流していた。
大己が泊り込みをすることを話すと、近くにいた鳳子(濱田マリ)が寝袋で
泊り込みする大己を心配しながら、盛に盛って、寝袋の怖さをみんなに話す。


翌日、佳奈子はその話しを聞いて不安になり、心配しながら大己のところに
やってくる。大己はもちろん無事だった。
そこで、卵と鶏肉が別々の大己好みのお弁当とお茶をさしいれし、
気を利かす佳奈子。そんな佳奈子に大己が食べかけのゆで卵をプレゼント
するとテレながらもパクリと全部食べ、嬉しそうに帰っていく。
一方、亮介は貴之の病院でバイト。奈津美(さとう里香)に、メールのお礼を
いわれて、理解していない亮介。
奈津美に茶柱の画像といわれ、納得する亮介。
亮介はその画像を撮ったことで、ゼミ生達に文句を言われ、ムカついていろんな
人にくだらないメールを送ったという。だが、奈津美はそのメールが嬉しかったと
いってくれていた。
その頃、大己はまだ検索中。
そこへ男の人(池田鉄洋)がやってきて声をかけられる。
大己が岡原の名前を出すと知り合いとわかり、この場所を使わせて
もらっているといってきた。
大己はその後、岡原が撮っていた餃子のお店に行き、岡原のことを尋ねていた。


翌日、法医学研究所では、蕪木から与えられた課題を解くのに必死のゼミ生たち。
しかし、時間がなく焦っていた。
そこへ山から戻った大己が遅れてやってきて、分析もしてないのにあっさり
答えがわかったという。
そして問題文をよく読むとわかると説明し、答えがわかったゼミ生たちは慌てて
蕪木のところに向かう。
1人研究室に残った大己は、事務員の紺野が読んでいる新聞記事を見て、
何かに気づいた様子。
岡原が撮っていた不思議な写真を全部並べ、今までの岡原の情報を整理し
推測する。
すると、岡原以外に一緒に写真を撮っていた人がいることに気づき、
大己のおかげで課題の答えを出して戻ってきたゼミ生たちに、餃子で
つって手伝いを求めた。


その後、中田クリーニング店にやってきた大己は朋枝に、突然、雪山の遭難率
の話をし始め、政治スクープに関する1面記事について説明する。
この記事の写真は岡原が撮るはずだったという。
そして、この写真を撮るために、寒い所で長い時間同じ姿勢で、息を殺して
シャッターチャンスを待っていたため足に血栓が起きてしまい命を落として
しまったと報告する。
しかし、朋枝は岡原がそこまでやる人だと信じられない様子。
そんな時、大己は、実のおかげで岡原が昔と変わったことをいう。
いつも通っていた中華屋で、岡原が最後に会った時に実にいわれた言葉、
将来岡原のようになりたいといわれたことが嬉しくて話しをしていた
ということを打ち明けた。
岡原にとって自分の仕事を誇りに思ってくれる実が支えだったと明かす。
そして、大己は外にいた実に問いかけ、岡原と撮った時の写真の中身を当てだす。
不思議に思う実ると朋枝に、メールで岡原と実は写真でしりとりをしていた
のだという。
そしてウナギ・餃子。麺つゆ・夕日・ヒヨコ・・でヒヨコを撮るために
ニワトリ小屋に来ていたことを説明する。
仕事以外に変な写真があって不思議に思い、実の為にその写真を撮っていた
ことがわかったと話した。


その後、実に見せたいものがあるという大己は、実と大学の教室にやってくる。
他のゼミ生たちは必死に準備して待っていた。
すると、岡原が実のために撮りためたアップ写真が展示されていた。
そこで、岡原が実の為にフイルムの写真に拘り、心を込めて撮っていたことを
伝え、岡原は実の思い出の中で生きていると教える。
実は岡原と写真でしりとりをしていた思い出の写真を思い出す。
ラッパ・パンダ。
靴・爪・麺つゆ・夕日・ヒヨコ!?・・・と岡原が実のために心を込めて
残してくれた写真を眺めながら岡原を思い出し愛情をかみ締め涙する実。
そんな実は、岡原の想いを伝えてくれた大己に感謝していた。
その後、実に岡原の使っていたカメラを渡し、ゼミ生たちの集合写真を
撮ってもらうのだった。



そして、哲平や羽井は佐川から課題の意図は基礎を身につける反復練習と
聞かされていた。
一方、亮介、佳奈子が大己の姿に驚いていた。
写メを嫌っていた大己が男の約束で写メをしていたのだ。




第5話でしたが、いい話でしたぁ〜!!
子供が絡むのって結構グッときますよねぇ。
しかも、離れ離れになった親子が写真でしりとりしあうのって
面白いっ。
自分も友達と、やってみようかなぁー!!
でも、岡原は、実のために心を込めて1枚1枚、撮っていたなんて、
実のことを本当に大切に思っていたというわけですね。
いい親子関係でしみじみドラマにのめりこんでしまったっ!!!