月曜日のドラマ 『ヴォイス 命なき者の声』

『ヴォイス 命なき者の声』第4話


佳奈子(石原さとみ)は、佐川(時任三郎)に雪子(片平なぎさ)の件で
お世話になったと感謝していた。そして佐川は、法医学は遺族のための
ものだと教え、その思いをよく知っている佳奈子に期待していた。
そんな頃、大己(瑛太)と哲平(遠藤雄弥)は着信音の話で口論していた。
すると、羽井(佐藤智仁)から哲平に電話がくるが、哲平はでなかった。
しかし、哲平の背後には羽井がいて気まずくなり、揉めていた。
一方、亮介(生田斗真)は、父の貴之(名高達男)の病院でバイトを
していた。そんな時、亮介に一本の電話が入った。
それは、亮介の高校の同級生で山倉医科大学の五十嵐富士夫(田中圭
が亡くなったという報せだったのだ。


翌日、東凛大学医学部の解剖室に、若い男性の遺体が運び込まれてきた。
大己(瑛太)達が遺体に対面する中、亮介はかなり動揺していた。
夏井川玲子(矢田亜希子)が刑事の大和田敏(山崎樹範)に早く現場の
状況を教えて下さいと指摘し、大和田は読み上げる。テーブル周りには
灰皿に入った大麻の吸殻。
雑誌と卒業アルバム。食べかけのシーフードピザ。りんごジュース。
ジュースの入ったコップ中に携帯電話が入ってた。
その時、大己はコップの中・・。と興味を示していた。
そして容疑者のめぼしは、大学内で大麻を売っていたと噂されている
同じイベントサークルの今、失踪していている高沢。
富士夫も高沢のグループの一員だったと疑う。
そして、大和田が富士夫を知ったかぶりの言い方に、
亮介は頭にきてしまう。
亮介は、富士夫と高校の同級生と打ち明け、大麻なんてやる奴ではない、
事件に巻き込まれたとアツくなり、その場を去った。
そこへ、夏井川玲子が声をかけ、どんな遺体を見ても感情に流されず、
冷静を保たなければいけない。法医学の道はそれが必要。
と教えたのだ。


その頃、佐川が解剖していた。すると窒息死の可能性があると言う。
そこで佳奈子は外傷は死因と関係ないことがわかったのだ。
その後、大己、佳奈子、哲平、羽井は、原因を推測し始める。
佳奈子と哲平が窒息死の原因について話し合っている中、
大己はその会話を聞きながら何か考えている様子。
一言も交わさなかった。
そんな時、亮介は山倉医科大学の訪れ、富士夫の情報を手に入れようと
生徒に尋ねていた。
だが、そこでも噂で富士夫は大麻をやっていたという情報を聞いてしまい、
亮介は参っていた。
一方、大己と佳奈子は亮介を励まそうと考え、哲平も蕪木(泉谷しげる
の分析の役に立てるよう手伝い始める。
その日の夜、亮介は富士夫の自宅前に行くがショックのいろが隠せない
様子だった。
 

翌日、高沢が逮捕される。東凛医大に来た大和田が、
みんなに高沢は犯行を否認している事を打ち明けていた。
亮介は、仲間だった富士夫と高沢がなぜそんなことになったのか、
疑問に思っていた。
すると、富士夫は高沢にパシリにされ、大麻も無理やりやらされて
いたのでは・・と大和田。
その後、大己、佳奈子、亮介、は羽井の沖縄料理店のちゅらちゃんで鍋。
亮介は1ヶ月前に富士夫に会っていて気づいてあげられなかったことを
後悔していた。
そんな時、鳳子(濱田マリ)が少し早いバレンタインチョコをみんなに
プレゼントする。
亮介も元気になって、張り切って過去に貰ったチョコ話を語っていた。


翌日、蕪木の手伝いをしていた哲平が、富士夫の血液検査結果が
出たことをみんなに報告する。
急いでいくと、佐川から、アナフィラキシーショックという急性
アレルギー反応があったことを知らされた。
それは、食べ物などが原因で引き起こされ、ノドにできた浮腫という
腫れが気道を塞ぎ、窒息状態になるということ。
しかし、死亡してしまうと浮腫が消えてしまうから判断には時間が
掛かると蕪木は困っていた。


その後、みんなで富士夫のアレルギーについていろいろ話し合うが、
結論が出ず、大己が家族に会おうと提案したのだ。
すると、亮介はもういいと言いながらも、富士夫がエビが食べれな
かったことや、食べたら死ぬといっていたことをみんなに話した。
そこで佳奈子は現場にあったピザが、シーフードということに気づく。
そして哲平がエビが入っていたことを言うが、亮介は、
もういい・・と去っていってしまった。
亮介は1人になって、富士夫の着信音にしていた曲を流し、
2人で原付で高校の卒業旅行に行った事を思い出していた。
そんな時、羽井が来て昔友達が亡くなったことを打ち明け、
自分達がその人にできることは、恥ずかしくない生き方を見せること
だと言い切った。
一方、大己は富士夫の家族に会って来ると決断。
真実と向き合ってないから、亮介が富士夫の死を乗り越えられないと
思っていた。すると、哲平も体内に含まれている大麻の量を再度
調べると動き出した。そして、佳奈子は大己と一緒に行く事に決めたのだ。


大己と佳奈子は富士夫の父の宗之(小野武彦)が働く病院に訪れる。
宗之は富士夫のせいで病院の信頼はガタ落ちそして、大麻をやったのも
自分へのあてつけと嘆いていた。
そんな時、大己が富士夫のアレルギーはどの程度なのか尋ねた。
すると、エビのアレルギー検査のスコアーは最高値の⑥。
食べたらいのちを落とす可能性はある。
富士夫もその危険性も知っていた。
小学5年の時エビフライで死に掛けたことがあると宗之が教えてくれた。
その頃、哲平は蕪木から検査結果を聞いていた。断言はできないが
富士夫には意識があったらしい。
そしてジュースに浸かっただけでは指紋がとれないことを教えた。


一方、大己と佳奈子は富士夫の小学校に訪れていた。
大己は献立表を見ながら、佳奈子に給食で苦手なものを聞いていた。
そして佳奈子がキャベツの千切りと答えたところから2人はキャベツに
かけるものの事で口論してしまう。そんな時、新田先生(築出静夫)
に声をかけられ、2人は12年前の富士夫の事を聞くことに。
すると、新田先生はアルバムを開いて、富士夫を思い出そうと探し始めた。
その姿を見た大己は何かに気づいた様子。


大学に戻った2人。大己は仲がよくないのに、卒業アルバムを見るのか
疑問に感じていた。
そんな時、哲平が駆け寄り、携帯には高沢の指紋はついてなかったことを
報告した。
すると、大己は今まで聞いたことを全てを思い出し集中して頭の中を
整理し始め、電話番号に着目したのだ。
そして、亮介を誘い宗之のもとへと向かった。


宗之の中では富士夫が亡くなった理由は片付いていたが、
大己は調べてわかったことを報告し始める。
富士夫が小学5年の時エビフライを食べたのは、男のプライドを守るため。
だから今回、お金に困っていた高沢が大麻の新しい客を発掘するように
責められ、大切な人に電話されないように自分の意思でコップの中に
携帯電話を入れ拒否していた。
そして、高沢は卒業アルバムの住所録を見て、電話をするよう迫った。
富士夫は亮介とかの前では、昔と同じ自分でいたかったという
プライドがあった。
そして、プライドを守りたかった富士夫は、自ら命を懸けてエビを
食べたことを話した。
宗之は富士夫を信用してあげれなかった自分に後悔し、泣いていた。
一方、亮介は富士夫は昔と変わっていなかった。男らしく、
プライドを持って最後まで生きたと実感。
そして、富士夫を見習って亮介も前進しようと決意したのだ。
その時、大己もポロリ涙する。


その後の帰り道、大己亮介は大己に感謝するのだった。


バレンタインデーの日。大学に哲平はチョコを貰うためお洒落を
してきていた。そのことでみんなに突っ込まれる哲平。
そんな時、亮介に小包が届く。亮介はみんなを囃し立て、
中身をみんなで開けて見ると、それはチョコではなく、
富士夫からの手紙だった。
その内容は高校の時、亮介に3つチョコをあげていたのは富士夫の罠
という告白の手紙。
そして、亮介に富士夫が隠し事をしていた内容がこのことだと
わかったのだった。
そして亮介は本当バカだ!!と感動して泣いていた。


亮介は、貴之のもとに訪れ、貴之を超えたいから病院を継ぐのではなく、
自分の足で自分の決めた別の道に進むと告げる。
そして、法医学を続けると断言したのだ。
そんな亮介は、すっきりした様子だった。




第4話でしたが、大己は相変わらずスゴイ勘。
今回は亮介メインの話でしたが、富士夫の真実も証明でき、
亮介も貴之に自分の意思を伝えることができて、
一歩前進できましたねっっ!!
よかった・・。
そして、チョコネタの部分、面白かったぁ〜!!