火曜日のドラマ 『トライアングル』 『神の雫』 『メイちゃんの執事』 の豪華な3本立て

『トライアングル』第11話 最終回


25年前の冬のある日、葛城佐智絵が殺害事件が起きた。
亮二(江口洋介)はその日、佐智絵を見た最後の目撃者だった。


亮二は、ようやく辿り着いた25年前の事件の犯人と対決することを信造(北大路欣也)に報告。
佐智絵、志摩野(堺雅人)、サチ(広末涼子)が殺された3つの事件は、
同じ男の犯行だと告げる。
それを聞いた信造は、15年前に起こった八ヶ岳で別荘が全焼した火災事件が一瞬頭を過る。
これからその犯人に会いにいくという亮二に信造は、すでにその男を捜査本部が追っている
と言い、亮二の危険な行動を止めようとする。
だが亮二は、全てが知りたい。25年前の真実を明らかにしたいと訴え、自ら犯人と対峙
させてほしいと頭を下げる。
その悲痛な願いを受け止めた信造は、亮二が遺体の第一発見者だったことを掴めなかった
自分の不甲斐なさを詫び、真相に迫ろうとする亮二を送り出す。


待ち合わせ場所のスタジアムにやって来た亮二に、舜(稲垣吾郎)から無線連絡が入る。
これ以上、犠牲者を出さないようにと信造に護衛を命じられ、現場に向かっているという舜は、
そこに現れる犯人が誰であるかをすでに知らされていた。
亮二に呼び出されてやってきた均(大杉漣)。
亮二は均に25年前の事件との関わりを厳しく追及。
緊迫したやりとりを続ける2人に、サチを狙撃したものと同じライフルの銃口が向けられていた。
亮二に狙いが定まったその瞬間、護衛のために駆けつけた舜が、拳銃を向け男の凶行を止める。
その男とは…丸山(小日向文世)だった。
サチが撃たれた時と同じ状況を作れば、犯人はまた2人を狙いに来る。
そう考えた亮二が丸山をおびき寄せるために仕掛けた罠だったのだ。
舜は、その予想が外れることをどこかで祈っていたと悔しさを爆発させると、
亮二の思ったとおり丸山だったと無線で報告。
協力していた均は、25年前の事件の真相を亮二に託す。
そんな中、観念した丸山は思わぬ行動に出る。
自首すると捜査本部に電話をかけたのだ。


大田西署で取調べを受ける丸山はサチの殺害を認めたが、亮二を守るために咄嗟に撃った
と過失致死を主張。
25年前の事件については、何も知らないと関与を否定する。
しかし亮二は秋本(佐々木蔵之介)から、25年前、亮二と間違えて秋本を見張っていた男が、
近所の交番のお巡りさんだったと聞かされていた。
当時、お巡りさんだった丸山を調べてみたら、その交番のお巡りさんだった。
葛城佐智絵殺害事件で亮二が、誰にも言うな!ずっとお前を見張っている!と脅されたこと
聞いた舜は、八ヶ岳での火災事件も亮二を見張っていた丸山の仕業…と促す。
そして、出火原因が花火の不始末になるように火をつけたこと、
確かな証拠はないが、当時、放火だったという疑いがあったことを亮二に告げた。
自分の両親や兄も丸山に殺された可能性があることを知り、丸山への疑惑が深まる亮二に
課長は、即刻研修を中断し、リヨンの国際警察(インターポール)に戻りなさいと指示する。
その指示に従うと、亮二はその代わりに丸山と話しをさせて欲しいと頼む。
だが、丸山はすでに捜査本部の手にあり、亮二が取り調べることはできなかった。
取調室から事情聴取を終えた丸山は、そんな亮二に可哀相にな…と哀れみながらも、
不適な笑みをこぼす。
その姿を見た亮二は、25年前の佐智絵殺害事件は、お前がやったんだよなと問い質すが、
何も言わない丸山。苛立つ亮二を舜が必死に制すると、捜査本部の人宛に信造から連絡が入る。
25年間、真実を追い求めている亮二に丸山と引き合わせてやってくれ。
時効により罪が消滅したとしても、人が心に受けた深い傷に時効はない。
そう告げた信造は、辞職を覚悟で、亮二が丸山を取り調べられるよう取り計ったのだ。


その後、取調室でついに対峙する亮二と丸山。
口火を切ったのは同席した舜だった。
亮二を狙って志摩野とサチの命を奪い、均に罪を着せようとしたのではないか?
15年前の八ヶ岳の火災も丸山の犯行で、警察上層部と繋がる新藤(宅麻伸)の存在を
意図的にちらつかせることで、事件をもみ消すことを狙ったのではないか?そんな舜の追及を、
丸山はどれも証拠がないとかわす。
その時、亮二が25年前の事件の証拠ならあると口を開く。
信造の捜査資料で事件を洗い直していた時、佐智絵殺害現場からの押収品だった野球カード
について、丸山が漏らした中畑のカードだろ!の一言。
警察が押収したのは、堀米(マギー)が落とした原のカードだった。
何処から中畑の名前が出てきたんだろうな?と問う亮二は、事件の日、中畑のカードを一枚だけ
落としていた。誰にも言うな!という犯人の言い付けを25年間守った亮二は、中畑のカードを
落としたのは、第一発見者だった亮二と犯人しか知り得ない事実だったのだ。
その切り札を突きつけられた丸山は、俺がやった。俺が何もかも全て1人でやったと犯行を自供。
激昂して机を蹴ると、亮二は、丸山を調べて引っかかることがあったと話し始める。
丸山は、家族を事故で亡くし、妹と2人きりで生きてきた。
だが、丸山の経歴には、妹はいなかった。
25年前、均の会社に勤めていた丸山の妹は、会社の金を横領した疑いをかけられて自殺していたのだ。
均に当時のことを聞いたが、丸山の妹が自殺をしたことを覚えていなかった。
名前もかすかな記憶で丸山みきこさんだと…。
均が無実の妹を疑ったままだったこと、妹の死をなんとも思っていなかったことを知った丸山は、
葛城佐智絵を殺して良かった。俺の大切な妹の命が奪われたように、あいつの娘の命を奪ったことは
間違いではなかった。俺のやったことは正しかった。
そう告白した丸山は、犯行に罪悪感はなく、不敵な笑みをこぼす。
そんな丸山は、事件の日、神様が導いてくれたんだ!と佐智絵殺しの動機を供述。
丸山は妹を奪われた恨みを均に向け、復讐のために佐智絵の命を奪ったのだった。
25年前の佐智絵殺害事件に新藤の名前があがった途端、担当刑事は外され、捜査は縮小。
結果的に逃げ切った丸山は、神様が逃がしてくれたんだ。時効も成立したんだから
殺してもいいということだったと開き直っていた。
当時の事件の真相によって、今まで丸山が亮二たちに見せたの行動や発言が嘘だったことが判明
すると、丸山は、亮二や舜を可哀相に…人を信じられなくなっただろと哀れむ。
その言葉を聞き、怒りが頂点に達した舜は丸山を殴りつける。
俺が全て悪いってわかってるんだよと反省の色を見せる丸山。
謝りながら舜の胸に飛び込もうと…その瞬間、丸山は舜の拳銃を咄嗟に奪い、自殺を図ろうと自分に
銃を向けた。もみ合いになる丸山と亮二たち。銃を奪った亮二に丸山は、撃てよ!と挑発するが、
亮二は、俺の大切な人が人殺しを望むわけないだろ。
真実が明らかになったことで俺はこれから自分の人生を生きていけると語り、
時効によって罪を償うチャンスを失った丸山を可哀相にな…と哀れむ。
その言葉を受けた丸山は、亮二たちと3人で捜査して充実していたため、
自分の犯罪に対して疑心暗鬼になっていたことを語った。
そんな丸山は、犯人が自分ではなく別にいてくれたらと願っていた。


数日後、均は佐智絵が殺された原因は自分にあったと反省しながら清子(風吹ジュン)に謝罪。
全ての真相が明らかになってホッとした清子は、サチのためにも新たな自分の人生を歩み出す。
舜は新藤に関連するすべての事件で隠蔽工作を働いた警察OBの代議士を告発。
信造は辞表を提出し、正義を貫くと誓う舜に後を託して警察を去る。
そんな信造は、家庭では良き父親ではなかったと話すが、信造の手帳を見ていた舜は、
子供に対する信造の思いを知っていた。
その手帳には、舜の子供の頃の写真が入っていたのだ。


亮二がフランスのリヨンに発つ日。
秋本から亮二に手紙が届く。
人生をやり直すのは、自分の人生だから自分次第だと亮二の言葉を受けた富岡(谷原章介)が
その言葉の重みをしっかりと受け止めていたこと、そして、その言葉をそのまんま亮二に返し、
これからの人生は自分の人生だということを手紙で告げていた。
そして、唯衣(相武紗季)に送り出された亮二は、25年前の事件現場へ向かった。
佐智絵に祈りを捧げ、サチの言葉を胸に…
亮二は、ようやく取り戻した自分の人生を歩み出すのだった。




最終回でしたが、25年間、真相を追い求めていた亮二がようやく犯人に辿り着き、
全ての真相を明らかに…そして、自分の手で犯人を捕まえたんですね。
そして、25年間も自分の人生を生きることができなかった亮二は、これから自分の人生を
取り戻し、自分の人生を歩んでいく…。本当によかったよ。
でも犯人が、亮二の身近にいた丸山だったとは、意外な結末でした。
ずっと、丸山は、亮二を見張っていたんだね。
ドラマを振り返ると、亮二の傍に丸山が確かにいた〜恐〜い。
自分的に犯人は均?信造?だと思っていたけど、どんでん返し??
トライアングルのヒューマンサスペンスミステリードラマを堪能。
犯人が丸山と判明した時、鳥肌たっちゃったょ。