日曜日のドラマ 『本日も晴れ。異状なし』

本日も晴れ。異状なし』第7話


ある日の夜、新宿中央署の片岡(遠藤憲一)が突然那瑠美島の遼(坂口憲二)のいる
駐在所にやってきた。遼を新宿に連れ戻すというのだ。
遼はこの島でやることがあると必死に弁解するが、片岡はスナックの後はキャバクラの
姉ちゃんかよ!と怒鳴りつける。遼は星太たちが寝ているからと静かにしてほしいと片岡に
頭を下げて頼み、船に乗れなくなった片岡を駐在所に泊める。


翌日の朝、片岡は、遼と暮らす美波(夏未エレナ)や星太(丸山歩夢)と一緒に食卓を囲む。
そんな中、星太を脅すように怒鳴りつけた片岡は星太を泣かしてしまう。
遼はそんな片岡に注意すると、片岡は星太に謝りながら、おじちゃんすぐに帰るからな、
遼も連れて…と言い出す。遼は慌てて片岡の口を塞ぎ、美波たちに知られないようにするが、
遼がこの島からいなくなるのが近いことに気づいた美波は、戸惑うのだった。
その後、那瑠美島で駐在の仕事をする遼について行く片岡は、遼のことが理解できずにいた。
学校に来た遼は、うらら(松下奈緒)から那瑠美島の島唄・行逢いぶさをみんなで合奏を
しようとしていることを知ると、合奏の手伝いをしようと張り切って教室に行く。
うららの言うことに聞く耳を持たない遼は、うららがやろうとしていたことを奪い、
子供たちに楽譜を渡し始める。
合奏では、一郎(松田佳祐)は鉄琴、二郎(畠山紫音)は木琴、愛子(福地柚)は
トライアングル、梨絵(山城侑里佳)はカスタネット、タケル(長嶺賢神)は太鼓、
星太はハーモニカをやることになった。
うららがまだ合奏をやることを伝えていないという美波にはギター、靖之(太賀)は
ボーカルをやってもらおうとしていた。
早速、遼の唄に合わせて合奏の練習を開始すると、そこにやってきた片岡は、
遼を怒鳴りつけ、連れて帰ろうとする。片岡が悪い人だと思った子供たちは、
遼を助けようと片岡を押さえ込むのだった。


その日の夜、駐在所では、片岡は遼の1日の行動を問い質す。
この島の駐在としての遼の仕事を見ていた片岡は、島の人たちの血圧を測って回ったり
島の人たちの荷物を運んだり、痴呆症の疑いがある節子(大森暁美)の話し相手になったり、
合奏の手伝いをする遼の考えが理解できないという。
すると、遼は、立花(布施博)を冤罪で逮捕してしまった事件の真犯人の話をし始める。
その犯人は17歳の高校生で、いじめられていた。その父親は、会社を経営していたが
資金繰りが上手くいかず、リストラを行ったが、恨みをかってしまい嫌がらせにあっていた。
そのことで悩んでいた母親は警察に相談したが、まともに捕らえてもらえなかったと話す。
遼は、17歳の高校生が覚せい剤に手を出させてしまったのは警察にも責任があるのでは
ないかという。警察の本当の仕事は、事件に駆けつけることではないと思う遼は、
事件の起こらない島の平和を守るためにこの島にきていた。
しかし、片岡は新宿の凶悪犯罪が増えていることに目をつぶるのかと責め、
遼が新宿に帰るまで自分も帰らないというのだった。


そんなある日、学校ではうららが那瑠美島の島唄・行逢いぶさをみんなで合奏しようと
練習を重ねていた。しかし、ハーモニカ担当の星太はいつまでたっても同じところで
間違えてしまい、他の子供たちからバカにされる。
そんな星太に練習すればできるからね!とうららは励ます。
駐在所に帰ってきてからも、星太は練習するが、やはり同じところで間違えてしまう。
遼は苦戦している星太に練習すればできるようになるから頑張れと励ますが、
星太にとってその言葉がプレッシャーになっていた。


一方、片岡は一人で島を回り、出会う光生(青木崇高)、春生、(藤木勇人)、
育江(岡本麗)、桃彦(中村靖日)たちに驚きと恐怖感を与えていた。
その後、片岡が遼の先輩と知った光生、俊男(新垣正弘)、久(本間剛)、春生たち島民は、
ナオミ(青山倫子)のスナックで片岡と一緒にお酒を飲む。
そこに駆けつけてきた公平(半海一晃)に島のことを問われた片岡は、
本当に何にもない島ですね…とあっさり返し、公平はショックを受ける。
そんな中、光生が那瑠美島のサトウキビは世界一だと自慢話をすると、片岡は、
そんな光生を褒めつつ、君が島の未来を守りなさいと言い出す。
片岡は、平和な島だから駐在所いらないことや遼は便利屋ではないといい、
こんな死にかけた島のせいで優秀な遼がいなくなって新宿で起きる事件が防げなく
なっている!と言い放つ。光生は、片岡に言われた死にかけた島という言葉に戸惑う。


翌日、星太は、ハーモニカで苦戦するあまり仮病をつかって学校に行くことを拒否するが、
遼は星太を説得して、学校に行かせる。
学校では、うららが星太たちと休み時間も熱心に合奏の練習を重ねる。
教員室でその合奏を聴くキヌ(前田美波里)や仙吉(近藤芳正)はキヌが先生をしていた
頃にも合奏をしていたと思い出にひたりながらも島の子供の人数が減っていくことで学校が
廃校するのではないかと心配するのだった。
その頃、新宿から問題になっている密輸品の拳銃の件で連絡が入った片岡は遼を呼び出す。
片岡は遼がこの島の平和を守っている間にも事件が増え、人の命が奪われているのに
目をとつぶるのかと問い質し、遼を新宿に連れ戻そうとするが、遼は父親のつもりで
美波と星太の面倒をみると約束したから帰れないという。
そんな時、ハーモニカ担当の星太は同じところで間違えてしまう。
他の子供たちからバカにされた星太は、窓ガラスにハーモニカを放り投げ、
ハーモニカを壊してしまう。
親代わりの遼はそんな星太を叱りつけるが、美波は自分の方がよく知っているからと
遼を止める。


次の日の朝、遼がなかなか起きてこない星太を呼びに行くと、星太がお腹をおさえて苦しそう
にしていた。だが、この島には病院がない。
遼は、梶井(宇梶剛士)に船を出してもらい、星太を連れて美波と急いで石垣島まで向かう。
病院に着くと、手術室に運ばれる星太を心配しながら見守る遼と美波。
星太の手術が始まると、美波は母親のフミコが亡くなった時と重ねてしまい、
星太もいなくなるのではないかと怖くなって思わず泣いてしまう。
遼は、そんな美波を励ましながら抱き寄せ、ずっと傍についててやるというのだった。
その頃、駐在所にいた片岡のところに島民の人たちが遼を心配して続々とやってくる。
遼のために駐在所を掃除する島民の人たちに戸惑う片岡。
一方、学校では、うららは子供たちに学校が廃校になるかもしれないと報告していた。
そんなうららは、みんなと一緒に過ごせる時間がなくなるから、
みんなと一緒に合奏して思い出を作りたいというのだった。


病院では星太の手術が終わり、医師から腹膜炎を併発していたら危なかったが虫垂炎の手術
で済み、星太はもう心配ないと報告をされ、遼と美波は安心する。
病室にいる星太に付き添う美波と遼だが、徹夜で星太の壊れたハーモニカを直していた遼は
疲れて眠っていた。


数日後、退院した星太は、遼や美波と那瑠美島に戻ると、うららや学校のみんなが
星太の帰りを待っていた。
星太は、みんなから下手でもいいから一緒に合奏の練習しようと誘われる。
そんな時、遼は、ハーモニカを嫌がる星太に無理やりやらせたことを謝り、
苦手なことに挑戦することは楽しいことだということを星太に知ってほしかったという。
そんな遼は、星太に苦手なことを克服できたことによって、同じ想いをしている人に
優しくなってほしいと願っていた。
すると、星太はハーモニカを吹きだし、みんなと合奏の練習に励むのだった。


一方、片岡は遼を新宿には連れ戻さず、1人で新宿に帰って行くのでした。




第7話でしたが、いつの間にか島民の人たちは遼のことを理解して、
今は、遼の存在を必要としている感じですねっ。
片岡もそれを知って1人で新宿に帰って行ったわけですが、このまま遼は島に残れるのかな?
でも、過疎と少子高齢化が進むこの島にもそれなりに問題はあるようで、
遼はどう対処していくんだろう??